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カメラ・レンズの知識【コンバージョンレンズ編】

こんにちは🌟
写真家のJimaです(^^)

今回は知っているようで、細かく知る機会の少ないコンバージョンの話です。

はじめに

コンバージョンレンズと聞いて、皆さんはどういった役割をイメージしますか?

野鳥や飛行機など望遠レンズを利用する方はテレコン、広い世界を撮る方はワイコンを利用することが多いかなと思います。

コンバージョンレンズとは

まず、コンバージョンレンズは単体で利用するものではありません。

撮影レンズ(マスターレンズ)の入射側やレンズとカメラの間に挟んで利用することが多いです。

出典:株式会社ニコンイメージングジャパン

先のテレコンバーター(テレコン)やワイドコンバージョンレンズ(ワイコン)の他には近接撮影を可能にするクローズアップレンズなどがあります。

Z TELECONVERTERの紹介等で「綺麗に撮れる」と表現することも多いですが、やはりコンバージョンレンズをつけることで多少の画質劣化等はあるので承知の上で利用する必要があります。

▼参考:NIKKOR Z 70-200mm f/2.8 VR S に Z TELECONVERTER TC-2.0x を装着したレビュー動画

あくまで「過去のテレコンを使った時に比べて、最近のテレコンは綺麗に撮れるよね」という話です。

フロントコンバージョンレンズ

マスターレンズの入射側(前側)に装着するもの

出典:株式会社ニコンイメージングジャパン
ワイドコンバーター WC-E76

リアコンバージョンレンズ

レンズの射出側(後側)とカメラの間に装着するもの

出典:株式会社ニコンイメージングジャパン
Z TELECONVERTER TC-1.4x
出典:株式会社ニコンイメージングジャパン
Z TELECONVERTER TC-1.4x

テレコンバージョンレンズ

テレコンやテレコンバータ(ニコン)やエクステンダー(キヤノン)など色々な呼び方がありますが役割としては同じものが多いです

身近なところだと「Z TELECONVERTER TC-1.4x」や「Z TELECONVERTER TC-2.0x」など1.4倍や2倍に焦点距離を稼げるものです。

レンズを取り外せないコンパクトデジタルカメラなどはレンズの入射側に装着し、レンズ交換式カメラではレンズの射出側とカメラの間に挟んで利用するものが多いです。

入射側に装着するタイプは焦点距離が長くなると同時に有効口径も大きく出来るので合成開放絞り値は変化しません。

対して撮影レンズとカメラの間に挟むタイプは焦点距離が長くした際に有効口径に変わりはないので合成の開放絞り値が変化します。

ちなみにレンズの中にテレコンが内蔵された高級レンズ(NIKKOR Z 400mm f/2.8 TC VR S や NIKKOR Z 600mm f/4 TC VR S もあります。)

左の写真は400mmで撮影したもので、右は1.4倍の内蔵テレコンを利用した際の様子です。

左の斜視は400mmでDXクロップした様子で、右はFX400mmで内蔵テレコン 1.4倍を利用した様子です。

リアコンバージョンレンズの重ね付け

実はレンズとカメラの間に挟むコンバージョンレンズは製品によっては1個だけではなく2個、3個と複数装着することが物理的に可能な場合があります。

一例ですが1.4倍と2倍のテレコンバージョンレンズを200mm f/4 のレンズにつけると合成の焦点距離は200mm × 1.4倍 × 2倍 = 560mm として利用できますが、開放絞り値はf/4 × 1.4 × 2 = 11.2 と暗くなります。

この場合、暗さに加えてAF性能の安定感などから予算が許すならNIKKOR Z 600mm f/6.3 VR Sを購入・レンタルすることを個人的には推奨します。

ワイドコンバージョンレンズ

最近はコンパクトデジタルカメラやアクションカメラなどレンズ交換ができないものの「もう少し広角が欲しい」という場面で利用することが増えたかなと思います。

ただ、テレコンバーターと同じく撮影レンズとカメラの間に入れるタイプもあります。

一般的には0.5~0.8倍ぐらいのものが多いかなと思いますが、こういった撮影レンズに対して合成の焦点距離を短くするものをワイドコンバージョンレンズと呼びます。

クローズアップレンズ

撮影用レンズは最短撮影距離から無限遠(∞)の間でピントを合わせて撮影することが可能です。

最短撮影距離より短い距離だとピントが合ってくれません。

ただ、クローズアップレンズを利用すると最短撮影距離よりも短い距離でピントを合わせて撮影することが可能です。

一般的には焦点距離35~100mm程度のレンズに利用しますが、装着すると球面収差が大きくなるので少し絞って球面収差を目立たなくするなど工夫も必要です。

クローズアップレンズは凸レンズのため、装着した場合の合成焦点距離はマスターレンズに比べて短くなります。

中間(接写)リング

レンズとカメラの間に挟む筒状の物でレンズ(ガラス)が入っておらず、最短撮影距離を短くするものを中間(接写)リング)と呼びます。

メーカーによって異なりますが、暑さが数mmから50mm程度のものがあって、必要に応じて1~3枚を組み合わせます。

中間リングを入れるとレンズの後ろ側の主点から焦点面までの距離が長くなるため、最短撮影距離を短くすることが可能です。

ただ、同時に焦点面にあたる光量も減少します。

この減少する光量を露出倍数と呼びますが、レンズの焦点距離と中間リングの厚みによって変わります。

あとがき

皆さんはコンバージョンレンズは利用しますか?

また利用するコンバージョンレンズはどういったタイプのものが多いですか?

YouTubeのコメント欄で教えてください

この記事を書いた人
Jima
Jima
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こんにちは(^^)
写真家のJimaです。

フォトスタジオのディレクター兼フォトグラファーとして従事。
管理職として得た経験と知識を活かして法人設立、代表に就任。

写真撮影の手法や技術、機材の特徴解説など情報発信に加え
公募展へのゲスト出展やメディア寄稿、写真集の販売など活躍の場を広げる。

◆YouTubeチャンネル|カメラ塾【JimaTube】
https://www.youtube.com/@jimatube
カメラや写真、 撮影知識の情報を「楽しく学ぶ」をコンセプトに発信中
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