こんにちは🌟
写真家のJimaです(^^)
ここ最近、SNSに写真を投稿する際にカメラの機種名や使用レンズといった機材名を載せるべきか盛り上がることが増えたように思います。
また、皆さんはSNSで写真を投稿する際に機材名を載せるか悩んだ経験はありますか?
スマートフォンであれば「これiPhoneで撮りました」ぐらいはあるかもですが、高価なミラーレス一眼であれば載せるべきか考えてしまうかもしれません。
この”問題”というと大げさですが、賛否両論があり、それぞれに根拠となる意見が存在します。
本記事では、機材名を載せることのメリットとデメリットを多角的に分析しつつ私なりの考えを共有します。
機材名を載せることのメリット
機材選びの参考になる
- 情報共有: 自分の使用機材を公開することで、同じ機材に興味を持っている人や、購入を検討している人にとって、具体的な使用感や画質などの情報提供につながります。
- コミュニティ形成: 同じ機材を使っているユーザー同士で交流を深め、情報交換や撮影テクニックの共有を行うことができます。
- 機材の性能評価: 様々な機材を使った写真を見比べることで、それぞれの機材の特性や性能を客観的に評価することができます。
私は学生時代や社会人になった当初、カメラ雑誌が毎月20日頃に各社より数多く販売される度に食い入るように見ていました。
そこには私が知らないメーカー側の知識や様々なカメラを利用した玄人ライターの意見が並んでおり学ぶことが多かったです。
今となっては多くのカメラ雑誌がなくなってしまいました。
その分、Webメディアなどが発展しているので時代の変化を感じるのですが、私はカメラ雑誌の機材表記が少し参考になりました。
当初はニコンのカメラを私物で使いつつ、仕事はCanon、動画はSONYという形でレフ機やミラーレスなどを含め転換期でもありました。
今となっては、お話させていただくこともあったりする写真家の方々が作例として掲載する作品を撮影したカメラやレンズを参考にしつつ、ノートに利用率をまとめてたりもしました。
オリンパス(OMデジタルソリューションズになる前)やCanon、NikonにSONYなど当時の私が触れることが難しい機材の作例は本当に参考になりました。
今ほど、カメラのような高価な機材をレンタルできるという場面もなかったです。
私自身、カメラ雑誌に載っていたカメラの情報は本当に参考にしました。
なので、SNSでも私は必要に応じて機材名の表記はプラスの効果があると思うのですが、ポイントはコメントが出来てしまうことだと思います。
カメラ雑誌時代に出版社に「写真が見たい、機材名を載せないでほしい」という”読者からのお手紙”をわざわざ送る人は少なかったと思います。
それが、今はコメントで「機材名をいちいち載せるな、自慢か」と簡単にコメント、いわゆる”読者からのお手紙”が送れてしまうのが違いかなと思います。
後はそのコメントが他の方にも見てもらえる環境であること、ハガキであれば送った人と出版社の方だけのやり取りですがSNSで強い言葉で非難すると目立つことも出来るのが違いなのかなと思います。
ちなみに、SNSで機材名を載せたりハッシュタグをつけていると同じカメラを持った方からの反応などコミュニティの形成の土台になることもあります。
私が #Nikon を使う理由でもあります。
自己表現とコミュニティの形成
- アイデンティティの確立: 自分が愛用している機材を公開することで、自身の撮影スタイルや写真に対するこだわりを表現し、個性的なアカウントを構築することができます。
- コミュニティへの参画: 特定のカメラメーカーやレンズブランドのコミュニティに属することで、共通の興味を持つユーザーとの繋がりを深めることができます。
- 交流のきっかけ: 機材を話題にすることで、他のユーザーとのコミュニケーションを円滑に進めることができ、新たな出会いが生まれる可能性もあります。
マーケティングやスポンサーシップ獲得
- インフルエンサーとしての活動: 人気のある写真投稿者は、企業から製品提供を受けたり、スポンサーシップ契約を結んだりする機会を得ることができます。
- ブランドとの連携: 機材メーカーと連携し、製品レビューや撮影会などに参加することで、自身の知名度を向上させることができます。
これは私視点が入っていますが、機材を紹介するという狙いがある場合は機材名(カメラやレンズなど)を掲載する理由があります。
最近はステマ対策として #PR という記載があったりするのでわかりやすいと思います(^^)
機材名を載せることのデメリット
写真の魅力ではなく機材に気が向いてしまう
- 本質を見失う: 写真の内容よりも、どのような機材で撮影されたかということに注目が集まってしまい、作品の持つ意味や表現力が軽視される可能性があります。
- 比較の対象になる: 高価な機材を使っているユーザーと比較され、自分の作品が過小評価される可能性があります。
- プレッシャーを感じる: より高価な機材を求めたり、常に最新の機材を入手しようとプレッシャーを感じたりする可能性があります。
これが最近、気になるというか危ないなと思う要素です。
機材名を載せる際に入門機であれば「入門機で凄い写真が撮れた」という視点もあれば「入門機を使ってるよ」などの反応があります。
逆に「フラッグシップ使って、この程度の写真?スマホでよくない?」や「フラッグシップは凄いですね」という反応もあったりします。
つまり機材の情報が作品(写真)を評価する際の要素になってしまうことが気になります。
作品(写真)をシンプルに評価してほしいのにカメラ・レンズの特徴から違う視点で「この機材なら、こうできたよね」といった切り口を作ってしまう。
それはそれで、良いことでもあるのですが作品評価として論点がズレる可能性があることは留意しておきたいです。
また、カメラやレンズは経済力でマウントが取れる要素があります。
つまり”高級車乗ってるよ”や”高級時計つけてるよ”に近い”高額なカメラ持ってるよ”という金額で比較できてしまうのです。
特別、買った人が凄いのではなく「そのカメラを作った開発者・メーカーが凄いだけ」は理解しておきたいです。
あくまで「高額なカメラを買う経済力が凄いだけ」です。
そういった点を含めて比較対象になる点は留意しておきたいところです。
また、人によってはフラッグシップ持ってる人がいっぱいいるのに「一般機で撮ったと載せにくいな」という心理が働く可能性があります。
そういった際に「私もフラッグシップを買わないとSNSで発信する資格がない」といったズレたプレッシャー要因になるのも要注意です。
誹謗中傷の対象になる可能性がある
- 妬みや嫉み: 高価な機材を使っていることを理由に、妬みや嫉みから誹謗中傷を受ける可能性があります。
- アンチの発生: 特定のブランドや製品を支持しているユーザーから、攻撃的なコメントを受ける可能性があります。
- 機材の逆引きによる: 機材名から「あの人が使ってるカメラ(笑)」となる場合があります。
最近のSNSの話題はココです。
使用機材を載せることによって「機材自慢するな」という反応が多いことです。
そして、先の「その機材使って、この写真?スマホかと思った(煽り)」が嫌な流行り方をしています。
誹謗中傷の的になるような要素を含めないこと、そして直感でアンチコメントが増えそうな場面では早めの火消しが吉かなと思います。
機材の優劣に囚われる
- 消耗戦: より高価な機材や最新の機材を手に入れようとする競争に巻き込まれ、経済的な負担が増える可能性があります。
- 幸福感が損なわれる: 最新の機材を持っているからといって、必ずしも満足のいく写真が撮れるとは限りません。
- コミュニティ内の分断: 機材の優劣を巡って、コミュニティ内で意見が対立し、分断が生じる可能性があります。
これは昔からある話ですね。
高価な機材を求めていく消耗戦やカメラを買うことが目的となり撮影に興味がなくなって幸福感が損なわれる。
また、Nikon派やCanon派、SONY派など機材というよりメーカーでコミュニティが形成されてる感はあります
盗難リスク
- ターゲットになる: 高価な機材を使っていることを公表することで、盗難のターゲットになる可能性があります。
- 心理的な不安: 盗難の恐怖から、安心して撮影を楽しむことができなくなる可能性があります。
これは別動画でも詳しく語ろうと思うのですが、最近はカメラを含め日本人が持つ高価なアイテムを狙った置き引きなどが私の周りでは増えています。
iPhone とは ノートPCなどの報告が多いですが、カメラ(レンズ)も盗難の話を聞きます。
もし「Aさん=フラッグシップ+大三元」という歩く150万円というイメージがついた場合はリスクが高くなると思います。
超望遠のTC VR S を持ってると「カメラもZ9でしょ」となるので歩く200万円となります。
あいさつ代わりに「持ってる機材を教えてください」という方もいますが「あなたのカメラ資産(貯金)を教えてください」に等しい失礼な質問だと思っています。
まず私は答えることはないですし、日頃の発信でも比較的リーズナブルな機材を中心に取り上げています。
あくまで「Jimaさん=Nikon推し」いわゆる箱推し?になるのですかね?
Nikonのカメラを中心に使っている人であって高額な機材のイメージはつかないようリスク管理しています。
ただ、難しいところで「高額な機材で確実にバシバシ仕事を受けている」という方の場合は機材が営業ツールと言うか機材が仕事を取ってくることがあるので、盗難時の保険などリスク管理をしつつアピールするのはアリ(強い)と思います。
機材とかより生成AIこそ気になる時代
SNSにおける写真投稿のあり方は日々変化しています。
個人的には人が使っているカメラやレンズは著名な写真家の方であれば気になりますが一般のやり取りでは気になりません。
どちらかというと機材まで細かい話ではなく「どのメーカーを使っているか」が気になりますね。
また、最近は各企業がCM等で活用している生成AIによるプロモーションをチェックしています。
いわゆる存在する人間か画像生成技術の発展で登場した存在しない人間のどちらが効果的(売上貢献)しているか。
2次元やVTuber、2.5次元は理解できますが、一般的な3次元のようで「実は存在しない人」の方が怖いと思います。
SNSのプラットフォームを使い分ける
Instagram、Twitter(X)、Facebookなど、それぞれのSNSプラットフォームには利用者の属性や特徴が異なります。
プラットフォームごとに、機材名を載せるかどうかの判断基準を設けるのも一つの方法です。
まずTwitter(X)は不本意な拡散のされ方が多いので気を付けた方が良いですね(笑)
【結論】機材名を載せるかは目的に応じて判断
機材名を載せるかどうかは、個人の価値観や写真に対する考え方によって異なります。
- 写真を中心に楽しみたい人: 写真の内容に焦点を当てたい場合は、機材名を伏せる方が良いでしょう。
- コミュニティとの交流を深めたい人: 同じ機材を使っているユーザーとの繋がりを深めたい場合は、機材名を公開する方が良いでしょう。
- 機材の性能を伝えたい人: 様々な機材を使った写真を紹介・比較したい場合は、機材を記載すると良いかなと思います。
私は”よく喋る関西の兄ちゃん”感がありますが、口は災いの元ということも肝に銘じています。
いくら営業成績が良いセールスマンも一言の失言で干される場面を数多く見て来ました。
いくら売上成績が良いフォトグラファーでも一言の失言でVIPを失注し、それが口コミで広がった場面も見ました。
言う必要がないなら、機材名を載せる必要はないと思います。
私は「この機材で撮ったよ。参考になると嬉しいな」という時に機材名を載せます。
後はハッシュタグで同類の方や該当製品名で探している方に届くように紐づけする程度です。
一方で写真集やプリント販売では機材名は伝えていません。
「ニコンで撮ったよ。たまにライセンス契約のもと開発製造されたコシナ(Voigtlander)やタムロンがあるよ」ぐらいです。
逆に機材名が知りたい方はNikonの公式やカタログを見てもらうと良いなと思います。
そこには各メーカーが多額の広告予算を組んで「良いように見える」作例を”売り込むために”作っていますから。
まとめ
機材名を載せることには、メリットとデメリットの両面があります。
どちらを選ぶかは、個人の価値観や写真に対する考え方によって異なります。
本記事で紹介した情報を参考に、ご自身のスタイルに合った写真投稿方法を見つけてください。