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国産レンズは今後どうなる?【CP+レポート】

こんにちは🌟
写真家のJimaです(^^)

先日、パシフィコ横浜で開催されたCP+2025に行ってきました。

会場では各カメラメーカーの新製品や注目製品(REDのZマウント対応カメラやSIGMA BFなど)の先行展示など見どころ満載のイベントでした。

一方で個人的に印象深かったのは、国外レンズメーカーの勢いでした。

今回の記事では国外レンズメーカーの勢いが増していること、国内レンズの今後が心配だなという話を共有します。

国外レンズメーカーの勢いが凄い

近年、TAMRONやSIGMAなどの国産のサードパーティー製レンズを展開するメーカーだけでなくアジア圏を含めた国外のレンズメーカーが目覚ましい勢いでシェアを拡大しています。

今回のCP+でも国内メーカーの近くに展示している各ブースから、その勢いを例年以上に感じました。

CP+2025で人気のあった国外レンズメーカー
  • LK SAMYANG
  • LAOWA
  • SIRUI
  • Viltrox
  • 七工匠(7Artisans)
  • 焦点工房

この辺りのメーカーであれば、聞いたことや使ったことがある方も多いかなと思います。

特に焦点工房はインフルエンサーや著名な写真家の方々もセミナーで人を集めており、国内メーカー並みにブースに人が集まっていることに驚きました。

価格に対して必要十分な性能、描写力を誇るものが増えた

一昔前までは、「安かろう悪かろう」というイメージもあった国外メーカーのレンズですが、近年は技術力が向上し、価格に対して必要十分な性能、描写力を誇るレンズが増えてきました。

特に、ミラーレスカメラ用の交換レンズは、各社とも力を入れており、高性能なレンズが続々と登場しています。

もちろん、その点は国内ではTAMRONやSIGMA、COSINAなど同じように高性能化しています。

ただ、高性能化する国内のサードパーティー製レンズはライセンス契約のもと開発・製造されている安心感とあわせて価格も高騰しています。

結果、純正レンズと価格差があまりなくなってしまいました。

純正にはない特徴や焦点距離など独自の切り口のレンズが増えた

とはいえ、純正レンズにはない特徴や焦点距離を持つレンズも増えており、ユーザーの選択肢が広がっています。

TAMRONのポートレートズームやCOSINAのVoigtlanderシリーズ、新たに発表されたZEISSのOtus MLシリーズなどは純正レンズとは異なる魅力で注目されています。

国外メーカーレンズに溶け込みつつある

以前は純正レンズはNikon、Canon、SONYあとは富士フイルムやOMDS、LUMIXなどのブースに並んでいて、国産レンズメーカーとしてTAMRONやSIGMA、COSINAブースに足を運ぶ感覚でした。

それが国外レンズメーカーも台頭したことで、CP+会場内の色々な所でRFマウントやEマウント、ZマウントにXマウントなどに対応したレンズを見かけるなと実感したのが今回の驚きです。

パッと見ただけではわからなくなってきている

これは長年、色々なメーカーのレンズを見てきている方からすると判断のつくポイントです。

ただカメラ始めたばかりや、あまり詳しくない方、特に国内レンズメーカーに憧れや愛着がない方からすると”使えれば・写真が撮れさえすればいい”話です。

そして、CP+の会場では各ブースセミナーが開催されていました。

国外レンズメーカーは以前までは小さいブースで担当スタッフと製品が並んでいるだけでしたが、今年は様子が違っていました。

それはブースも少し大きくなっており、フォロワーの多いインフルエンサーや著名な写真家の方が登壇して製品を説明していたことです。

つまり、日本語での説明部分をインフルエンサーや写真家の方が既に得ている信頼をもとにフォロワーに訴求していたことです。

一昔前までは、ブースセミナー等では純正レンズのみをPRする方が多かったのですが時代は変わっているなと実感しました。

というのも、最近は国外メーカーのレンズも価格に対して、必要十分な描写性能になっていることからPRする方も増えています。

そして、パッと見ただけでは大きな違いを感じなくなっている点もあります。

つまり”使えるレンズが安く買えるなら”という視点で認知・信頼が拡大しているように見えました。

数年後に日本のレンズメーカーは肩身が狭そう

今回のCP+を通して、国外レンズメーカーの勢いが増していること、国内のサードパーティー製レンズはライセンス契約のもと開発製造されていたとしても”選ぶ人だけが選ぶもの”になりつつあること。

そして、純正レンズはサポートや性能に安心感などをシッカリ求める方だけが選ぶものになる傾向が見え隠れしているように思えました。

このまま国外レンズメーカーの勢いが増すとと、数年後には日本のレンズ市場は上書きされてしまうのではないかという危機感を覚えました。

というのも、私はアンバサダー枠でもあるため、すべての出展企業をCP+のページで確認している。

一部のブースでは全て公式サイトではなく、CP+の出展ページで中国語のみや英語表記のみというものがありました。

もはや日本国内のカメラの祭典ですが、日本市場というか日本語のみで生活する人は相手にしていないのだろうなという感覚です。

そして、CP+会場でも「ここはどこや?」と感じるぐらい国外の方ばかりが集まっているブースもあったりと様変わりしちゃったなという感覚です。

ヨーロッパで大きな車の祭典で良い場所にアジア系の車メーカーが並んでいることが現地の方々から「どうかと思う」と評価されていたのがCP+でも近々出てくるのかな?とも思います。

国産レンズメーカーも技術力は高く、魅力的なレンズを多数開発していますが価格競争や個性的なレンズの開発など国外メーカーに負けないための努力が必要だと感じました。

今後、メーカー純正は少数派になるかもという話

私たちの財布的に”買えるもの、使えるものを買う”

もちろんメーカー純正レンズやライセンス契約のもと開発製造されたサードパーティー製レンズも人気は続くと思います。

ただ、価格面やコストパフォーマンス面で考えると”こだわるユーザー”のみが選ぶものになるだろうなと思います。

カメラ・レンズは高い買い物なので多くのユーザーは、価格と性能のバランスが取れたレンズを求めています。

そう考えると国外メーカーのレンズは、現実的に撮影を楽しむための機材として大きな需要があるように感じました。

カメラ本体も牙城を崩される可能性もある

これは同じくCP+会場で数年前、カメラアクセサリー関係で得た感覚に近いです。

レンズフィルターやライティング関係など今は国外メーカーが中心です。

そして、レンズも国外メーカーが中心となると日本メーカーはカメラ本体だけを作る流れになるのではと考えています。

そうするとレンズ交換式カメラとして収益を上げ続けることも難しくなり、映像事業からの撤退や家電の世界で起きた外資に日本のメーカーが買い取られるという展開もあり得ます。

その点、今回のSIGMAが発表したBFはサードパーティー製レンズを作るだけではなく独自のカメラボディを開発・製造す動きで独自路線を走っていることが素晴らしいなと実感しました。

取り上げるレンズやカメラは慎重に選ぼうと思う

私自身、インフルエンサーとして数多くのメーカー様よりタイアップのオファーをいただいております。

ただ、今のところライセンス契約のもと開発製造されたレンズのみに絞っております。

以前、コシナがZマウント対応レンズを出すまではライセンス契約のもと開発製造されたレンズがなかったので、色々取り上げていましたが今は受けていません。

価格と性能を考えると、お買い得なのは事実なのですが私もYouTubeで家電やガジェットの情報を探す際に信頼できる情報や製品評価を知りたいと思っています。

私が取り上げることで視聴者様にとって良い買い物になれば問題ないのですが、違和感ある買い物になってしまうのは避けたいです。

その点、今の私が取り上げているメーカーや製品は私の感覚で良いなと思えるものに絞っているので熱量と実体験をもとに語れています。

ただ今後、国内メーカーの勢いが落ちた場合はどうしようかという不安はあります。

その時には国内メーカーの勢いが落ちるぐらい今のDjiのような製品が揃っているのかもしれません。

そして、そのような状況になるとDjiを取り扱う国内窓口として正規代理店(株式会社セキド)が自然と出てくるので、私も良い製品に限り取り上げているのかな?と思います。

皆さんはどう思いますか?

今回のCP+を通して、日本のレンズ市場の現状に危機感を覚えました。
しかし、一方で、ユーザーの選択肢が広がることは、良いことでもあると思います。

皆さんは国外レンズメーカーの勢いについてどう思いますか?
是非、YouTubeのコメントで教えてください。

この記事を書いた人
Jima
Jima
写真家

こんにちは(^^)
写真家のJimaです。
フォトスタジオのディレクター兼フォトグラファーとして従事。
管理職として得た経験と知識を活かして法人設立、代表に就任。

写真撮影の手法や技術、機材の特徴解説など情報発信に加え
公募展へのゲスト出展やメディア寄稿、写真集の販売など活躍の場を広げる。

◆YouTubeチャンネル|カメラ塾【JimaTube】
https://www.youtube.com/@jimatube
カメラや写真、 撮影知識の情報を「楽しく学ぶ」をコンセプトに発信中

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