こんにちは🌟
写真家のJimaです(^^)
近年、生成AIの進化は目覚ましく、私たちの生活を大きく変えようとしています。
しかし、その一方で、私たちがSNSに気軽に投稿した写真が、AIの学習データとして利用されるという問題が浮上しています。
素敵な作品を投稿して、営業ツールにも使えるInstagramや拡散性を意識したコンテンツ投稿が出来るX(旧Twitter)が注目の的です。
それは、SNSに投稿する画像などがAIの学習用に使うこともあるよ。
もっというと、使うことに承諾した前提で画像を投稿してねという姿勢です。
その代わり、プラットフォーム(SNS)を皆には使わせてあげるねという姿勢に見えます。
AIの学習には、膨大な量の画像データが必要となります。
そのため、企業は手軽に入手できるSNSの画像データを活用しようとするケースが増えています。
しかし、これは必ずしも私たちにとって都合の良いことばかりではありません。
それどころか「ちょっ!待てよ」案件です。
個人的にはストックフォトなど商用かつ生成AIの学習用に利用を許可したクリエイターのデータ等を使ってほしいところなのですが・・・。
私たちの写真がAIに学習されることのリスク
私たちの写真がAIの学習データとして利用されることで、以下のようなリスクが考えられます。
- 著作権侵害
投稿した写真が勝手に利用されることで、著作権が侵害される可能性があります。
特に、商業目的で利用された場合、損害賠償請求などの法的問題に発展する可能性も否定できません。
- ディープフェイクの生成
AI技術を用いて、私たちの顔が合成された動画などが作成され、悪意を持って拡散される可能性があります。
プラットフォームによって異なる対応
SNSプラットフォームは、ユーザーの投稿画像をどのように利用するかについて、それぞれ異なる方針を持っています。
- オープンなSNS
AIの学習に積極的に利用し、新たなサービス開発につなげようとする傾向があります。
これらのプラットフォームでは、ユーザーは自身のデータをどのように利用されるかについて、十分な情報を得ることが重要です。
- クローズなSNS
グループウェアなどがAIの学習用に私たちの個人情報や顔写真を利用すると大問題になります。
なので、今のところは大丈夫ですが「ハッキングされました」という建前の情報流出などは十分に考えられる。
企業情報や機密情報を取り扱うため、AIの学習には慎重な姿勢を示す傾向があります。
プライバシー保護を重視するユーザーにとっては、このようなプラットフォームを選ぶことも一つの選択肢です。
フルサイズミラーレスカメラ「ニコン Z6III」において、C2PAの規格に対応した機能を追加するファームウェアを開発 | ニコンイメージング
フルサイズミラーレスカメラ「ニコン Z6III」(2024年7月発売)において、コンテンツの出所と信ぴょう性に関する連合(Coalition for Content Provenance and Au...
ちなみに先日、ニコンがカメラの画像(コンテンツ)に出所と信ぴょう性に関する連合(C2PA)の規格に対応したコンテンツクレデンシャル機能を追加するファームウェア(Z6III)の開発を進めていると発表した。
私たちはどうすべき?
- SNSへの投稿を慎重に行う
重要な写真やプライバシーに関わる写真は、むやみに投稿しないようにしましょう。
特に、顔のアップや特定できる場所の写真などは、慎重な判断が必要です。
もっというと、大切なAIの学習用に使われたくない写真はSNSに投稿しないが吉です。
- プライバシー設定の見直し
各SNSのプライバシー設定を細かく確認し、必要最低限の情報しか公開しないようにしましょう。
- クローズなSNSの活用
自分が投稿するコンテンツを含め安全に共有したい場合は、クローズなSNSを利用しましょう。
- アナログ写真の価値
デジタルデータの利用が当たり前となった現代において、印刷された写真やアルバムの重要性が見直されています。
大切な思い出は、デジタルデータだけでなく、形に残る形で保存することも検討しましょう。
- 画像ストレージサービスの見直し
これは私の「もしかして」の話ですが
LightroomやDropboxなどの画像ストレージサービスも、AI学習に利用される可能性があります。
画像を集めて管理しているソフトは写真家にとっての金庫でもあるので気になります。
今後はどうなる?
AI技術の進化は止まることがなく、私たちの生活に与える影響はますます大きくなるでしょう。
この状況に対応するためには、私たち自身がデジタルデータの扱い方について、より深く理解する必要があります。
- 透明性の向上
AIの学習に利用されるデータについて、より透明性を高めることが求められます。
企業は、どのようなデータをどのように利用しているのか、ユーザーに対して明確に説明する必要があります。
- ユーザーの権利保護
ユーザーが自分のデータをどのように利用されるかについて、選択できる権利が保障されるべきです。
「この写真は画像生成AIの学習用に使っていいよ」と選べるなら、まだ理解が出来ます。
というか、プラットフォーム側に1枚100円とかで学習用の画像として売りつけたいぐらいです(笑)
SNSに気軽に写真を投稿できる時代だからこそ、私たちは自分のデータの扱い方について、改めて考えていく必要があります。
まとめ
- SNSに投稿した写真は、AIの学習データとして利用される可能性がある
- プライバシー侵害や著作権問題などのリスクがある
- プラットフォームによって、データの利用方針は異なる
- 私たちも、デジタルデータの扱い方について、より注意深く考える必要がある
「仕方ないんじゃない?」や「画像投稿止めれば」など皆さんの考えや思うところをYouTubeのコメント欄にお寄せください(^^)