こんにちは🌟
写真家のJimaです(^^)
今回はニコンより新たに登場する大三元ズームレンズ NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S II をポートレート撮影を含め撮影に用いた印象をします。
先に作例




第二世代の魅力
上品で柔らかなボケ表現
まず、第一世代と比べて、このレンズを使って驚いたのは、ボケの表現や質感です。
とても上品で、背景が溶けるような上品なボケの表現が印象的でした。
第一世代のレンズは約6年前で描写性能重視でパキっとした表現なのに対して、第二世代は余裕が出たのか、世のトレンドを汲み取った印象です。
シッカリとした描写は強化され、背景や手前のボケは上品なので、ポートレート撮影と相性が良いレンズだと思いました。
逆に、第一世代のようなパキっとした描写が好みの方には、ややソフトに感じるかもしれませんが、使っているうちにこの質感が心地よくなっていきます。
使い勝手の良さと快適なオートフォーカス
実際に現場で撮影していると、使い勝手が良く快適であることが際立ちます。
オートフォーカスは現行世代のレンズらしく素早く静かで、被写体を確実に捉えてくれます。
第一世代に対して、NIKKOR Z レンズのズームレンズとして初めてとなる強力なシルキースウィフトVCMを採用したことも魅力です。
大型の超望遠(単焦点)レンズに採用された技術が惜しみなく大三元のズームレンズに導入されたことは素晴らしいです。
鏡筒部分も伸び縮みしないタイプで使い勝手も良く、インターナルズーム機構を採用しているため、ズーム操作時に全長が変わらずバランスが崩れにくい点も大きなメリットです。
さらに、広角から標準域まで一本でカバーできるズームレンズならではの便利さも改めて実感しました。
また、コントロールリングもカチカチ感をON/OFFできる新機能も搭載されたのは面白いと思います。
ただ、コントロールリングは割り当て可能な機能が限られているため、私の使用環境では出番が少なかったものの、今後のファームウェアのアップデートに期待したいところです。
持ちやすさとサイズ感の魅力
描写やAF性能など、撮影するうえで重要な要素に加え、携帯性が優れていることも、このレンズの魅力です。
実際にカメラへ装着してみると、意外なほどコンパクトに感じられました。
感覚としては伸び縮みのしないNIKKOR Z 24-120mm f/4 S を使ってるような感覚で少し不思議でした。
何より開放F値2.8一定の大三元ズームレンズとして、軽量な約675gであることは長時間の撮影でも疲れにくく持ち出したくなるレンズだなと実感しました。
また、望遠端や開放F値が異なりますが、NIKKOR Z 24-120mm f/4 S とサイズ・質量が似ており、フィルター径は同じ77mm、レンズフードも併用できることから運用面での互換性が高く扱いやすいと感じました。
第一世代では「大三元だから仕方ない」という感覚で妥協していたところが、2世代目は可能な限り小型・軽量化が意識されており、その進化に素直に感心しました。
こうなってくると色々なレンズが第二世代として登場する際に「何がどう進化したのか」期待できるなと思います。
技術進化が感じられる設計と性能
約6年という比較的短いスパンでアップデートされたレンズですが、シッカリと最新技術を盛り込まれています。
最短撮影距離は広角側で0.24m、望遠側で0.33mと短くなったため、何も気にせず近づけたことも子印象でした。
さらに、メソアモルファスコートやアルネオコートの採用により、ゴーストやフレアを効果的に抑え、よりクリアな描写を実現しています。
11枚羽根の円形絞りにより、美しい円形ボケを得やすくなっている点も魅力的だったので、焦点距離(24-70mm)さえ理解して使えば、ほとんどのシーンでこのレンズ一本で対応できると感じるはずです。




買い替えの判断基準として
どの程度、標準ズーム領域を使っているか
まず、ご自身の撮影スタイルにおける24-70mmの出番、利用頻度を考えてみるのが良いなと思います。
例えば
- 色々なレンズを揃えるよりも常にズームレンズを付けた状態で撮っている
- 「一本だけ持ち出すならこれ」と、標準ズームを選ぶことが多い
- 仕事や作品作りで標準ズームを使うことが多い
このような条件に当てはまるなら、第二世代のNIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S II に入れ替えると「買い替えて良かった」となるはずです。
逆に以下の場合は買い替え優先度が下がります。
- 広角単焦点や望遠ズームが主力で、標準域はサブ的な位置づけ
- 入れ替えや買い替えで20万から30万を用意するのが厳しい
- 現行の第一世代の標準ズームで大きな不満がない
- 標準ズームを頻繁に使わない
今、第一世代のNIKKOR Z 24-70mm f/2.8 Sをお持ちの方は、下取り交換で第一世代を約15万円で売却できます。
資金面では差額として約20万円を用意できるかが、ひとつのハードルとなります。
急ぎでないのなら一度、ニコンダイレクト等で実物に触れてみるのが良いかなと思います。
新時代のF2.8ズームレンズとしての存在感
静止画・動画を問わず、高い機動力・信頼性・描写性能を発揮する新世代のズームレンズとして完成度が高い一本です。
約675gという携帯性の高さは、長く使い続けるうえで大きなアドバンテージとなります。
大三元ズームとしての実力をそのままに、よりコンパクトかつ扱いやすく進化したNIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S II。
ポートレートを中心に、幅広い撮影で活躍する万能な一本として、これからも多くの現場で信頼できる存在になるでしょう。
あとがき
ニコン Zマウントの登場より約7年が経過し、レンズに第二世代が登場したことは嬉しいことです。
今後、期待されている尖ったレンズの登場に期待しつつ、既に登場している人気レンズのアップデートという切り口も期待できることは、とても楽しみです。
皆さんのアップデートに期待するレンズがあれば、是非YouTubeのコメント欄で教えてください。




































