こんにちは🌟
写真家のJimaです(^^)
Vlogカメラとは
Vlogカメラは動画で自分や自分のライフスタイルを紹介するビデオログの撮影に適したカメラです。
小型軽量かつ手振れ補正が強力で自撮り機能や高画質な動画撮影機能を備えている機種が人気です。
カメラメーカーでは以下のような機種があります。
差粋はiPhoneを含め、スマートフォンもカメラ・動画性能が向上していることからVlog用の機材を揃えずとも気軽に動画で記録を残すことが可能となっています。
決して高単価な製品・市場ではないですが「みんなスマホというカメラを持っている」時代に少しでもVlogにこだわりを持ちたい層を考えると各カメラメーカーも無視できない市場です。
もしかしたらVlogキッカケで大型のカメラなどに興味を持つ方が1割でもいれば、ハイエンドのカメラの見込み客にもなるのもポイントです。
私はVlogカメラでVlogを撮らなくなった
私はニコン、ソニーのVlogカメラを購入して利用しています。
ただ、Vlogという使い方ではなく室内のYouTube等の据え置き撮影や写真用の撮影として動画機能よりも静止画メインで利用しています。
ZV-E10はYouTubeでの素材撮り、Z30はNIKKOR Z 26mm f/2.8と組み合わせてZシリーズでの最小・最軽量のコンデジ感覚で持ち出して写真を撮っています。
Z30は操作性も他のZシリーズと近しく、動画機能と同じく静止画機能も優秀なので写真を撮ることが楽しくなっています。

もちろん、購入時はVlogカメラというメーカーのコンセプトに従って動画を録っていましたが手間が気になり自然と撮らなくなりました。
Vlogと映像を分けて考える
私はVlogという表現は人によって受け取り方が異なると思います。
Vlogは動画の一種なので、Vlogというアウトプットに対してどういった機材でアプローチするのが最適化を考えるのが大切だと思います。
私は以下のように撮る動画を分類しています。
- N-RAWやN-Logなどグレーディング前提の高品質な映像
- 4K SDR 10bitなど撮って出しで鮮明かつ切り貼りで完結する映像
- 2.7Kや1080p(8bitや10bit)など気軽に扱える映像
また大事なポイントとしてカメラが据え置きか移動するかも重要です。
つまり三脚に置いた状態でブレを気にしなくて良いのか、移動しつつ撮る際にブレを気にしてジンバル等を用いるのかも重要です。
私は据え置きでブレを気にしなくて良い映像やブレを抑えつつ高精細な映像が必要な時はZ30を含めZ8などをジンバルを併用しつつ活用します。
この領域はレンズのラインナップやセンサーサイズを活かした映像の美しさを活かせるのはミラーレス一眼カメラの強みだと思います。
ただ、最近はVlogであれば高精細すぎる映像よりも気軽であることが大事だなと再認識しています。
Vlogの優先度は映像より手ぶれ、そして音
私は高精細な映像を求める際は迷うことなくミラーレス一眼カメラを選びます。
ただ、自分が出かけた際の映像や撮影時のPOV(一人称視点)動画は1080pや2.7Kで十分だと思っています。
それは目的が「その時間を映像として残すこと」であり、映像の美しさではないからです。
そうなると映像の美しさより見続けることが出来る映像としてブレが少ない(酔わない)ことが大事になります。
そして映像が酔わないものであれば、次は聞き続けることが可能な音声であるかも大事です。
つまり【聞き続けることが可能な音>見続けることが可能な映像>映像の美しさ】という優先度だと考えています。

ミラーレスのVlogカメラはVlogより映像に使っている
カメラメーカーが今のところ、出しているVlogカメラは映像が凄く綺麗です。
そしてレンズ交換式の物もあるため、表現の幅も幅広く映像収録が楽しめます。
一方でブレはジンバルが必要な場面が多いという印象です。
ZfやZ6IIIでニコンも手振れ補正に強いカメラが登場していますが、やはり個人的には手持ちで長尺となると見続けるのは辛いかなという印象です。
短い尺で切り貼りする分には気にならないのですが、Vlogとなると少し異なるかな?と思います。
そして音声は風切り音などを考えると外部マイクが大前提となります。
動画に強いカメラであればXLR端子が備わっているものもありますが、多くのミラーレス一眼カメラは3.5mmジャックの外部マイク利用が多いと思います。

こだわれる分、揃える機材も多く大型化して気軽かというと「しっかり映像を撮るぞ」という気持ちを持つ必要があります。
Vlogはビデオカメラに落ち着く
そこで私がVlog用のカメラとして採用しているのはジャンルで言うとビデオカメラ(ウェアラブルカメラ・アクションカム)です。

ここ最近、YouTuberを含め発売から1年経過して更に売れ行きが加速しているのはDJI Osmo Pocket 3 です。
3軸手ブレ補正が搭載された4K対応で純正マイクなら受信機なく送信機(マイク側)のみでペアリング可能という強みがあります。
TVなどでタレントさんが持たされている細長いスティックのようなカメラです。
また、TVなどで芸人さんなどを含めスポーツ選手などが持つシーンを見かけるのはアクションカメラ(GoPro|Osmo Action)です。

私はOsmo Pocket 3の購入を予定しておりましたが、耐久力と取り扱いが楽という理由からOsmo Action 4を購入しました。
ちなみにOsmo Actionは初代から使い続けており年々、手振れ補正の強さや水平維持・映像の美しさに暗所耐性などの進化に驚いています。

多くのYouTuberが音の効率を求めた機材に落ち着く理由
数多くのYouTuberやVloggerがミラーレス一眼カメラでVlogを撮るのではなくウェアラブルカメラ・アクションカメラに落ち着くのはコンパクトかつ気軽で悪目立ちすることも少ないからだと思います。
大きなカメラで撮っている人よりスマホと大差ないサイズ感の機材で撮っていると、あまり気にならないのは大きいです。
そして、ここ最近の変化としてカメラ本体側に受信機を内蔵させているOsmo PocketやOsmo Actionに人気が集中しています。
今までいくらカメラ側をアクションカメラ等で小さくしても音声をワイヤレス等で収録するには受信機を付ける必要がありました。
その受信機をカメラの内部に仕込むことで収録時にマイクのみ自分の口元の近くにあれば済むというのは衝撃です。

またOsmo Pocket 3 や Osmo Action 5Pro なら2台までマイクが接続できるので対談やインタビューにも最小構成で対応できます。
またマイク側に3.5mmジャックがあれば外部マイク(Video micro等)を繋げると高音質をワイヤレスで飛ばすことが可能です。
先の見続けることが可能な映像かつ聞き続けることが可能な音質、そして撮る側の気軽さというちょうど良いポイントを抑えたのはミラーレス一眼カメラのVlogカメラではなくアクションカメラでした。
何よりアクションカメラとマイクだけなら250~400g弱で揃うのも撮り続けることが可能となる理由だと思います。
カメラメーカーがVlogカメラを出すなら
正直、カメラメーカーがVlogカメラを出したとてシェアを拡大するのは難しいと思います。
ソニーのZV-1やキヤノンのPowerShotなどレンズ交換しないコンデジタイプならば可能性はありますが、質量や手振れ、マイクシステムの合理性から視点を変える必要があると思います。
おそらくカメラメーカーのVlogは「ショートムービーなど高品質な映像を気軽に」という視点が強く、YouTuberやインフルエンサー・Vloggerを見て開発していないと思います。
あくまで今まで作ってきたカメラのノウハウや部品の流用などから「Vlogカメラとしても売れるなら売っておこう」ぐらいに見えています。
その割に10万円超えなどVlog撮影機材としては高価というのが現状です。
もし、私がVlog用のカメラやインフルエンサーとして活躍したい方から質問されると最新のiPhone 16eやOsmoPocket 3 を進めます。
同じ10万円で完結しつつ、細かいことを知らずともアウトプットの映像にたどり着ける最短経路になるからです。
あとがき
今回はあくまで私の視点から見たVlog(気軽な映像かつ音声システムも簡略化を求める)の話です。
もちろん、高精細な映像で撮るにはミラーレス一眼カメラが圧倒的ですし私もZ8などで動画を沢山撮り続けています。
逆にカラーグレーディング前提や4Kで長時間収録、センサーサイズを活かしたボケ量のある映像が欲しい時はミラーレス一眼カメラは最高です。
結局のところ、機材は適材適所で求めるアウトプットから選ぶだけの話です。
そして今のカメラメーカーが出しているVlogカメラは今のVlogを求めるユーザー層と感覚が乖離しているのが多くのインフルエンサーがカメラメーカーのカメラでVlogを撮らなくなりつつある理由だと思います。
皆さんはどう思いますか?
是非、YouTubeのコメントで教えてください。