こんにちは🌟
写真家のJimaです(^^)
ニコンよりZ Cinemaシリーズ初となる ZR が発表されました。
カメラを選ぶとき、スペックや価格を冷静に比較するのも大切ですが、最終的には「直感で欲しい」と感じるかどうかが大きな決め手だったりします。
今回のニコン ZRは、まさにその「欲しい」という感覚が自分の中で強く、即決で買うと決めました。
ここでは、なぜニコン ZRを買いたいと思うのか、その理由を整理しながら掘り下げていきます。
約7つの視点に分けてお話ししますので、Zシリーズやシネマ系カメラに興味を持っている方の参考になれば幸いです。
直感的に欲しいと思った理由
新しいカメラが発表されると、冷静にスペック表を眺めて「自分に必要かどうか」を考えることが多いものです。
私自身、Z9やZ8を利用する中で「上位のカメラがある」という視点から、別の役割を任せる前提で購入するかを判断することが増えていました。
しかしニコン ZRについては、スペックを深く調べる前から「これは欲しい」と直感的に感じました。
理由を言葉にするのは難しいのですが、「今までとは違う経験を得ることが出来る」や「新しい表現の可能性を広げてくれる存在だ」と想像できたことが大きいです。
この直感は、長年カメラやレンズ選びを深く考えている私自身の経験則的な話です。
ただ、購入後にミスマッチが起きることも限りなく低いことは理解できているので、色々な使い方(役割)を変えつつ、活躍するカメラになることが想像できます。
【ニコンとしては】Z CINEMA初のカメラ
ニコン ZRは、ニコンから登場するカメラとしては、Z CINEMAシリーズ初のカメラです。
この切込み隊長的なカメラとしてのポジションは興味深く、ニコンが今後どのようにシネマ市場へアプローチしていくのかを知る上でも重要な存在になります。
間違いなくZRで得た市場の反応やユーザーの改善要望が今後のZ CINEMAシリーズに活かされることでしょう。
これまで私を含め、写真を中心に楽しんできたユーザーにとって、動画の世界へ足を踏み出すきっかけにもなり得ますし、新しいニコンの映像表現を体験できる入口でもあります。
ひとまず、Z CINEMAとして別ブランド(別カテゴリー)として発表されたカメラを楽しみたいと思います。
ユーザーインターフェースを体験したい
新しいカメラに触れるとき、単なるスペックよりも重要になるのが「操作感」です。
ニコン ZRでは、既存のZシリーズとは異なるシネマカメラならではのユーザーインターフェースが搭載されています。
背面液晶は大きくなり、ボタンは少なくなっています。
更に上部のボタン配置もスチル特化ではなく、ムービー特化になっていること、加えてグリップ感を含めた持った時の感覚などを体験ベースで学びたいと思います。
もちろん、ニコンのカメラなので操作性などは心配していないのですが、直感的に操作できるか、設定変更のスピード感はどうか、動画撮影に最適化されたUIがどのように作り込まれているのか。
こうした体験は、実際に使ってみなければわからない部分であり、購入して自分の手で使い続けることで判断できる要素です。

レンズ資産を活かせる安心感
これは私達、ニコンユーザーの特権でもありますね。
NIKKOR Z レンズを始め、FTZを用いればFマウント資産も活用できます。
ZRはニコン Zマウント対応なので、私が買い揃えてきたレンズ資産が遠慮なく活用できることも安心して買える要素です。
レンズを買い直す必要がなく、これまで積み上げてきた投資を最大限に生かせる安心感があります。
こういった部分を含め、カメラのマウント選びは、ひとつの高額な資産として投資という視点を持っています。
お気に入りのポートレートレンズや望遠レンズを使って、ポートレートムービーにネイチャームービーなど新しい映像表現に挑戦できることは、何よりも興味深いです。
新たな映像クリエイターを育てるカメラ
RED社のカラーサイエンスを楽しめる
ニコン ZRでは、RED社の技術やカラーサイエンスを体験できることも注目すべきポイントです。
REDといえば、映画制作の現場で信頼されてきた存在で、その色表現には多くの映像クリエイターが魅了されてきました。
その世界観を、より身近に体験できるのは大きな価値があります。
興味深いのは、ニコンのカメラ向けに設計されたRAWフォーマット「R3D NE」の内部収録が可能であることです。
12bit 6K 59.94p および4K 119.88pに対応しており、フィルムライクな色味、忠実な肌の色味、白飛びせずに階調がなだらかに変化する優れたロールオフ処理が得られることは面白そうです。
そして、もうひとつ。
シネマティック動画モード
撮って出しで映画のような雰囲気に仕上がる「シネマティック動画」モードが新たに追加されました。
ZRにはREDとの共同開発により生まれた専用のユーザーセッティング「シネマティック動画」モードが搭載されたことで、 カラーグレーディングを必要とせず、撮って出しで映画のような階調豊かな画づくりを得ることが出来ます。

「シネマティック動画」モードにすることでフレームレートはフルHD 23.976pに、シャッターモードはシャッターアングルになると表記がありました。
動画制作の敷居を下げ、日常の撮影でも映画的な表現を試せるのは、非常に魅力的な体験だと感じます。
何より驚いた軽量ボディと部分積層の採用
ニコン ZRは、Z6IIIでも馴染みのある部分積層型CMOSセンサーが採用されています。
部分積層型CMOSセンサーでは撮像部の上下に高速処理回路を積層配置することで、ローリングシャッター歪みなどを効果的に抑えた撮影を比較的お安く手にすることが可能です。

画角がフルサイズ/FXフォーマットの95%となるという注意書きがありました。
部分積層型CMOSセンサーはZ6IIIに採用された際に登場時、約43万円(今は値下げもあって、実売35万円ほど)と高価なイメージがありました。
ただ、ZRは約30万円(実売27万円ほど)で購入できるのは魅力的です。
また、フルサイズ機でありながら約630gという軽量設計は私の中で大きな魅力です。
長時間の撮影や持ち運びにも負担が少なく、機動力の高い撮影が可能になります。
これは動画だけではなく、操作性に慣れることさえできれば写真撮影でも大活躍しますね。

Z30のフルサイズ版を期待していましたが、ZRで良いのでは?と思っちゃいます。
器用なカメラは使い道が多種多様
正直、私がZRを用いて3年、5年、10年と映像制作をするかというと、おそらく購入から1年程度だと思います。
それはニコン Zシリーズでも必要十分に綺麗な映像が収録できるからです。
つまり、ZR特有の強みや魅力はあるけど、ZRだけを使い続ける理由にはならないのです。
では、ZRは出番がなくなるのか?と聞かれると「そんなことはない」と答えます。
動画制作でZRを使わない場面でもYouTube収録用や携帯性を活かした写真機としても活躍します。
つまり「動画専用」ではなく、自分の撮影スタイルに合わせて幅広く活用できるのです。
この柔軟性は、機材投資の観点からも非常に大きなメリットになります。
実はZRを即決できた理由として「どう転んでも使い道はある」と確信できたことも大きいです。
まとめ
ニコン ZRを買う理由を改めて整理すると、直感的な欲求から始まり、新しいZ CINEMAシリーズとしての特別感、操作系を含む体験欲求、既存レンズ資産の活用、REDのカラーサイエンス、最新技術と軽量ボディの魅力、そして柔軟な使い道へと広がっていきます。
単にスペックで語れるカメラではなく、所有することで「表現の幅」が確実に広がるカメラだと感じます。
この「欲しい」という直感を信じ、ZRを手にして新しい映像体験を追求していくのは大いに価値がある選択だと思います。
是非、皆さんのZRに対する印象をコメントで教えてください。




















