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サードパーティー製レンズの魅力と注意点

はじめに

こんにちは🌟
写真家のJimaです(^^)

今回はNikon ZマウントやCanon RFマウントでも盛り上がりつつあるサードパーティー製レンズの話です。

サードパーティー製レンズは今でも賛否両論が分かれるテーマですが、良いところと気になるところをシッカリと俯瞰して把握したうえで判断する材料に当記事が参考になれば嬉しいです。

サードパーティー製レンズとは

サードパーティ製レンズは、カメラ本体メーカーが製造する純正レンズに対して他のメーカーが製造するレンズのことを指します。

純正レンズと比較して、価格が比較的安価であり多様なラインナップが揃っていることから好まれる傾向があります。

サードパーティー製レンズとしてタムロンやシグマが人気ですが、シグマの場合はfpなどミラーレス一眼カメラも製造しています。

なのでSONYやCanon、Nikonのカメラを使っている方がSIGMAのレンズを利用するとカメラ本体に対してサードパーティー製レンズとなります。

一方でSIGMA fpを利用している方からするとSIGMAレンズが純正となります。

TAMRON、SIGMA、ケンコートキナー、コシナなどがサードパーティー製レンズというわけではなく、カメラ側に対して同一メーカーなのかどうかがポイントです。

そんな特徴的で面白いサードパーティ製レンズを選ぶ際には、メリットだけでなくデメリットとまでは言わずとも気になる点も理解しておくことが大切です。

今はライセンス契約の有無がポイント

サードパーティー製レンズは過去、色々ありました。

それこそカメラを製造するメーカーからすると多額の研究開発費と販促費をかけて世に出したカメラにレンズ部分だけ”ただ乗り”のような形で持っていかれるのは喜べるものではありません。

なので、あまり深くは語りませんが販売中止などのパターンもあったと記憶しています。

また、最近ではRFマウントがサードパーティー製レンズに対して厳しく急にライセンス契約のないレンズを販売しているメーカーが一挙に取りやめたこともありました。

ただ、ニコンはコシナ、タムロン、シグマとライセンス契約のもと開発製造されたレンズを販売しているので長期的に見るならば、ライセンス契約の有無を私たちも少しは意識した方が良いかもしれないなと思います。

サードパーティ製レンズのメリット

  • 価格の安さ
    純正レンズに比べて、一般的に価格が安価であるため、予算を抑えながら高性能なレンズを入手することができます。
    ただ、最近のサードパーティー製レンズは高性能化しており価格も強気のモノが多いです。
  • 多様なラインナップ
    純正レンズと被せても目立たないからか、純正レンズではカバーしきれないような特殊な焦点距離や機能を持つレンズが多くラインナップされている傾向があります。
  • 競争による技術向上
    各メーカーが性能向上を目指して競争するため、短期間で技術革新が進んでおり高性能なレンズが比較的安価に入手できる場合があります。
    また、サードパーティー製で大ヒットした場合は似たようなレンズを純正が後出しで発売するパターンも見受けられます。
  • 軽量・コンパクトな設計
    これも純正レンズより魅力的に作る必要があるからか軽量・コンパクトな設計のレンズが多く、機動性を重視するユーザーにとって魅力的です。

【今や過去の話】サードパーティ製レンズのデメリット

  • 画質の安定性
    純正レンズに比べて、個体差や製造ロットによる画質のばらつきが大きい場合があります。
    ただ、ミラーレス時代はサードパーティー製も安定しております。
  • AF性能
    オートフォーカス(AF)の速度や精度が、純正レンズに比べて劣る場合があります。
    特に動体撮影など、高速なAF性能が求められるシーンでは、その差が顕著になることがあります。
    ただ、ミラーレス時代はカメラ側の馬力もあるため安定して使うことが可能です。
  • サポート体制
    純正レンズと比較して、メーカーによるサポート体制が整っていない場合があり故障時の対応に時間がかかる場合があります。
    また、トラブル時にカメラとレンズどちらに要因があるかの切り分けが利用者にゆだねられます。
    これがカメラとレンズどちらも純正ならメーカー(Nikonなど)のサポートに「あなたの会社の製品でトラブルが出ている」と依頼をすることが可能です。
    使えているうちは良いのですが、使えなくなった際に意外と困るので要注意です。
  • 互換性の問題
    一部のサードパーティ製レンズでは、カメラ本体との互換性で問題が発生することがあります。
    特に新しいカメラやファームウェアには対応が遅れる可能性があります。
    これは数日程待つと、サードパーティー製レンズを発売しているメーカーよりレンズ側のファームウェアが提供され、USB等で更新をすることが可能です。

今でも気になる点はある

AF対応のサードパーティー製レンズは起動速度が気になる

最近のミラーレス一眼カメラは起動速度が向上しており、電源を入れると約0.5秒などで起動します。

ただ、AF対応のサードパーティー製レンズではFTZ(マウントアダプター)を介したような速度感となるため起動速度を重視している方は店頭等で「自分が使い続けることが出来る起動速度なのか」を確認することをお勧めします。

AF対応のサードパーティー製レンズはAF精度が気になる

ミラーレス一眼カメラではトラッキング性能なども向上しており常に被写体を追いかける撮影方法も人気です。

シンプルにシングルポイントでAF-Sなどで撮影する際は問題ないですが、AF-Cなどで追従する場合は純正レンズよりも時折、暗い環境等ではAFに違和感があることが私の体感としてありました。

これも撮り方やどこまで妥協できるかによって人による基準が異なるので量販店等で試すのをお勧めします。

サードパーティ製レンズを選ぶ際のポイント

  • 予算
    おそらくサードパーティー製レンズを選ぶ多くの方が重視するポイントです。
    予算に合わせて、レンズの性能や機能を選ぶことが大切です。
  • 撮影目的
    ポートレート、風景、マクロなど、撮影目的によって最適なレンズは異なります。
    また純正にはない便利な焦点距離領域をカバーするズームなども見人気です。
  • カメラ本体との相性
    自分のカメラ本体との互換性や、レンズマウントの規格などを確認しましょう。
    ライセンス契約のもと開発製造されているレンズをオススメします。
  • 口コミやレビュー
    購入前に、実際に使用したユーザーの口コミやレビューを参考にすると、レンズの性能や使い心地をより詳しく知ることができます。
    TAMRON、COSINAのZマウント対応でライセンス契約のもと開発製造されたレンズは全て当チャンネルでもレビュー動画があるので参考にしてみてください。

マニュアルフォーカス専用レンズなら気楽

サードパーティー製レンズで気になる点は「販売していることが問題のないものなのか」と「AF性能と起動速度に対する純正レンズとのギャップ」です。

これが意外とマニュアルフォーカス(MF)専用のレンズであれば気にならないのは面白いです。

もちろんAFは利用できませんが、起動時の速度も変わりませんしAF性能もレンズに頼らず自分の腕次第です。

なので、コシナが出しているMF専用レンズなどはカメラ(Zシリーズ)側のMF撮影のアシスト機能等を活用して快適に撮ることも可能です。

あとがき

サードパーティ製レンズは、価格と性能のバランスが良く、多くの魅力的な選択肢があります。

ただ純正レンズと比較して画質の安定性やAF性能、サポート体制など注意すべき点も存在します。

この記事で紹介したメリットとデメリットを参考に、ご自身の撮影スタイルや予算に合わせて、最適なレンズを選んでみてください。

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この記事を書いた人
Jima
Jima
写真家

こんにちは(^^)
写真家のJimaです。
フォトスタジオのディレクター兼フォトグラファーとして従事。
管理職として得た経験と知識を活かして法人設立、代表に就任。

写真撮影の手法や技術、機材の特徴解説など情報発信に加え
公募展へのゲスト出展やメディア寄稿、写真集の販売など活躍の場を広げる。

◆YouTubeチャンネル|カメラ塾【JimaTube】
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