こんにちは🌟
写真家のJimaです(^^)
今回はZ50IIの発表直後から話題となっている「手ブレ補正」についてです。
はじめに
Z50IIは約13万円(発表時は$153円時代)と搭載した機能に対してコストパフォーマンスが高く魅力的な製品です。
もちろん、40万、60万、80万のカメラに比べると価格を考慮すると素晴らしいという視点ですが、ボディ内手ぶれ補正の搭載を期待していた方も多かったようです。
反応としては「Z50IIはお買い得!買い」という考えと「ボディ内手振れ補正がなく、約100g増。そしてセンサーも変化がないのなら見送り」という別れ方をしています。
ということで、Z50IIで注目されている手振れ補正について今回は解説します。
ブレの種類
ひとことでブレと言っても今回の話題の中心となる「手ブレ」と機構ブレ(カメラブレと呼ぶこともあります)、被写体ブレの3つがあります。
いずれもシャッター速度が遅いと生じやすいものなのでシャッター速度はシッカリと確保したいところです。
身近なところで、手ブレはシャッターを切る時にシャッターボタンを押しこむところに力が強く入りカメラ本体も推し動いてしまうこと、カメラを支えている手や腕が動いてしまうことが要因です。
これは意識していても難しいところですよね。
次に機構ブレ(カメラブレ)はシャッター幕の動作やメインミラーの動作による振動、三脚固定時などに地面から三脚を介して伝わる振動などでブレることです。
望遠レンズを利用する方は手で持たないからといって、手ブレは安心できても機構ブレも意識しておきたいです。
被写体ブレはシャッターが開いている間に被写体側が動くことで生じるものです。
私達が手ブレ、機構ブレを意識して対策しても被写体が動くとシャープに写すことが出来ず「びよーん」と流れた感じで写ります。
これを利用した撮影方法もありますが、意図した表現かブレなのかは分けて対応したいところです。
焦点距離で考えるシャッター速度
実は手ブレ対策としてわかりやすい指標があります。
それは焦点距離の値をシャッター速度の値が下回らないようにすることです。
焦点距離200mmを利用している場合、シャッター速度は1/200を下回らなければ安心です。
もっというと光量が潤沢ならば1/1000や1/2000を確保すると、より安心です。
APS-C(DX)は少し留意が必要
先の焦点距離を下回らないシャッター速度はフルサイズ(FX)の場合です。
今回のようにZ50IIを利用する場合、センサーサイズはAPS-C(DX)です。
この場合はザックリ1.5(1.6)倍するのが理想です。
焦点距離200mmを使う場合は1/320や1/400を下回らないようにすると安心です。
もちろん光量が潤沢ならば1/1000や1/2000を確保すると、より安心です。
機構ブレ(カメラブレ)を起こしやすいシャッター速度
一眼レフカメラではシャッターレリーズボタンを押しこむとメインミラーが跳ね上がってシャッター幕が移動することで撮影します。
このメインミラーやシャッター幕が物理的に動くことによりカメラに少しの振動が伝わります。
その振動が結果的に機構ブレ(カメラブレ)に繋がります。
これを軽減するため、耐久性向上を含めシャッター幕の素材を軽い物に変えたり、ミラーバランサーを付けたり対策をしていることがあります。
悩ましいのは焦点距離が500mmや1000mmなどの場合は三脚に固定して、シャッター速度を1/1000確保しても機構ブレが軽減できないことがある点です。
この場合は考えを変えてミラーアップなどで撮影するなど別の視点から解決を図るのが無難です。
その点、メカシャッターレスのカメラは物理的に動く機構への心配が少なく安心できるなと思います。
ブレの動き(振動)
私たちがカメラを持って撮影する際、手ブレには6つの動きがあります。
カメラが上下・左右・前後に動く3つの動きと、上下・左右・前後をそれぞれの軸としてカメラが回転する3つの動きがあります。
手ブレ補正の効果
手ブレ補正の考え方はシンプルで手ブレ方向と逆にセンサーなどを動かすことでブレを抑えています。
ブレの補正方法としてレンズで行う(光学的な手ブレ補正)とカメラで行う(撮像素子を動かす)方法があります。
手ブレ補正の効果としてはシャッター速度に換算して2~5段速いものを利用した感覚で使えるのは魅力的です。
ただ、手ブレを完全に取り去ることはできない点には留意です。
この記事がカメラ・写真のブレについて役立つ情報となれば嬉しいです。