はじめに
こんにちは🌟
写真家のJimaです(^^)
今回は私が受験し無事、合格したフォトマスター検定1級と準1級の話です。
あくまで知識を試す試験なので直接写真がうまくなるわけではないのですが、ひとつのフィルターとして役立つのは社会人としては経験があると思うので私が約半年勉強して受験した理由を解説します。
もし、皆さんが私はカメラや写真に関する知識はこうやって学んだよなどがありましたらコメントで教えてください。
この記事がフォトマスター検定の受験前の方や興味のある方の役に立てば幸いです。
フォトマスター検定とは
フォトマスター検定は、写真やカメラの知識を確認しながら、写真力UPを目指すことのできる検定試験です。
試験は3級~1級まで難易度別に用意され、合格ラインは約7割。
写真を始めたばかりの方はもちろんのこと、カメラメーカーや家量販店の販売員として働く方々まで、受験者層は年々幅が広がっており、毎年多くの写真愛好家が受験しています。
この「フォト検」を利用して、カメラや写真の知識をマスターし、その知識を土台として偶然に頼らない、撮りたい写真が撮れる力を身につけ、写真ライフを楽しんでみてはいかがでしょうか。
出典:フォトマスター検定事務局
私の言葉で伝えると以下のような試験でした。
- カメラやレンズの仕組み
- 各機能の役割と特徴
- 撮影テクニック
- フィルターや三脚、ストロボなどのアクセサリー類
- 色彩やプリント関係
- 写真関連や写真家の歴史
- メンテナンスの知識
- トーンカーブやヒストグラム
- フィルム関係
私世代はデジタルなのでフィルムや写真の歴史などは興味がないと知る機会もない知識でした。
そしてアクセサリー類も自分が使うものはイメージできますが教養として土台となる知識を体系的に整理できたのはいい機会でした。
正直、余裕ではなかったです。
シッカリと試験時間いっぱい、最後まで机にへばりついてケアレスミスがないかチェックしていました。
なぜフォトマスター検定に挑戦したのか?
私は昔からカメラで写真を撮ることが好きで楽しんでおりましたが、職にするにはITが輝いて見えていた時代でした。
今はITはノーコードやAIなど裏の動きを知らずとも成果物を作ることができる時代です。
なのでフォトスタジオ時代も写真一本ではなくデジタル時代の写真に関する情報システム部門として働いていた。
自分が実際に撮影に出向き、お客様と接して店側のスタッフのオペレーション等を見る中でデジタルの側面から生産性を向上させる立場です。
ただ、社会人も12年もやってるとIT業界も安泰ではなくなりつつあるなと実感しました。
なので、起業して法人を立ち上げて社長として自営業で動く道を選びました。
IT分野は国家資格(Level3:応用情報技術者)を取得しているので書類選考等に役立つ、ひとつの証明がありますが、写真関係では「ニコン系インフルエンサーと名乗ってる人」です。
ニコンファンミーティングでファイナリスト予備として、現地入りしていますが特別証明できるものではない。
そんな中、各営業や広報の方々の名刺を並べ替えていると役職持ちの方々がフォトマスター検定1級や更に上位のEXを保有しており名刺に記載していることに気づきました。
もっというと家電量販店のカメラコーナーの担当者や各メーカーのアンテナショップのスタッフさんもフォトマスター検定2級や準1級という記載がありました。
これは、もし私が事業が傾いてアルバイトや派遣で勤務先を探す際に役立つなと考えたのです。
- フォトマスター検定1級
- ニコン系YouTuberで上から3番目?ぐらいのチャンネル登録者数【3万人】
- 各メーカー、ブランド様のPRに携わっている
- 商業撮影や記録撮影のスタッフとしてもオファーを受けている
- 写真集や写真展など写真家活動も幅を広げている
販売員としてアルバイトを受ける際に多少は使える人材という印象を与えれるなと思います。
後はシンプルにニコン系YouTuberと名乗っていても、俯瞰した体系的な知識が必要な場面が増えてきた。
それはニコン好きの方々と接するだけの世界から幅広いメーカーや製品を愛用している方に魅力をPRする場面が増えてきているからです。
ただ、カメラや写真はメーカーやブランドによって名称や用途なども異なるので軸となる知識がまとまったものが欲しかった。
それがフォトマスター検定だと知ったので約6カ月、テキストと問題集を2冊(4~6年分)を周回しました。
特別、試験に合格したからといって写真が急にうまくなるわけではないですが知識として会話ができるようなポジションを取れたのは大きいと思います。
勉強方法と苦労したこと
フォトマスター検定の勉強は決して楽ではありませんでした。
特に専門用語や理論的な部分はニコンに偏った知識で凝り固まっている私には馴染みのない単語も多かったです。
何よりデジタル時代のカメラに触れている身としてはフィルム時代はイメージが出来ても「そういう製品名なんだ」と知るものも多いです。
私の場合は、以下の方法で勉強を進めました。
- 教科書と問題集の繰り返し
基本的な知識は教科書で学び、問題集で出題者の癖を把握しました。 - 知らない分野に集中して対策
カメラのスペック等を紹介する手前、知ってる分野もあるので逆に詳しく知らない分野に学ぶ時間を使いました。 - 捕捉知識を調べて学ぶ
教科書や問題集は中立な立ち位置での解説も多いので実際の特徴をもったレンズや用紙などをネットで調べたり理解度を高めるように意識しました。
逆に試験は最先端をカバーしているわけではないので、グローバルシャッター方式のCMOSセンサーやメカニカルシャッターレスに動画関連もサラっとしてる感じでした。
合格して変わったこと
私個人としては「やった!」とガッツポーズをして家族とともに喜びました。
ただ、それだけです(笑)
実は合格する前に変わったことが多くて、特にコシナレンズなどでスペック見るときにビオゴンタイプやTAMRONで異常部分分散などNikonだけではあまり触れない表現なども今まで以上に腑に落ちる感がありました。
合格して何かが変わる試験というより、合格する過程で学んだ知識が撮影知識に関する自信につながる感覚でした。
もちろん、人によっては職場等で求められている方は合格後に受験料が福利厚生で補填してくれたりすると思います。
フォトマスター検定を受けるべき人
フォトマスター検定は、正直マニアックですし就職に直接役立つものではないと思います。
あくまで+αの要素として証明になるものだという認識です。
ただ撮影知識やレンズの仕組みなどを体系的に学びたい方にはオススメです。
別に1級や準1級は販売員など映像事業に携わる人に任せて、3級や2級でいいのではないかと思います。
あとがき
数年前に比べ、インフルエンサーという外注の営業担当のような働き方も定着しつつある中、キャラクターや人柄で支持を集める方や世代もあれば実績や知識で信頼を得る方もいます。
私は外部環境の変化も含め、どっちにも動けるように下準備をするためにもフォトマスター検定は良いウォーミングアップになりました。
ちなみに1級より上にEXがあります。
EXは専門分野の写真作品を提出して、800字以上の小論文審査という方になるようです。
そこまで目指す必要があるかはさておき、今日は甘酒でも飲んで楽しもうと思います。