こんにちは🌟
写真家のJimaです(^^)
ここ数年、各社から次々とVlog向けをうたうカメラ(ZV-1シリーズやPowerShot V1、Z30など)が登場しています。
しかし正直なところ、私は「Vlogカメラ」としては、あまり興味が湧きません。
その理由は、Vlog用途では手振れ補正や音声、マイク周りの手間を考えると「Vlogに適していない」「Vlogを撮る人のことが想像できていない」という感覚を持っているからです。
対して、Vlogカメラとして登場しているが、スチル機としても活用できるかな?という少し変わった視点で見ていることが多いです。
強すぎるOsmoActionとOsmoPocket
結局のところ、コレですね。
現在のVlog市場で圧倒的な存在感を放っているのが、DJIのOsmoActionシリーズとOsmoPocketシリーズです。
インフルエンサーも、ほとんどの方がレポート取材等で持ち歩いています。
手ブレ補正の性能、Vlogカメラとしての扱いやすさ、受信機内蔵でワイヤレスマイクが凄く気軽に使えることに加え、画質のバランスの良さは群を抜いています。

特に「動きながら撮る」という状況では、他のVlogカメラでは太刀打ちできないレベルですね。
結局のところ、Vlogを本気で撮る人の多くが、OsmoPocketシリーズに落ち着いてしまうのは自然な流れだと思います。
Vlogに求められる要素とは
Vlog用カメラというと「高画質」がまず思い浮かびますが、実際に使ってみると重要なのはそれだけではありません。
むしろ音声の収録品質や気軽さ、手ブレ補正の有無が作品の完成度を大きく左右します。
手ブレが激しいと映像を見ていると寄ってしまいますし、音声が悪いと聞くに堪えず動画から離脱してしまいます。
テーブルに据え置いて撮影するならカメラメーカーが出すVlogカメラでも問題ないのですが、少しでもカメラに動きが入ると差は歴然です。
私は外での撮影や移動中のシーンでは、今となってはカメラメーカーのVlogカメラを使わず、Osmoシリーズに任せています。
やはりカメラメーカーのVlogカメラを利用して撮影した場合、「ブレが乗ってるな」とストレスを感じることを避けたいからです。
最強すぎるOsmoPocket 3
特に私が信頼を置いているのがOsmoPocket 3です。
ジンバル一体型という独自の設計により、歩きながらでも滑らかな映像を残すことができます。
さらに1インチセンサー搭載で、ボケ量や暗所性能も十分です。

最短撮影距離が短く寄れる仕様になったことで、テーブルフォトや商品紹介的なVlog撮影にも相性が抜群です。
アクションカメラは寄れない(最短撮影距離の部分で)、ボケないので使い分けています。
とはいえ、今はもう2年保証にも入っているので「壊れてもいいや」ぐらいの感覚でOsmoPocket3ばかり使っています。
結果として「結局これ一台で全部撮っている」という状態になり、他のVlogカメラを使う必要性をあまり感じなくなっています。
カメラメーカーが抱える課題
各カメラメーカーもVlogブームを意識して製品を投入していますが、どこか中途半端さが残っています。
「写真も撮れるし動画も撮れるVlogカメラ」というモデルは多いですが、どちらも中途半端になってしまいがち。
これはスチル機として作ってきた技術や知識を流用しているからだと思います。
それならば、むしろ求める人が多い高級コンデジやスチル寄りのカメラにカメラメーカーの強みを集中させる方が良いのではないかと思います。
実際、市場で熱を帯びているのはVlog専用機よりも高性能なコンデジです。
Vlog機は割り切りが大事
もし今後も「Vlog専用」として新製品を出すなら、中途半端にスチル機能を加えるのではなく、割り切った方がいいと思います。
静止画も動画もそこそこ、というモデルは結局のところ誰にも刺さらないのです。
ユーザーが本当に欲しいのは、OsmoActionやOsmoPocketを超えるような圧倒的に便利で強力なVlog専用機です。
そこに至らない限りは、熱心なファンにすら見向きもされない現状が続くでしょう。
これからのVlogカメラ市場を考える
Vlog文化そのものは今後も広がっていくと思います。
ただしカメラメーカーにとっては、既に確固たる地位を築いているDJI勢を超えるのは簡単ではありません。
ユーザー視点で考えると、静止画を大事にする層は高級コンデジやミラーレス一眼を選び、動画を重視する層はOsmoシリーズを選びます。
この二極化がしばらく続くのではないでしょうか。
私自身も今後は、Vlog用にはOsmoPocket 3、スチル用には高級コンデジやミラーレス一眼、といった使い分けを軸にしていくつもりです。
市場がどう動くのか、そしてメーカーがどんな挑戦をしてくるのかを冷静に見守りながら、自分にとって最適な一台を探していきたいと思います。


































