はじめに
こんにちは🌟
写真家のJimaです(^^)
今回はSONYより新たに発表されたフラッグシップ α1 II(ILCE-1M2|発売日24年12月13日)についての印象を共有します。
フラッグシップは誰が何を求め使うのか
カメラの世界でフラッグシップは各カメラメーカーが商業利用にも耐えうる仕事道具として用意する最高品質の製品です。
レフ機時代に比べて、ミラーレス時代はフラッグシップを商業利用以外の趣味として利用される方も増えてきました。
特にNikon Z9は私も「撒き餌フラッグシップ機」と表現するほど爆発的に売れています。
Nikon Z9は商業利用はもちろんのこと一般的にカメラで撮影を楽しみたい方も楽しめます。
なので「重い・デカイ」や「ネットワーク機能は使わない」など製品(フラッグシップ)の役割と利用者のミスマッチが生まれている点はインフルエンサーマーケティング(KOL)の中で指摘される点でもありました。
本来、フラッグシップを利用する方は重くてもデカくても利用しないネットワーク機能があっても「仕事内容によって使うかも」や「堅牢性があり安定動作するなら重さや大きさは気にしない」はずです。
そういったミスマッチも目立つからか各社フラッグシップとは別に上位機もパワフルな製品を用意しています。
つまり、フラッグシップに違和感を感じるなら大人しく上位機を使うべきだなと思います。
Nikon Z9の時は、まだZ8が発売前だったので利用者が混在していた印象がありました。
それがZ8の登場で今となってはZ9を使ってた方がZ8へ移動したり、Z9とZ8を併用したり、Z8のみで運用したりと使い分ける選択肢が増えたことは素晴らしいと思います。
なので、私も今回のα1 IIがマイナーアップデートと評価されても、それはそれで良いのだと思っています。
もちろん、フラッグシップはカメラメーカーの次の4年を示す部分もあります。
これで良かった α1 II
Nikon Z9 がメカシャッターレスなどを含め驚くような進化をしたように、 α1 IIも驚愕の進化を期待していた方も多いと思います。
ただ、「ミラーレスで初めてフラッグシップ」ではなく α1 IIは後継機です。
新しい機能も、あれば嬉しいですが既に導入した先進的な機能を約で3年9カ月後に登場するカメラとして強化・安定稼働させる技術にメーカーがリソースを注いだと考えれば私は素晴らしいことだと思います。
加えて時代の変化とともにカメラに使用する部材なども改善、変更されていることも多くフラッグシップは見えない部分でのこだわりも大きいのではないかと考えます。
日本円で約100万円する理由を納得させる要素がカタログスペックで見えにくくとも「使った人だけがわかる」要素になっているのは、よくある話です。
さらに、今回の後継機(α1 II)が機能強化に振り切ったということはフラッグシップとして初期型(α1)で機能に対する着眼点と完成度が既に高かった証拠でもあると思います。
価格面から使い続けるか買い替えるべきか
α1 IIと比べると気になる要素があったとしても予算によってはα1(ILCE-1)で十分だと感じる人は価格面で旧型を使い続けると思います。
ただ、今から買う方は素直にα1 IIを買うのが良いかなと思います。
理由は価格では判断しにくい安定感や次の4年を見据えたカメラであるからです。
ミラーレスのフラッグシップで約3年9カ月の差は私は無視できない部分だと思います。
これがα1が30万や50万円でα1 IIが100万円と2倍差があれば理解できますが、α1も80万弱と決して安くはないです。
であれば、追加で20万円を頑張って捻出してα1 IIをGETするのが無難だと思います。
あと、中古という選択肢もありますがハードな使い方をするフラッグシップは頑丈とはいえ、Nikon Z9 や Z8のようにメカシャッターレスならまだしもα1はシャッター機構の消耗などリスクはあると思います。
私もα1は新たな派手機能での進化と今以上に快適となる強化のどちらに開発リソースを振るのか気になっていました。
それはSONYがフラッグシップの後継機としてα1 IIを出すことは後に続くNikon Z9II(仮)などの物差しにもなるからです。
ここでNikon Z9II(仮)がフラッグシップとしてグローバルシャッター方式のCMOSセンサーを搭載したり衝撃的な進化をすれば、それはそれで面白いです。
ですが、おそらくZ9時代にオートキャプチャーやハイスピードフレームキャプチャー+などを含め大幅な進化を既にしているため今ある機能の強化、改善にリクエストの多かった機能を追加する程度だと思います。
もし登場時期の関係でZ9II(仮)が100万円で登場すれば、それこそZ9が約63万円(執筆時)で買えることから約40万円の差となるため、旧型が更に売れるかもしれないですね。
サクっと気になった点
- 有効約5010万画素メモリー内蔵フルサイズ積層型CMOSイメージセンサー
- BIONZ XR を採用
- AI処理に特化した最新のAIプロセッシングユニットを搭載
- ブラックアウトフリーでのAF/AE追随・最高約30コマ/秒(電子シャッター)
- プリキャプチャー機能(最大1秒前)
- アンチディストーションシャッターによる歪みを抑えた撮影
- 電磁駆動アクチュエーターを搭載でフラッシュ同調速度1/400秒
- 質量約743g|約136.1 x 96.9 x 82.9 mm
- 手ブレ補正効果はα史上最高の中央8.5段、周辺7.0段をボディ単体で実現
- 8K 30p/4K 120p(書く条件あり)
- デザイン・グリップなどの操作性向上
- 納品を支えるネットワーク機能の強化
- α1に対して人物の瞳の認識性能が最大約30%
- 幅広い被写体をカメラが認識(SONYは昆虫がある)
- 4軸マルチアングル液晶モニターを搭載
- 高解像度 約944万ドットの高精細OLED(EVF)
- バッテリーを2個充電可能なチャージャーが付属
AF性能の向上や携帯性、手ぶれ補正の強化、4軸マルチアングル液晶などNikonユーザーの私としてはSONYだから、α1 IIだからこその強みだなと思う点も多いです。
スペック面を含め革新的な機能強化はα1 III(おそらく4年後)に期待しつつ、その間にα9系統がグローバルシャッター方式のCMOSセンサーを改善してくれることが楽しみです。
約4年後にα9系統(今はIII)で色々試した新機能がα1 III(仮)に反映される未来が面白そうですね。
あとがき
今回、私も注目していたSONYのフラッグシップ α1IIについて皆さんはどう思いましたか?
- SONYなら、もっと派手に進化してほしかった
- 既存機能の強化と無難かつ必要な機能追加は素晴らしい
- 100万円フラッグシップ時代は、もう恐ろしい
- 実はFE 28-70mm F2 GMが気になる など
是非、YouTubeのコメント欄で教えてください。