閉じる

防塵防滴カメラの正しい知識|梅雨・雨の日に知っておきたいこと

こんにちは。
Jimaです。

今回は、カメラの防塵防滴について取り上げます。

はじめに

梅雨が近づいたり、急な雨が増える時期、せっかく外に出たのであれば雨の中でも撮りたい場面が増えてくると思います。

そういうとき、ふと頭をよぎるのが「このカメラ、防塵防滴だから濡れても平気だよな」という考えです。


ただ、この「防塵防滴だから大丈夫」という感覚を、今日は一度立ち止まって考えてみましょうという話です。

そもそも防塵防滴が、何を・どこまで守ってくれて、何が・どういった状況では守れないのか。
そこをはっきりさせないまま頼ってしまうと、後で誤作動や故障の要因になるのは困りものです。

今回は、防塵防滴とは実際どういうものなのか、どこが限界になるのか、そして使ったあとに何をしておくべきか。

この3つを、できるだけ落ち着いてお話しします。

正しく知っておけば、雨の日もむやみに怖がらずに撮れるようになるので教養としてご視聴いただけると嬉しいです。

防塵防滴とは何なのか

まず、前提として整理しておきたいこと、防塵防滴は「防水」ではありません。

防水と言い切るには、水中に沈めても使えるくらい、水の侵入をしっかり防ぐ設計のことです。

一方で防塵防滴は、「ある程度の塵や水分が入り込むのを抑える」という設計です。

完全に防ぐのではなく、あくまで抑える。

ここがまったくの別物だということを、最初に押さえておきたいんです。

これはニコンをはじめ、多くのカメラメーカーでも記載されている内容です。

防塵防滴性能を持っているカメラやレンズであっても、防水性は確保していないため、雨などの水濡れに対しては保証できないと明記されているんです。

メーカー自身が、防塵防滴は防水ではないと言っている。

だからこそ「防塵防滴だから大丈夫」という言葉は、本当は少し言いすぎなんだと、私は思っています。

フォトマスター検定では保護等級0から8級まであり、4級で生活防水と名乗れる記載があります。

保護等級8級となると、水中型で、指定圧力のある水中に常時浸しても使用できる性能が求められます。

キヤノンの公式(防犯カメラ)に詳しく記載されています。

防塵防水規格のIP66とは?屋外に防犯カメラを設置する際の注意点|ビジネストレンド|法人|キヤノンMJグループ
IP66は防塵・防水性能を示す国際規格で、粉塵の侵入を完全に防ぎ、豪雨にも耐える仕様。屋外設置の防犯カメラに最適で、過酷な環境下でも安定稼働を実現します。

限界になる条件とは

では、どういうときに防塵防滴が限界に近づくのか。

これを知るというか、把握しておくが大事になります。

私が普段、雨の日や水滴がある環境で撮るときに一番意識しているのは「時間」です。

ぽつぽつ当たった水滴をさっと拭くのと、雨の中で何十分も構え続けるのとでは、カメラへの負担がまるで違います。

シーリングは水をある程度はじいてくれますが、侵入をゼロにしてくれるわけではありません。

濡れ続ける時間が長くなるほど、リスクは静かに上がっていきます。

出典:株式会社ニコンイメージングジャパン

もう一つ意識しておきたいのが、マウント部です。

ボディとレンズをつないでいる部分は、構造上どうしても外と接する隙間ができます。

ボディ単体がどれだけしっかりしていても、この接合部はまた別の話になります。

ですから私は、雨脚が強くなってきたら、
その場でのレンズ交換はしないようにしています。

開けた瞬間に、
一番守りたい内部がむき出しになってしまうからです。

やりがちなNG行動

意識しておきたい点として、やってしまいがちな行動を二つお話しします。

注意したいこと(1)

一つ目は、濡れたままカメラバッグにしまってしまうことです。

撮影が終わってほっとすると、つい外側を拭く前にバッグへ入れたくなります。

とはいえ、密閉されたバッグの中に湿ったカメラを入れると、水分の逃げ場がなくなります。

移動中であればいいのですが
その状態が長く続くと、カビや腐食につながりやすいです。

私は、雨の日に使ったあとはバッグにしまう前に必ず一度、軽くふける範囲で水分を取り除くようにしています。

注意したいこと(2)

二つ目は、「今まで平気だったから今回も平気」と考えてしまうことです。

これは、あくまで「今まで故障しなかったのは運が良かっただけ」と受け取って、今後も同じように雨などから防げる保証になったわけではありません。

防塵防滴は「抑える」設計であって、「防ぎ切る」設計ではない。

この前提さえ忘れなければ、大切な機材を長期的に大切に使えると思います。

これは、あくまで私の考えで、カメラを長期的に大切に使うためです。
カメラが壊れても良いから、雨風の中で撮影して、一生の宝物になる作品が撮れたら問題ないという考えもあります。
これは、ご自身で状況に応じて使い分けるのが良いかなと思います。

使ったあとにやっておくこと

ここは私の自己流ではなく、ニコンの公式サポートに沿ってお話しします。

参考

デジタルカメラが水(雨など)に濡れてしまった時の対処方法 | Q&A・よくあるご質問 | サポート | ニコンイメージング
デジタルカメラが水(雨など)に濡れてしまった時は、乾いたタオルなどで素早くカメラに付着した水分を拭き取ってください。また、防塵防滴性能を有しているカメラやレンズであっても防水性を確保していないため、雨などの水濡れに対しての保証はできません。500
出典:株式会社ニコンイメージングジャパン

まず、濡れたらすぐに、乾いたタオルや布で水分を拭き取ること。

これが基本です。

拭くときは、柔らかい布でやさしく拭きます。

ゴシゴシこする必要はありません。

海辺で使ったあとは、砂や塩分が残ったままだと故障につながるので、真水で湿らせた布で軽く拭き取ってから、よく乾かします。

そして、拭いたあとにすぐしまわないこと。

乾いた場所でしばらく休ませてから収納します。

ちなみに、ニコンの公式ページには、雨天で使うときはレインカバーで保護することをおすすめする、とも書かれています。

防塵防滴を信じて撮るにしても、レインカバーが一枚あるだけで、安心感がまるで違います。

私は持ち出すこともありますが、最近は「必ず撮らないといけない」という場面も減らすことが出来たので「雨が降ったら撮らない」「雨が降ったら、壊れたら困るカメラは持ち出さない」というようにしています。

最後に、もし使ったあとで動きがおかしい、普段と何か違うと感じたら。
無理に使い続けず、ニコンのサービスセンターに点検を頼むのが安心です。

まとめ

防塵防滴は、「万が一のための設計」です。
雨の中でも撮れる余裕をくれるありがたい機能で、私はこの安心感にずいぶん助けられてきました。

とはいえ、それは「何があっても大丈夫」という保証ではない。

ここを取り違えないことが、すべての出発点だと思っています。

やることは、とてもシンプルです。

  • 濡れたらすぐ拭く。
  • 乾かしてからしまう。
  • おかしいと感じたら点検に出す。

このひと手間を続けるだけで、カメラを大切に長く使えるかなと思います。

雨の日を必要以上に怖がらず、でも油断もしすぎず。
正しく知って、正しく使っていきましょう。

参考になれば幸いです。

この記事を書いた人
Jima
Jima
こんにちは(^^)
写真家のJimaです。

フォトスタジオのディレクター兼フォトグラファーとして従事。
管理職として得た経験と知識を活かして法人設立、代表に就任。

写真撮影の手法や技術、機材の特徴解説など情報発信に加え
公募展へのゲスト出展やメディア寄稿、写真集の販売など活躍の場を広げる。

◆YouTubeチャンネル|カメラ塾【JimaTube】
https://www.youtube.com/@jimatube

カメラや写真、 撮影知識の情報を「楽しく学ぶ」をコンセプトに発信中
URLをコピーしました!