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ホワイトバランス(オート)の進化と使う場面の変化

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今回は意識する方が減りつつも、細かい設定を求める場合には、やっぱり必要なホワイトバランスについての話です。

ホワイトバランス意識していますか?

最近のカメラはホワイトバランス(オート)が優秀

ここ数年で、カメラのホワイトバランス(オート)の性能は大きく進化したと実感しています。

特に画像処理エンジンEXPEED7世代目になってからは特殊な光源環境でない限り、ホワイトバランス(オート)にしておくだけで違和感のない自然な色合いに仕上がるようになりました。

つまり、撮影中にホワイトバランスをあれこれ変更せずとも「その場の雰囲気」をしっかり再現してくれるので、とても頼れる存在になっています。

特に頼れる!ホワイトバランスたち

実はレフ機時代の画像処理エンジン世代からある機能ですが、新しい機種ほどホワイトバランス(オート)の精度が向上していると実感しています。

特にホワイトバランス(オート)の中でも【A0】の城を優先するモードや【A1】の雰囲気を残す、【A2】電球色を残すなど、微妙な違いではありますが選択肢が豊富なのは嬉しいことです。

そして、自然光オートも頼れる存在となっており私は多くの撮影でホワイトバランスはオートで撮影するようになっています。

ホワイトバランス_001
出典:株式会社ニコンイメージングジャパン(Z8 マニュアル)

参考|ホワイトバランスを選択する方法

撮影者がホワイトバランスを意識する機会が減った?

ホワイトバランス(オート)の進化によって、以前のように撮影者が細かくホワイトバランスを調整する場面は少なくなったように感じています。

実際、レフ機時代はホワイトバランスについて尋ねられることも多かったのですが、最近は聞かれることが「ない」に等しいです。

こだわりたい時はオートでは物足りない

とはいえ、常にホワイトバランス(オート)が完璧というわけではありません。

スタジオ内や光源を自分で用意する際など「同じ環境で同じ色味で統一したい」場合は、ホワイトバランス(オート)だと都度、カメラが調整をしてくれるので微妙なズレが生じることがあります。

それでも、ほぼ問題ないレベルではあるのですが一括でプリセット等を適用したい方はケルビン(色温度)などで指定している方が取り扱いが楽という場面もあります。

そんな時には、やはり手動でホワイトバランスを固定するのが安心です。

風景などを撮る際もオートだと単調になりがち

ホワイトバランス(オート)は便利ではある反面、良い意味で普通に撮ってくれます。

風景を撮影される方は朝焼けや夕日の色をシッカリ出したい場合や夜間の冷たい雰囲気を重視する際はホワイトバランス(オート)ではなく、自分の求めるホワイトバランスで指定するのがオススメです。

つまり、「基本的にはホワイトバランス(オート)で十分だけど、必要に応じて設定すべき」
そんな柔軟なスタンスが、今の時代に合っているのではないかと思います。

今はピクチャーコントロール重視の時代?

ホワイトバランスがカメラ任せ(オート)で快適に撮れるようになった今、色味の表現は「ピクチャーコントロール」や「クリエイティブピクチャーコントロール」、「フレキシブルカラー」が活躍しています。

以前のピクチャーコントロールは「風景を撮るから風景」や「鮮やかが好きだからビビット」という考え方だったのですが、クリエイティブピクチャーコントロールの登場で自分の好みの色、作風に合ったフィルター感覚で楽しめるようになりました。

私自身の最近の使い方

私自身も、以前に比べてホワイトバランスを触る機会は減っています。
ただ、逆に意図的に色を振り切りたいときは、積極的に設定を変えています。

  • 晴天日陰モードで温かみのあるトーン
  • 電球モードで青みを効かせたクールな印象
  • ケルビン指定で色温度を微調整する

など、ホワイトバランスを「表現のためのツール」として使う場面が増えてきました。

ニコンイメージングクラウドでイメージングレシピを色々試していると、中には「ホワイトバランスは電球を使ってね」というホワイトバランスも指定ありきのものもありました。

ホワイトバランス_002
出典:株式会社ニコンイメージングジャパン(Z8 マニュアル)

あとがき

皆さんのホワイトバランスの使い方は?

というわけで、今回はホワイトバランス(オート)の進化と、それに伴う撮影スタイルの変化についてお話ししました。

皆さんはどんなふうにホワイトバランスを使っていますか?
オート派?マニュアル派?それともシーンに応じて使い分け?
ぜひ、コメント欄で教えてくださいね!

この記事を書いた人
Jima
Jima
写真家

こんにちは(^^)
写真家のJimaです。
フォトスタジオのディレクター兼フォトグラファーとして従事。
管理職として得た経験と知識を活かして法人設立、代表に就任。

写真撮影の手法や技術、機材の特徴解説など情報発信に加え
公募展へのゲスト出展やメディア寄稿、写真集の販売など活躍の場を広げる。

◆YouTubeチャンネル|カメラ塾【JimaTube】
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カメラや写真、 撮影知識の情報を「楽しく学ぶ」をコンセプトに発信中

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