こんにちは🌟
写真家のJimaです(^^)
今回はニコン Z5IIを使う中で野鳥や飛行機、鉄道など動体かつ望遠を多用する方かつシッカリと撮影を楽しみたい方にはZ8やZ9をオススメする理由を解説します。
価格に対して必要十分な性能を誇るZ5IIですが、望遠かつ動体撮影という視点では辛口評価にもなるので少し心の準備をしておいてください。
先に結論

結論として、私は望遠かつ動体撮影にはZ8やZ9をオススメします。
価格が大きく異なるので比較するものでもないですが、高画素のクロップ耐性やブラックアウトフリーで撮れること、ローリングシャッター歪みなど撮影結果に直結する要素が多いです。
いくらZ5IIのセンサーが裏面照射になったとはいえ、Z6IIIの部分積層やZ8、Z9のような積層ではなく、私たちが後々オプションでセンサーを付け替えることもできません。
動体かつ超望遠、そして携帯性を求める方はZ8、加えて安定した連写性能となるとCFexpress Type BのダブルスロットであるZ9がをオススメします。
あくまで、そういった機材を予算的に購入できない場合やサイズ・質量から現実的ではない方がZ5IIでも撮れるのではという着地であることを見落として情報を発信することに違和感があります。
もちろんZ5IIも被写体検出の鳥モードを使うと、十分に撮影可能ですが「快適ですか?」と聞かれると「上には上がある」と正直に答えます。
つまり、Z5IIは製品として野鳥や飛行機も撮れるが、もっと快適に撮れるカメラと比較してから判断してほしいなという話です。
Z5IIの評価で少し違和感がある
Z5IIは様々な著名サイトやインフルエンサー等からも高評価の多い人気カメラです。
エントリー機であった初代Z5に対して、新スタンダード機となるZ5IIは価格に対して優秀です。
ただ、個人的に違和感を感じる部分があります。
それは野鳥や飛行機、鉄道などの望遠かつ動体を撮影する際にもZ5IIを強く推している方も多く見かけることです。
もちろん、被写体検出に鳥や飛行機が独立していることからも勧めたい理由は理解できます。
また、使用するレンズがNIKKOR Z 600mm f/6.3 VR S や NIKKOR Z 800mm f/6.3 VR S、後はテレコンバーターを利用するなら納得できます。

違和感としては、発売当時は盛り上がらなかったNIKKOR Z 400mm f/4.5 VR Sと組み合わせてZ5IIを取り上げている情報は留意が必要です。
私は発売直後からNIKKOR Z 400mm f/4.5 VR S を愛用していますが、テレコンバーター前提ならまだしも、DXクロップで約1100万画素となる状態を強く勧めることが視聴者様や読者様のためになるとは思えません。
人それぞれの評価軸があることは理解していますが、紹介したことによってZ5IIで野鳥撮影を期待していた購入者が満足できるかは別だと思います。
少し細かい話
他にもZ5IIの評価で野鳥撮影など望遠かつ動体に対して気になること、違和感があります。
まず、Z5IIのメモリーカードはSD UHS-II規格が採用されています。
有効2450万画素であることを考えるとN-RAW収録ができるとはいえ、ビデオスピードクラスがv90であれば十分です。
対してZ8ではメインスロットが、Z9ではダブルスロットがCFexpress Type Bを採用しているためメモリカードの規格上、安心感と速度が大きく異なります。
またZ5IIは筐体がコンパクトな魅力と裏腹にFnボタンも少ないため、野鳥等を撮影する際は少し窮屈に感じました。
加えてReal-Live Viewfinderでもないため、ブラックアウトフリーで撮影することが出来ないことも野鳥撮影をする際には【気になるポイントのはず】です。
もちろん、動き物を撮る際にもローリングシャッター歪みが発生していないか気がかりでもあります。

こういった部分を気にせず撮影できる被写体であればいいですが、野鳥撮影はそう甘くはありません。
後はAFで野鳥の補足・追従をする手段として撮影機能の呼び出し(ホールド)がカスタムボタンにないのも打率に影響するなと実感した。
他の機能でカバーできていることなので、実売23万円のZ5IIに求めることではないですが、個人的には窮屈だなと感じました。
レンズやテレコンへの投資が前提
画素数の話
画素数ではDXクロップも積極的に利用できない点が気になりました。
A3程度でプリントして展示するなら問題ないですが長期的に考えると高画素機のDXクロップに対する安心感が大きかったです。
有効2450万画素ならDXクロップより多少暗くなろうともZ TELECONVERTER TC-1.4x をオススメします。

もし、予算面やコンパクト構成を求める方はZ50IIがレンズシフト方式のVR機構に頼る前提なら提案したいなと思います。
Z5IIで動体撮影を期待していた方には申し訳ないですが、ひとりのニコンユーザーとして野鳥など超望遠かつ動体を快適に撮るなら、やはりZ8や確実に遠慮なく撮るならZ9を選んで欲しいです。
Z5IIはDXクロップをすると、約1100万画素になります。
対してZ50IIはDXフォーマットのセンサー搭載で有効2088万画素です。
他要素との総合的な視点での判断が必要ですが、超望遠かつ野鳥などを撮る場合はZ50IIで極端に予算を抑えるか、Z8にZ9などを選ぶのが無難だと思います。
誤解を招かないために
つまり望遠かつ動体で野鳥撮影となると、もっと快適に撮れる機材があるのにZ5IIのプロモーションに携わったからと言って黙っておくのは購入者とのミスマッチが生まれるリスクが出るのではないかという話です。

実際にZ5IIを購入した私ですが、あえて野鳥や飛行機を撮ることはありません。
もちろん、お金を出せば良い機材が買える人の話という前提で予算的に厳しいのは理解できます。
加えて「他に野鳥撮影に適したカメラやレンズを持っているから、そういう発想になる」という声や「機材なんて、何だって良いでしょ?」という声も聞こえてきます。
ただ超望遠の世界って、本来は身近なものではなく憧れなどの世界だったはずなので発信される情報は見極めてほしいなと思います。
野鳥を撮るなら600mmや800mmの出番が増える
これは野鳥との距離やサイズ、撮り方などにもよりますがFXフォーマットで撮影する際は600mmほどは必要だと思います。
むしろ600mmでも足りず、野鳥にストレスを与えない距離からの撮影となると800mmが標準領域にも思えるのが野鳥撮影の世界です。
これが高画素機であればDXクロップでNIKKOR Z 400mm f/4.5 VR Sが600mm相当として使えたりしました。
有効2450万画素のカメラの場合はDXクロップに積極的に頼ることは難しいため、NIKKOR Z 600mm f/6.3 VR S や NIKKOR Z 800mm f/6.3 VR S などレンズ側に投資が必要になるなと思います。
あとがき【Z5IIを楽しむために】
私自身、Z5IIのプロモーションに携わりつつ、購入しているため利用者のひとりです。
Z5IIに数多くの魅力を感じたので購入しています。
それは気軽な撮影やマイペースに撮るストリートフォト、ポートレート撮影に役立つ機能が多く追加されたEXPEED7世代目であることなどが購入理由です。
対して野鳥撮影などの望遠かつ動体に関してはZ5IIには少し荷が重いとも思います。
もちろん、街中でスズメやセキレイを撮る程度なら問題ないですが、シッカリと野鳥撮影を楽しみたい方にはやはり上位機をオススメしたいです。
是非、各カメラの特徴などを理解したうえでレンズ選びを楽しみ、色々な撮影にチャレンジしてほしいなと思います。
Z5IIをはじめ、有効2450万画素のカメラに対する印象をYouTubeのコメント欄で教えてください。




















































































