こんにちは🌟
写真家のJimaです(^^)
今回の記事はZマウントで登場となった 70-300mm F/4.5-6.3 Di III RXD(A047Z)を紹介します。
はじめに
このレンズは、焦点距離70‐300mmという領域をカバーしつつ軽量コンパクトで良心的な価格設定。
そして高画質と高速AFを両立させており汎用性の高い望遠ズームレンズとして人気です。
スポーツ、野生動物、ポートレートなどはもちろん、意外とスナップなど携帯性から撮影の可能性を広げてくれます。
何より私がYouTubeで解説した動画は1.5万回再生と注目されていることも驚きです。
このレンズは既に登場して一定期間が経過していることと
当記事の読者様にはレンズやカメラに詳しい方も多いので、先に特徴をお伝えします。
レンズの概要と特徴
スペック
- 焦点距離: 70-300mm
- 開放絞り: F4.5-6.3
- レンズ構成: 10群15枚(LDレンズ使用)
- フィルター径: 67mm
- 長さ: 150.3mm
- 重さ: 580g
- 高解像性能: 特に望遠端での高い解像性能を実現していると実感
- 反射防止コーティング: BBARコーティングによりフレアやゴーストを抑制
- 円形絞り: いつも通り美しいボケ味を実現
その他
- 高速AF: ステッピングモーターRXDにより高速・静粛なAFを実現
- コンパクト設計: 持ち運びしやすい軽量・コンパクトな設計
- 最短撮影距離: 広角端0.8m、望遠端1.5m
- カメラとの連携: 瞳AFやレンズ補正など、カメラの機能と連携
- 発売日:2022年9月29日(NIKON Z マウント)
ここ最近のタムロンから登場するレンズとして馴染み深い単語が数多く並んでおります。
私は、このレンズスペックを見て「うん、安心できるレンズだ」と思いました。
ただ、レンズは使ってみて文字では読み解けない魅力や様々な気づきがあるものです。
実際に私の利用した印象を含めて解説します。
小型軽量で携帯性抜群
焦点距離が70‐300mmと聞くと「大きい望遠ズームね」と思う方も多いでしょう。
ただ、このレンズはタムロンが望遠端300mmを含め気軽に楽しめるよう徹底して小型・軽量化にこだわっています。
ボディ内手ブレ補正補正が非搭載なのも、極限まで追い込んだ判断だと思うと他の望遠ズームを含めて選択肢を広げてくれたことは凄いなと思います。
ニコン用は580gなので、FX機(フルサイズ)と組み合わせると約1.2kg程度です。
少し大型のZ8では約1.4kg、フラッグシップのZ9なら2㎏弱になります。
ただ、高画素かつ連写性能に優れたカメラならNIKKOR Z 70-200mm f/2.8 VR S などがあります。
個人的にはZ5、Z6系統、Z7系統、Zfなどに使うと良いかな?と思います。
もちろんDX機(APS-C機)もアリです。
ただボディ内手ブレ補正が非搭載のZ30やZ50、Zfcで利用時は留意が必要です。
※と言っても一眼レフ時代はボディ内手ブレ補正に頼ることはなかったと思うので「慣れ」ですね。
手持ちでズーム操作する様子
安心できる画質面
レンズの構成はタムロンの中でも良いレンズに使用されることの多いLD (Low Dispersion: 異常低分散)レンズを適切に配置した10群15枚です。
小型・軽量を意識したレンズとして無駄を極限まで省いたレンズ構成になっています。
一方でレンズとして大事な画質面でも安心して使える描写性能を見せてくれました。
作例
もちろん、ニコン純正レンズのS-Lineで40万円クラスなどを利用した中で考えると「価格に対して、頑張っているレンズ」という表現になりますが、これは誉め言葉となります。
また、望遠レンズで発生しやすい軸上色収差を含めた諸収差を良好に抑制してくれており焦点距離300mmは画面の中心部から隅々にいたるまで高い解像性能を実現しています。
コーティング面ではゴースト・フレアの抑制には反射防止性能に定評のあるタムロンのBBAR (Broad-Band Anti-Reflection)コーティングを採用しており、安心できました。