こんにちは🌟
写真家のJimaです(^^)
記事のポイント
- AIによる画像生成技術の発展により、写真の信頼性が揺らいでいる
- ニコンが開発しているZ6IIIのファームウェアは写真の信頼性を高める技術を含めている
- この技術は、社会全体の透明性を高めるために重要な役割を担う可能性がある
はじめに
皆さんは、写真を見たときに「これは本当に撮られたものなのだろうか?」と思ったことはありませんか?
最近では、AIを使った画像生成技術が急速に発展し、まるで本物のように見える画像が簡単に作れるようになりました。
とあるコンテストでは生成AIの技術を用いた作品が選ばれたり、CMでもタレントの不祥事対策やコスト面を考えたリスク管理としてアニメーションや生成AIの疑似的なタレントを採用する場面も増えている。
これはTVなどに出演しているタレントさんも近い将来、すべてではなくとも入れ替わる時代になると思う。
そして私達、YouTuberやインフルエンサーも入れ替わるというか生成AIのYouTuberが増えると思う。
これはVTuber(バーチャルYouTuber)のように、グラフィックが生成されたものでも裏側に人間がいる状態とは異なる。
生成AIのYouTuberは、思考も考えも見た目(グラフィック)も独立しつつディープラーニングによって独立して動き続ける世界線があるだろうなと思う。
いよいよ、本当に映画の世界だなと思うのですが技術進化は止められない。
言い方を変えると、稼ぎになる技術は探求心とビジネス面から止めない派が強く動くし誰かが技術を進めてしまうものです。
そんな中、ニコンがカメラの画像(コンテンツ)に出所と信ぴょう性に関する連合(C2PA)の規格に対応したコンテンツクレデンシャル機能を追加するファームウェアの開発を進めていると発表した。
C2PAにはAdobeやintel、MicrosoftにSONYの他にGMO(グローバルサイン|電子認証)、Googleなども関わっている。
数カ月前、私が別動画考えた「撮影時にカメラが元データを参考に数パターンを提案してくれる未来」も近づいていると思う
それはカメラで撮影した元データをパソコンなどでデジタル処理の中に生成AIを含めることをカメラ側で処理する未来が来ているということだと思う。
今後、カメラで撮った写真が「どこまで本物なのか」という証明書が大事になってくる。
つまり「綺麗で素晴らしい写真や映像は量産される時代」となる。
人間が「いいな」と思う写真はプロンプトで簡単に作ることが出来る時代
その中で、AI技術を用いて改変されているかはNFTとは異なりますがデジタル時代のパスポートとして大切だと思う。
C2PA
デジタルコンテンツの出所と信ぴょう性に対し、オープンスタンダードと技術仕様を策定する標準化団体Coalition for Content Provenance and Authenticity。
偽情報、誤情報、オンラインコンテンツ詐欺のまん延に対処し、デジタルコンテンツの信頼をあらためて確立するという共通のミッションを掲げ、2021年に設立された業界団体です。
参考:https://www.sony.co.jp/corporate/information/news/202203/22-0317/
NFT
NFTは「Non-Fungible Token」の略称で、日本語では「非代替性トークン」と訳されます。非代替性とは、世界にひとつしかない、代替のきかないものという意味です。NFTにはそれぞれ一意のシリアルナンバー(トークンID)が付与されます。
シリアルナンバーが一意であることは、改ざん耐性や検証性のあるブロックチェーン技術で担保されるため、該当するNFTの「所有」を主張する人が確かにそのNFTの所有権を有しているかどうかを確認することができます。
参考:https://www.orixbank.co.jp/column/article/223/
カメラで撮った写真が信じられない世界
「カメラで撮った写真」と聞くと、私たちは「現実に起きた出来事を記録したもの」というイメージを持ちますよね。
真実を写す=写真だと思っている。
今後、生成AIの技術が進むとカメラで撮った写真も撮影時、撮影後を問わず実は生成AIにより部分的に作り変えられていた可能性も否めない状況になる。
どこからが生成AIかという解釈も人によって異なる。
私はプリクラが流行ってる時代を知っているのですが、今の若者ではスマホアプリなどが身近かもしれません。
現実にあるものをもとに部分的に「目を大きく、顔は小さく」や「足を長く、腰を細く」など美形を意識するならこうあるべきという補正が入る世界。
この補正が強いと加工の領域に入り、さらには「写メ詐欺」と人によっては原形をとどめていないという解釈にもなる。
卒業後に「普通に撮った、撮れている写真が1枚もなく加工の自分しかいなかった」という話題が一時期注目されていたのも懐かしいです。
今後はカメラも「撮った写真が加工された」という視点ではなく、「撮った時点で写真を補正・加工、部分的に生成AIを活用した」という技術を活用する側の視点も必要となる。
写真の「本当」を見つけるための新しい技術
今回の話題は、コンテンツの出所と信ぴょう性に対してニコンがZ6IIIのファームウェアとして、コンテンツクレデンシャル機能を追加するファームウェアの開発を進めていること。
美肌効果やアクティブD-ライティング、ゆがみ補正などがどうなるか気になるところ。
私たちが今後、目にするであろう静止画・動画が「どこまでが本当の世界だったのか」を知る手順があることは大切。
逆に言うと、その手順を残しておかないと何も信じれない・疑い前提の世界となる。
「本物の写真」は大切なのか?
これは考え方によって変わってきます。
「写真が本物か」なんて、そんなに気にしなくても良くない?と思う人もいるかもしれません。
でも、カメラで撮影を楽しむ私は写真の凄さを認識しているつもりです。
社会の教科書の一部に歴史的な瞬間、オリンピックなどを含め乗っている写真は印象深い。
そして今はフェイク動画などによって我々国民が混乱したり、社会的な対立を生む可能性もある。
デジタル音声の技術も進んでおり、あたかも本人が話しているような世界もでいている
シッカリと情報を取り扱う側が「これは一部、生成AIを活用しています」と表記してくれないと何を信じればいいのかわからなくなる。
写真に「本当にあった世界」と「作り変えた世界」を区別する技術は、これからの社会をより良い方向へ導くための、とても重要な一歩だと思う。
もっというと、C2PAに参画していない、もしくはリスペクトしていない企業はサスティナブルのような「あっても直接かかわりは薄い」ものかもしれませんが国際的に企業の姿勢を問われる場面も来る。
今後、デジタルデータを何かしらの形で扱う企業は対応が必須になってくるのかもと考えている。
ニコンの取り組みが変える未来
今回は、ニコンがコンテンツクレデンシャル機能を追加するファームウェアをZ6IIIで開発中という話から私が考えた話を共有しました。
生成AIが攻めの技術であるならば、信ぴょう性を証明する技術は守りとして大事になる。
「写真が本物か」という問いは、単なる技術的な問題ではなく、私たちの社会が抱える大きな課題を解決するための鍵となるかもなと考えています。
どう思いましたか?
皆さんは、この技術についてどう思いますか?
YouTubeのコメント欄であなたの意見を聞かせてください。