こんにちは🌟
写真家のJimaです(^^)
質問をいただきました。
お疲れ様です。
チャットに書き込めなかったのでコメントを残します。
ジマさんの動画を見てZ50II+NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR を購入しました!
新しいカメラを持ち出せる毎日が楽しいです。
ただ、ここ最近ジマさんの動画を見ているとレンズが欲しくなってきました。
レンズ沼という恐ろしい沼があるということも知りました。
私は凝り性です。
きっとレンズ沼にハマると抜け出すことはできません。
日帰り旅行が趣味でカメラを始めたのですが、旅費も宿代も値上がりする一方でレンズに出せるお金は限られています。
そこで、ジマさんの「追加で買うならコレ1本」というレンズを教えてください。
数多くジマさんの動画を見ていますが、視聴者のことも考えており素晴らしいです。
もうニコンアンバサダー、いやニコンプランナーの域だと思います。
ジマさんなら信じれます。
疑いもせず購入するので教えてください。
Z50IIの購入おめでとうございます!
私の動画が役立ったようで嬉しいです。
ご質問はオンラインサロン JimaTube【Community】 https://jimatube.com/community で受け付けております。
ですが、私が答えないとレンズ沼にハマり帰ってこれなさそうなので(笑)
後日、動画にて回答を提出いたします。
※買い物は自己責任なので、信頼してくださるのは大変うれしいのですが・・・
疑うというより、購入前にシッカリ考えていただけると双方が笑顔でいれるかなと思います(^^)
参考記事
レンズが必要な理由を考えよう
まず、先に質問者様に答えると「レンズを無理して買わなくていい」です。
Z50IIとNIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VRのセットは広角端18mm(27mm相当)から望遠端140mm(210mm相当)をカバーするDX対応の高倍率ズームです。
超広角や超望遠、マクロ撮影に用いるMCレンズなどこだわりのあるレンズが不要であれば無理してレンズを追加購入する必要はないと考えます。
この回答は100%視聴者様を軸に考えています。
ニコンさんに配慮するなら”レンズ沼は楽しいから一緒に買い物を楽しみ、散財しましょう”になるのですが、それは今回の回答として違和感があります。
なんたって「ジマさんなら信じれます。」という一文がありますので(笑)
私が買わなくてもいいと答えた理由
ご質問者様はカメラや写真も楽しんでいらっしゃいますが、大事なポイントがあります。
- 日帰り旅行が趣味
- 旅費も宿代も値上がりする一方だ
- レンズに出せるお金は限られている
もし、Z50II+NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VRの組み合わせに納得いかないようなら別のレンズを購入するのはアリだと思います。
ただ、「新しいカメラを持ち出せる毎日が楽しいです。」という一文があります。
ならばレンズに出す予定だった予算をご趣味の日帰り旅行に行く機会を増やしたり、旅費や宿泊費にあててVIP席での移動や宿泊先の豪華なディナーにすることで、思い出という買い物をするのが賢明だと思います。
スマホも立派なカメラ
もうひとつ、私がご質問者様が急いでレンズを買わなくてもいいと思ったのは高倍率ズームで数多くのシチュエーションがカバーできていると推測するからです。
もしカメラを取りだすのが手間であったり、盗難リスクがあるような場所ならスマホなどで素早く撮るのもアリだと思います。
なので、高倍率ズームで撮影しつつ宿泊先のモーニングやディナーなどを含めた撮影はスマホでもいいのではないかと思います。
ただ、ボケ量に関しては単焦点の大口径レンズが有利なので「Z50IIで色々撮りたいよ」という話であれば、後ほど数点おすすめレンズをご紹介します。
レンズは欲しい結果からの逆算でOK
今のところ、せっかくレンズを買いたいと熱量ある方に対して「買わなくてもいいのではないか」という冷めた回答になっています。
ただ、私は「違う!そうじゃない!買いたい!」という熱が込み上げてくることを知っています。
なので、欲しい結果から数点ほどレンズを紹介します。
超広角・超望遠・マクロ撮影
まず高倍率ズームでNIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VRを楽しい日々をお過ごしとのこと、良いことだなと思います。
今すでに所有しているレンズとは違う役割のレンズを狙うのが良いかなと思います。
ちなみに「予算は限られている」という一文もあるため現実的な価格のレンズに絞り大三元などの高価なレンズは含めていません。
超広角レンズ
まずは広く撮れる超広角をカバーしているレンズです。
高価なレンズとしてはNIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S もあります。
NIKKOR Z 14-30mm f/4 S
Zマウントシステムだからこそ実現できた高い光学性能と小型化を両立した気軽な超広角ズームレンズです。
ポイントは広角端14mmを小三元として実現したこと、アタッチメント82mmでフィルターが気軽に使える点も魅力です。
大三元 NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S が凄いことは事実ですが現実的な視点ではコチラのレンズも選択肢として魅力です。
広角端14mmに注目しがちですが、使ってみると望遠端30mmがDX45mm相当で扱える点から高画素機ではストリートフォトでも役立つレンズという印象です。
沈胴式なのでコンパクトな超広角として根強い人気のあるレンズです。
NIKKOR Z 17-28mm f/2.8
FXフォーマットで17mmから28mmまでの焦点距離範囲をカバーする気軽な開放F値2.8一定の超広角ズームレンズです。
全長約101mm、約450gと小型・軽量でズーミングによる鏡筒の全長変化がないタイプで手持ちでもジンバルにセットしてもズーム操作時にバランスを取りやすく、快適に撮影できるのが魅力です。
超望遠レンズ
次に遠くの被写体を撮ることが可能な超望遠レンズです。
高価なレンズが数多く並ぶグループで次のレンズもZ50IIにオススメです。
- NIKKOR Z 70-200mm f/2.8 VR S
- NIKKOR Z 100-400mm f/4.5-5.6 VR S
- NIKKOR Z 400mm f/4.5 VR S
NIKKOR Z 70-180mm f/2.8
先の17-28mmや28-75mmに続く気軽な開放F値2.8一定の望遠ズームレンズです。
大三元で高品質な開放F値2.8一定ズームレンズで揃えると100万円ほど必要ですが、気軽な開放F値2.8ズームレンズで揃えると約45万弱と半額近くで揃えることが可能です。
開放F値2.8一定ズームレンズに、どこまで求めるのかで判断すると良いかなと思います。
マイクロレンズ
そしてマクロ撮影を楽しめるMCレンズです。
NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
Nikon Zシリーズの風向きを変えたレンズのひとつがNIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S だと思います。
それまで「レンズがないZマウント」という認識だったのものを「MCレンズが出るなら、ニコンはZマウントに本気かも」という風潮が出てきました。
何よりマクロ撮影からポートレートまで、ひと際美しいボケと高い解像力とのコントラストが目を惹きつける、最高峰の中望遠等倍マイクロレンズとしての実力があることが魅力です。
マイクロレンズ特有の色にじみや縁の色づきがない美しいボケと、S-Lineレンズだからこそ実現できた無限遠から等倍までの高い解像性能が生み出す鮮明な描写は今までのレンズとも異なる独特の世界観があります。
レンズシフト方式のVR(手ブレ補正効果)が入っており焦点距離105mm、開放F値2.8の中望遠マイクロレンズとしても幅広い表現が楽しめることが強調されているのが特徴です。
NIKKOR Z MC 50mm f/2.8
気軽に持ち歩ける小型軽量のマイクロレンズです。
無印レンズとは言っても、Zマウントだからこそ実現した優れた描写力を凝縮しており身近なもののマクロ撮影(等倍)が楽しめます。
ショートフランジバックの恩恵もあり至近から無限遠まで、撮影距離を問わない高い解像力を実現していることが魅力です。
私も愛用するAF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8G EDから素直なZマウント移行先となるかなと思いますが、焦点距離が60mmではなく50mmであることと前群繰り出し方式なので近寄って撮影する際はレンズが繰り出してくることは留意が必要です。
とはいえ、このサイズ感でこれだけの描写を楽しめるのはMCレンズの魅力かなと思います。
NIKKOR Z 105mm f/2.8 VR S もありますが、カメラのサイズや気分によってはMC 50mmも面白いなと思います。
四季折々の花のクローズアップやテーブルフォト、焦点距離50mmの画角を活かしたスナップ、ポートレート、風景まで、日常の幅広い撮影シーンから最適な被写体を見つけて最短撮影距離を”ほぼ”気にせず自由に撮ることが楽しめるレンズです。
質問者様にオススメなのは旅行のお供レンズ
薄型単焦点レンズ
NIKKOR Z 26mm f/2.8
こちらも私の中で利用頻度の高いレンズです。
単焦点の中で全体繰り出し方式を採用したこともあってか、とにかく小さくて軽いのです。
全長23.5mm、約125gでカメラ装着時の奥行はグリップと同程度になるのでカバンなどにもスッポリ入って快適です。
ただ、それはレンズフードを付けていない状態に限るのでレンズフードを付けるとNIKKOR Z 28mm f/2.8 や NIKKOR Z 40mm f/2 とサイズは近しくなります。
とはいえ、フードを付けて同サイズになるので、28mmや40mmもフードを付けると26mmより大きくなります。
フードを取り外すことでコンパクトな使い道が選べることが、このレンズの魅力ですね。
加えて28mmや40mmが約4万円弱に対して7万円弱と少し強気の価格です。
それは使ってみると理解できるのですが、マウント部はプラスティックではなく金属となっており同時フードも同梱されています。
あとは描写が28mmや40mmよりもワンランク上だなと思うところですね。
もちろんS-Lineほどではないのですが、必要十分に楽しめるレンズなのでZ30と組み合わせて気軽に持ち出すこともあればFX機の「撮影できるボディキャップ感覚」で持ち出すことも多いです。
NIKKOR Z DX 24mm f/1.7
NIKKOR Z レンズの中でもAPS-Cサイズ/DXフォーマットに対応した開放F値1.7の明るさと小型・軽量を両立した単焦点レンズです。
DXフォーマットでも開放F値1.7であれば背景を大きくぼかして被写体を際立たせることができます。
カメラで撮った感を演出できることや主役に目線を惹きつける効果が楽しめます。
最短撮影距離は0.18mと短いため、被写体に大胆に近づいて撮ることが可能なことも魅力です。
幅広いシーンでの撮影に適しており風景やポートレート、料理などのスナップ撮影を楽しめます。
何より小型・軽量設計のため、どこにでも気軽に持ち歩けます。
NIKKOR Z 28mm f/2.8
NIKKOR Z DX 24mm f/1.7 や NIKKOR Z 26mm f/2.8 の登場後、少し存在感が薄くなっていますが登場時はZfcのキットレンズとして初めてSEモデルが採用されたレンズです。
開放F値2.8で28mmのFX対応、DXで42mm相当で利用できることからヘリテージデザインのZfcと相性抜群でZfcのボディ単体で購入した人は先にカメラが届いてキットレンズで購入した人が後回しにされる「レンズ待ち」状態となりNikonに厳しい声が多く届いた記憶もあります。
それほどレンズ側を含め人気だったレンズですが、今は他にも薄型単焦点レンズが多く登場したこともあり「好みで選ぶレンズ」という位置づけになった気がします。
それでも約4万円以下でZレンズが使えることは魅力ですし、何よりZfc、Z30、Z50やZ50IIで楽しめる単焦点で42mm相当は貴重です。
先のNIKKOR Z 26mm f/2.8 と比較して価格を重視するか薄型単焦点レンズでも少しこだわるかを選ぶのは面白いなと思います。
シンプルに価格以上に楽しくマイペースに撮影できるレンズとして、Zレンズの単焦点に興味のある方にオススメです。
NIKKOR Z 40mm f/2
先のNIKKOR Z 26mm f/2.8 と並んで人気の薄型単焦点レンズとしてNIKKOR Z 40mm f/2があります。
こちらは私も発売直後に予約したのですが約6カ月ほど納品を待ったレンズです。
当時はNIKKOR Z 28mm f/2.8 が薄型単焦点レンズとして存在していましたがZfcでの供給も含め市場にほぼ出回っておらず転売で価格が吊り上がっている状態でした。
そこにFXで40mm、DXで60mm相当で使える無印の単焦点レンズが当時は価格改定が入る前だったので約3万円ちょいで購入できたので大人気となりました。
今はNIKKOR Z 26mm f/2.8がありますが、当時の「撮影できるボディキャップ感覚レンズ」でした。
今でもZfやZ5を含め高画素ではないカメラのFX機で使う単焦点のコンパクトなレンズとして大活躍しています。
NIKKOR Z 26mm f/2.8とNIKKOR Z 28mm f/2.8は、どっちにしようかなと迷う要素がありますが、意外とNIKKOR Z 40mm f/2は迷う相手がいないのが面白いです。
近しい焦点距離としてNIKKOR Z 35mm f/1.8 S や NIKKOR Z 50mm f/1.8 S がありますがどちらもS-Lineでサイズや質量を考えると路線が違うのも特徴的だなと思います。
あとがき
今回は私の動画を参考にZ50IIを購入された方から「2本目のレンズについて何がオススメか」という質問に対して回答しました。
カメラ・レンズを利用するシーンや購入する目的から本当に買うべきなのかや買うなら何を選ぶべきなのかを冷静に判断するのが大事だということをお伝えしました。
この内容が質問者様以外にも当記事・YouTube動画をご視聴の方に役立てば嬉しいです。