先日、NIKKOR Z 40mm f/2 SE が登場となりましたが
実はカメラに詳しい情報通の中では国外で先行発表された
Zfc ブラックモデルも日本での発売を期待する声が多かった印象です。
Zfcは通常モデルもFM2をインスパイアした雰囲気で魅力的であり
日本国外での発表から約2カ月後に無事、国内でも登場となりました。
スペック面で特別、差はないですが
外観を中心に違いやZfcというカメラの特徴を取り上げます。
ZfcはZシリーズにカジュアルの「C」と融合を意味する
フュージョンの「f」をくっ付けたものでミラーレス一眼という
時代の先端でもありながら外観はフィルムカメラのFM2を
彷彿とさせるクラシカルなデザインが特徴で大人気カメラです。
新たに軍艦部まで黒色に染まった渋いブラックモデルが追加となります。

さらにプレミアムエクステリアの貼替キャンペーンも実施と
CP+2023を目前としたタイミングで「プッシュされた製品」として注目ですね

Zシリーズとしてエルゴノミクスなデザインを採用したものが多い中、
Nikon Zfcはクラシカルなデザインが魅力で
「カメラのある生活」を楽しめる魅力的な外観が特徴ですね
グリップ部がないフラットなデザインなので、両手でシッカリと
挟みこむように持ち、高精細なEVF(OLED)で撮影を楽しめる
ボディ天面にシャッタースピード、ISO感度、露出補正と
3つのダイヤルにF値を表示する小窓が搭載されており
上からカメラを見た際に一発で各設定値を確認できること
カチカチと手応えのあるダイヤル操作は効率よりも撮影を大切に楽しむ側面があります

Zfcで撮影した作例
NIKKOR Z 28mm f/2.8 SE や
DX 16-50mm f3.5-6.3 VR、DX 18-140mm f3.5-6.3 VR など


中身はZ50なので動画を含め瞳AF/動物AFを利用することや
クロップなしの4K UHDでの収録も可能と意外と実力派です。
ZシリーズのAPS-C機は現状、ボディ内手ぶれ補正は非搭載ですが
普通に撮影や動画を楽しむには十分な性能を誇っています。
SEの28mm、40mmは非搭載ですがVRレンズを使うことで
レンズシフト方式による手ぶれ補正効果を得ることも可能です。
APS-C機(DX機)ではありますが有効画素数
高速連続撮影(拡張)約11コマ、寸法134.5×93.5×43.5mm。
質量は約445g、初めてのカメラやサブ機として人気のカメラとなります。
SDカードはUHS-I対応かつ高画素機ではないため
読み書きが高速なSDカードである必要は少ない印象
FX機は最新機能を求める傾向がありますがDX機は
コスパや携帯性重視な面があるため今となっては
数年先でもコスト面を考えると大きな変化は期待できない。
DXというセンサーサイズと手が届きやすい価格帯として
約10万円前後の機種は短期間で大きな性能の変化は難しい

言い方を変えると
数年先でもスペックに依存しなければ
ストレスなく使える性能であり
約1年半前の2019年11月に登場した
Z50のスペックがベースでも充分に楽しめるカメラですね。
Zfcは既に発売済みのZ50をベースに内蔵ストロボの省略、
バリアングル液晶、USB Type-Cの採用など改善された機種

Zfcはスペック面よりもデザイン面で評価を得ており
Nikonの刻印文字が1970-80年代を意識しており円形の接眼目当て採用も嬉しい
他のカメラと違って「撮ることに特化している訳ではない」
グリップ部はエルゴノミクスなカメラデザインとは対照的な
フラットタイプを採用していますが意外と問題なく使える
カメラは時折、設定変更が邪魔くさい場面もありますが
Zfcはカチカチダイヤルを含めて設定変更が楽しく思える
とは言えSSの設定は頻繁に変更するため数値指定ではなく
1/3STEPを用いてコマンドダイヤルで変更することが多い
ちなみにNikonのEVFは鮮明に見えるためバリアングルでの
撮影を必要とする場面のみで利用していることが多い
つまり素直にファインダーで撮ることを楽しんでおり
背面液晶はフィルムカメラに似ており閉じた雰囲気が好み
そして、黒色で似た形のカメラが防湿庫に並んでいるのも
満たされた感はありますがZfcのような特徴的かつ優れた
デザインのカメラがデスクに置いてあるとチラチラ見て
微笑んでしまうぐらい「Zfcのある生活」を楽しめる
Zfcは「どんな人に勧めるカメラか」という話ですが
・新しい趣味として写真を始めたい方
・お洒落なカメラを持ちたい方
・Nikonのミラーレスを初めて買う方
・難しいことは置いといて良いカメラが欲しい
・Zマウント対応レンズの魅力を味わいたい
・小型軽量でコスパ良いカメラが欲しい
・目的の違う”お散歩カメラ”が欲しい方
・カメラの質にある程度、こだわりたい方
他社に比べると入門機として位置づけるにはZ30もあるため
約10万ちょいと少し高い設定に見えますが使うと納得できます。
「シュっとした」デザインのカメラも良いですがメカメカしい
Zfcの外観はSEレンズを含め所有欲やコレクター感もありますね。
機能を含めてデザインで持ち出す事が楽しくなるカメラかつ
小型軽量で多くの撮影機会に出会えるカメラ
結果的に使い倒すことが出来るカメラはコスパが高く
買って損しない、良い商品なので初めてのカメラや
サブ機として2台目のカメラにオススメ出来ます。
優秀なキットレンズや28mm、40mmSEと
気軽に楽しく高精細な写真撮影を楽しんで欲しいと思います。