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ニコンのカメラに動画機能は必要なのか?【可能性を探る話】

はじめに

こんにちは🌟
写真家のJimaです(^^)

今回は今更感がありますが、カメラの動画機能について「どこまで必要なのか?」について私なりの考えを整理しようと思います。

皆さんがカメラの動画機能に対して、どう思うか是非YouTubeのコメント欄で教えてください。

カメラの動画機能は前々からあった

まず、私はデジタル時代からカメラを本格的に取り入れています。

約20年前にはなると思いますが、フィルムカメラでは静止画を任せて、動画はビデオカメラなどすみ分けられていました。

時代が進み、デジタルカメラ時代では静止画がメインですが動画も一応撮れるという機種が増えてきました。

もちろん、動画で記録できるフォーマットも限られており熱やバッテリーの関係もあって積極的に使うものではなかったと思います。

ただ静止画がメインに撮りつつ時折、動画で記録できるのは素晴らしい技術革新でした。

ミラーレス時代の変化

デジタル一眼レフカメラでは、静止画がメインだとしてもミラーレス一眼カメラでは動画機能が飛躍的に向上しました。

SONYやLUMIXが積極的に動画機能を強化する中、動画は後回しのメーカーもありました。

あくまで各社のユーザー層のリクエストや売れ行きを考えると、ミラーレス一眼で動画を撮るのは少しニッチな領域でした。

ただ、私もブライダル業界などで単価や感動体験を向上させる中で動画講習などに頻繁に参加していました。

当時はジンバルもPC周りもカメラ側も今みたいに気軽に動画が撮れる環境ではなかったので「動画は動画屋の仕事でしょ」と内心思いつつ、「動画もできないと干される」という危機感もありました。

実際、今は多くのフォトグラファーがビデオグラファーやドローンを併用することも珍しくありません。

また私のようにクライアントへの動画納品がスチル8:ムービー2ぐらいの割合にもかかわらず、YouTubeなどの動画を扱うプラットフォーム用に毎日収録している人も増えていると思います。

何より動画というものが定着する背景にはミラーレス一眼カメラではなく、スマートフォンの飛躍も大きかったと思います。

動画が身近になった時代

こうなってくるとカメラメーカー側も「スチルだけじゃ置いてけぼり」や「高単価、高付加価値が難しくなっている」と考えるのもうなずけます。

スチル機としてデジタル時代は技術的に成熟して後継機やライバル機も似たような価格喝似たような性能になっていました。

なので「後継機、買いません。今のカメラを大切に使います」という意見も増えていたなと思います。

こうなるとブレイクスルーを起こすにはミラーレス一眼でスチルに対して成長余地のあるムービー側に各カメラメーカーが力を入れることは理解できます。

そして、タイミングとしても3Gや4G、5Gと膨大な転送量の恩恵もありプロモーションに動画が起用されることも増えています。

特別、尺として短くて良いので情報量的に15秒から60秒程度のダイジェストのようなムービーを納品することも増えてきました。

動画が身近になったのはカメラだけではなく、私たちの生活の技術革新やプロモーションの変化も影響があったなと思います。

動画が主体で進化したのではなく、動画が有効活用されるようになった感覚です。

スチル勢からすると違和感があった

こうなってくると、各カメラメーカーが動画機能が4Kや120fpsなど機能が強化されています。

既存ユーザーが動画を歓迎するメーカー(SONYやPanasonic|LUMIX)などでは歓迎される進化でもNikonのミラーレス Zシリーズでは違和感があったのを覚えています。

Z7やZ6、Z5にZ50初代などは動画機能は飛躍的に進化しましたが、スマートフォン(iPhoneなど)と大差ありませんでした。

スチルが前面に押し出されつつ、ムービーも撮れるよという感覚ですね。

だからこそ、Nikon Zシリーズで動画を撮っていると「なんで?」と多くの方に疑問を持たれる時代でした。

もっと言うと、ミラーレス一眼で動画を撮るならNikonを選ぶのは「スチルのついでに撮っている感覚を与え、クライアントに失礼だ」という意見もいただきました。

ただ、NIKKOR Z レンズで撮る動画はべたべたの色作りされた動画とは違って、素直に素材の良さを出してくれるので気に入る方も意外と多かったのです。

大きく流れが変わったZ9

ついにNikonもフラッグシップ Z9が登場し、スチル機として最強であることはもちろんですが、8K長時間収録という29:59秒問題の克服や内部でのN-RAW収録など本格仕様となりました。

バッテリーも安心して使えるものとなり、映像クリエイターが「レンズ込みで100万~200万で内部収録の8K撮れるならZ9はアリ」ということからミニマムな現場では導入も進んでいるなと実感しました。

映像側からすると、もっと高い機材がいっぱいあるのでZ9はコストパフォーマンスに優れているという印象があったようです。

この流れがフラッグシップではなく上位機のZ8に来た時、ニコンの製品発表ではチャット欄が大荒れしていました。

動画クリエイターに対して「誰?」もあれば、「動画機能はいらない」あとは「スチル機能は紹介も少なく相手にされていない」という状態でした。

私自身、国外のニコンサイトでスチルに関する情報やレビューを探しに行った記憶があります。

ニコンだけではないですが、この時はスチルでつないできたユーザーとムービーに未来をゆだねるメーカーとで認識に対して大きなギャップがありました。

この流れはZfではヘリテージデザインが強烈だったからか目立ちませんでしたが、Z6IIIではバリアングル液晶の採用やオールラウンダーとしてスチル・ムービーの両立をしたカメラとして日本価格も含めて色々と盛り上がりました。

ミラーレスの入り方で大きく変わる

今となってはスチル機としてカメラを使い、ミラーレスへ入った場合はムービー機能の強化は興味や関心があまりなく、ムービー機からボケ味を活かしたシネマティックムービーとしてミラーレスへ入った方とは受け取り方が異なるなという感覚です。

スチルメインであれば、ムービーは動画でいい。
ムービーメインであれば、スチルはムービーから切り抜くかスマホでいい。

これをミラーレス一眼カメラという中に混ぜ込んだことが戸惑いだったのかなと思います。

ただ、私たち利用者側も慣れるものです。

カメラが動画機能を強化した場合も「またか」程度になっています。

もっというと、私のように一部の利用者は「せっかくカメラに搭載されたなら使ってみよう」という感覚の人も増えたと思います。

また、動画市場で有名なRED社をニコンが子会社化したことも大きいなと思います。

全部載せから使う部分だけ使えばいい

私自身、Zシリーズに動画機能が強化されるのは歓迎です。

積極的に使うかというとスチルがメインではありますが、出来ることは多いに越したことはありません。

ただ、放熱性の兼ね合いなどで筐体が大型化したり重くなるのは考えものではありますが「できないよりは出来た方ががいい」と思っています。

ない機能を使うことはできませんが、ある機能を使わないということは私たちの選択で出来ることなのです。

時代の変化とともに動画編集がもっと全自動になると私もスチルとムービーの割合は変わるかもしれません。

答え合わせは数年後、ミラーレス一眼もレフ機のように後継機に大きな進化やインパクトがなくなった際に「カメラで何を撮り、どう使っているか」で決まるかなと思います。

あとがき

皆さんはカメラではスチルがメインですか?
それともムービーがメインですか?

是非、YouTubeのコメント欄で教えてください。

この記事を書いた人
Jima
Jima
この記事を書いた人

こんにちは(^^)
写真家のJimaです。

フォトスタジオのディレクター兼フォトグラファーとして従事。
管理職として得た経験と知識を活かして法人設立、代表に就任。

写真撮影の手法や技術、機材の特徴解説など情報発信に加え
公募展へのゲスト出展やメディア寄稿、写真集の販売など活躍の場を広げる。

◆YouTubeチャンネル|カメラ塾【JimaTube】
https://www.youtube.com/@jimatube
カメラや写真、 撮影知識の情報を「楽しく学ぶ」をコンセプトに発信中
総再生回数 920万回、1200本以上の動画を投稿(24年8月時点)

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