こんにちは🌟
写真家のJimaです(^^)
先日、ポートレート編でも紹介したTAMRON 90mm F/2.8 Di III MACRO VXD (F072) Nikon Zマウント版について今回はスナップ撮影で利用した印象を紹介します。
はじめに
TAMRONの90mm マクロレンズは通称”タムキュー”として多くの写真愛好家の方々に人気です。
そんな、タムキューは歴史があり1979年の登場からロングセラーレンズとして今も高い評価を受けています。
90mm F/2.8 Di III MACRO VXD (F072) はミラーレス時代のタムキューとしてEマウント、Zマウントで登場したことが話題となっています。
また、Nikon純正のマイクロレンズ NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S との使い分けを含めて購入を悩む方も多い印象です。
※ニコンはMC(マイクロ)レンズ表記です。
”新タムキュー”はマクロレンズなので、フードが花に当たらない距離感を保ちつつ日の丸で撮影してみたり
トラックの運転席やナンバープレートが見えないよう、鉄骨で隠れたタイミングで撮ったりしました。
加えて90mm F/2.8 Di III MACRO VXD (F072)が登場するタイミングでNikonがMC105mmを対象に含めたキャッシュバックキャンペーンを開催するのも面白なと思います。
新時代の光学性能からTAMRONらしい優しい描写かつピント面はシャープという特徴を実現しつつ、マクロ撮影倍率は等倍(1:1)なので、お家芸のマクロ撮影はもちろん、中望遠の単焦点として活躍します。
日常を切り取るスナップとして楽しめるのはもちろん、普段は立ち止まることのない草木にも「面白いものはないかな?」と探して撮影するのがマクロレンズの魅力だなと思います。
ポートレート撮影ではモデル様への負担やスタジオの利用時間を考慮して、必要な素材を的確に撮ることを意識しましたが、スナップ撮影は別です。
シンプルに私が「いいな」と思った世界を切り取るだけなので、より自由で難しく考えず撮影しました。
ただ、90mmのTAMRON描写が楽しめる開放F値2.8の単焦点という扱いだけではもったいないです。
ひとつだけ意識したことは「マクロレンズなので、時々大きく撮ってみる」です。
スナップ撮影の引き出しが増えるレンズ
中望遠の単焦点レンズとして扱いつつ、普段の撮影なら普段なら最短撮影距離を意識するところをマクロレンズなのでフードが撮影対象にスレスレになるまで近づけます。
つまり、いつもより小さな撮影対象を狙うことや部分的に切り取ることが楽しめます。
以下の作品は私なりの現像済みです。
シンプルな作例を見たい方はTAMRON公式が出している内容が参考になります。
あくまで、私の撮影に90mm F/2.8 Di III MACRO VXD (F072) を取り入れた場合にどう使うかという視点での解説と紹介です。
もっと言うと写真集に差し込める作品を増やすための活動でもあります。
左の写真はピントを合わせた後にフォーカスリングを回して少し雰囲気の伝わる程度に抽象的にしました。
撮影時にこだわったのは左側の玉ボケ(レモンボケ気味)が列をなすように車が赤信号で詰まるタイミングと逆光気味でのふわっとした感じを狙いました。
ただそれだけだとポワポワ感が強すぎるので右半分を影を落とす感じにしています。
これがビシっとピントが合っていると車のナンバープレートや街並みがシッカリと見えすぎるので日常を撮影する際の私のお気に入り手法です。
右は観葉植物などが並ぶテーブルに置いてあったガーデニング用の小鳥の置物です。
等倍というわけではないですが、構図と情報量を意識しつつ程よいサイズ感になるまで最短撮影距離を意識せず撮れることは嬉しいです。
印象に残った撮影シーン
左の写真はお洒落な飾り付けがされていたテーブルの様子です。
平面的にならぬようよう奥行き感を左上に意識しつつ左下に椅子の背もたれを前ボケに入れました。
西日が綺麗だったのですが、視線が少し迷う要因でもあったのでモノクロームにて色情報を省いています。
右の写真は撮影をしていると、遠くから飛行機の音が聞こえたので撮影した1枚です。
ただ何気ない夕暮れの飛行機ですが、近寄ってテーブルフォトを楽しみつつ
90mmの単焦点として、レンズ交換なくZ8の飛行機認識を活用して撮影できることは面白いです。
他にも移動中、私の視界に入った小さなリフレクションやバラが咲く前のつぼみなど
こちらは水瓶に並べられていたガーベラとフウセンカズラです。
フウセンカズラの内部に水滴が溜まっており、フードが当たらないようにギリギリまで近づいて撮影しました。
日も暮れて来たので、帰路に就く途中に見えた夕日を撮影しました。
電信柱は写真で見るより感覚があったと記憶していますが、90mm中望遠なので程よく圧縮効果も感じれるなと思いました。
他にはポートレート撮影編でも紹介した1枚ですが、モデル様にフードが当たらない程度かつ顎のラインや首筋、手先などの質感を表現できる距離感で撮影しました。
超望遠での野鳥や超広角での風景などを求めない限り、ほとんどの撮影対象や撮影シーンに使えるオールラウンダーなレンズだなと思います。
ちなみにAF性能は明るく光量が十分であれば、快適に使えます。
時折、AFが迷うほどの暗い環境ではカスタムワイドエリアAFなどで指定するほうがAFが安定する場面もありますが、それは他のレンズでも同じです。
また、開閉式のフードも効果フィルターを活用する方には便利なアイデアだと思います。
ちなみに90mm マクロのレンズデザインについてはコチラの記事が参考になります。
まとめ
いかがでしたか?
Nikon版は長さ128.5mm、質量も640gと軽量かつコンパクトでNIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S があるとはいえ、表現力で好みな方も多いのが”新タムキュー”だと思います。
他の記事やYouTube動画でも取り上げた通り、起動時のワンテンポ待ちは他のTAMRONレンズと同様ですが、それ以外はライセンス契約のもと開発製造されている強みを多く感じました。
マクロレンズとしてはもちろん、90mm(DX 135mm)開放F値2.8の中望遠としてレンズ交換なく様々な撮影に活躍する1本だと思います。
皆さんのTAMRON 90mm F/2.8 Di III MACRO VXD (F072Z)に対する印象をYouTubeのコメントで教えてください。