こんにちは🌟
写真家のJimaです(^^)
この記事では昨年、購入して本当に良かったなと感じる防湿庫(東洋リビング オートクリーンドライ ED-55CAT2)について購入した理由と「なぜ防湿庫が必要なのか」という視点で詳しく解説していきます。
なぜ防湿庫が必要なのか?
これはシンプルです。

大切な機材(カメラ・レンズなど)を適切な湿度で管理することで安心・安全に長く使えるようにするためです。
日本は梅雨時期を含め比較的、高温多湿な国です。
梅雨の時期は地域によりますが湿度が80%を超えることも珍しくありません。
カメラやレンズを保管するのに適した湿度は一般的に30~50%程度です。
この湿度範囲を保つことでカビや劣化、故障などの問題を未然に防ぐことができます。
ちなみに湿度が60%を超える環境だとカビが発生する(育ちやすい)原因となり、湿度が低すぎるとレンズや機器の部品が乾燥しすぎて、劣化や故障の原因となる可能性もあります。
状態良く補完するには中々、湿度調整を続けるには気を使う環境なので私は防湿庫内は45%ぐらいを保てるように設定しました。

長期的に考えると湿度コントロールが難しい
梅雨時期など私たち自身、湿度が高いと「じめじめ」して不快な想いをすることも多いです。
同じように湿度が高い環境は電子機器も苦手なのです。
苦手といいますか、もはやカビなどを含め脅威でもあります。
もし湿気によってレンズ内部などにカビが生えてしまうと、せっかく綺麗に撮れるレンズを高い値段で買っても写真に”もや”がかかったような描写となり解像感が失われてしまいます。

カメラやレンズに限らず楽器や書籍、服など湿気に弱いものは意外と多いです。
また、レンズ内部となると分解して掃除してもらう必要があり修理費用も高額となりがちです。
そして、レンズやカメラを手放す(売る)ことがあった場合、買取価格が「内部カビあり」などで大きく崩れたり「買取拒否」となる場合もあります。
基本は「難あり品」として買い取ってくれますが、かなり安く買いたたかれることになります。
もちろん「カビ生えたレンズが良い!」という表現重視の方は防湿庫なしでも良いと思います。
日本で湿度を調整し続けるのは難しい
日本は冬を除き比較的、多湿なためカビが育ちやすい環境なので、防湿庫で庫内だけでも通年で安定した湿度を保つ環境を得ることは凄く便利だなと思います。

ただ防湿庫って機材に対する熱量次第ですが、大袈裟にも見えます。
そこで身近かつ気軽なのは乾燥剤を入れたドライボックスで密閉して保管する方法です。

私も以前はドライボックスで対応していましたが、日本の場合は乾燥する時期もあれば湿度が高くなる時期もあって管理が難しく大変でした。
であれば、湿度管理の専門として防湿庫を導入して通年通して湿度を一定に保つことが精神的にも安心できると私は思います。
高価なカメラやレンズを買う時は「えぃ!」とお金を出しますが
その「高いカメラやレンズ」を状態良く長く使いたいのであれば、防湿庫は必要な投資となります。
防湿庫を買って良かったと思うポイント
次に私が決して安くはないですが、長期的に機材を良い状態で保管するために防湿庫を買って良かったポイントを紹介します。

- 大切なカメラとレンズがカビの心配から解放された
梅雨時期や湿度の高い日でも、庫内の湿度が一定に保たれている安心感は大きいです。 - 機材の状態が良いまま維持できている
レンズの曇りや金属部分のサビなどもなく、購入時と変わらないコンディションで使えること - メンテナンスや手間がほとんどかからない
極端な話、電子ドライユニットが稼働していて防湿庫のドアが閉まっていれば安心できます。
防湿庫の前を通るたびに湿度計が45%前後(±5%)であればOKです。 - 機材の整理整頓ができる
利用頻度やサイズからカメラやレンズが防湿庫内の定位置(何段目など)に収まることで、保管場所がスッキリしました。 - 売却時の価値低下を抑えられる安心感がある
機材を状態良く使えるということは物理的な衝撃などを与えなければ将来的に機材を手放す際にも良い状態で査定してもらえるだろうという期待があります。 - 精神的な安心感が大きい
やはり高価な機材を適切な環境で保管できているということが安心感につながります。
「自分は機材を保管する環境を揃えた」という納得感もあります。 - 他の湿気に弱いものも保管できること
実はカメラ以外にも大切な書籍なども空きスペースに一緒に保管できるのは意外なメリットでした。 - 「買って良かった」という満足感が今もある
防湿庫は決して安くなくレンズを買えるぐらいの価格なので、初期投資はありましたが、それに見合うだけの安心とメリットを実感しています。
大事な防湿庫の種類と選び方
少し専門的な話ですが、防湿庫には大きく分けて乾燥方式が2つあります。
乾燥剤方式
乾燥材方式では防湿庫内の特殊な乾燥剤に湿気を吸着させてから一定間隔で蒸気として庫外へ排出します。

私もコチラ(乾燥剤方式)を選びました。

- メリット
- 耐久性
乾燥剤の耐用年数が半永久的で故障しにくく長期間使用可能です。
- 耐久性
- デメリット
- 除湿のタイミング
乾燥剤に吸着させた湿気を排出する間は除湿をしていないため、防湿庫内の湿度が一時的に少しだけ上昇します。
- 除湿のタイミング
- その他
- 極稀に乾燥剤が機能しなくなった際は交換が必要。
- 価格はペルチェ方式に比べて高価な物が多く初期投資が気になる
ペルチェ方式
ペルチェ方式は庫内に搭載した冷却板で湿気を結露させてから吸湿剤を経由して放熱板から蒸気として防湿庫の外へ排出する方式です。
- メリット
- 連続除湿
乾燥剤方式に比べて除湿スピードが速い。 - 価格
乾燥剤方式に比べて安価なタイプが多い。
- 連続除湿
- デメリット
- 耐久性
冷却板の寿命が約10年と比較的短いものが多い。 - 消費電力
乾燥剤方式に比べて消費電力が大きくなる。
- 耐久性
- その他:
- 除湿時に生じる結露水がペルチェモジュールの電気部品に侵入して腐食を発生させることがある。
- 結露水が大量(梅雨時期など)は乾燥が追いつかず水滴となって庫外に漏れ出すことがある。

防湿庫を導入するメリットとデメリット
そんな防湿庫ですが、導入することで得るメリットと気になるデメリットをまとめました。
メリット
デメリット

購入時(初期費用)は必要ですが、ランニングコストは得られる効果を考えると気にしなくてもいいレベルかなと思います。
そして乾燥剤方式なら長期的に使えることを考えると「防湿庫を買って、カメラやレンズを長く大切に使いたいかどうか」で判断するのが良いかなと思います。
防湿庫の容量(サイズ)にもよりますが、約3万から10万と考えるとレンズが買えたりしますが「何を優先するか」ですね。
防湿庫をオススメする理由
次に私が防湿庫をオススメする理由です。
大切なカメラやレンズを長く良い状態で使い続けたい人にとって、防湿庫は役立ちます。
カメラやレンズの状態が悪くなる前、後悔する前に導入すべきだと思います。
特に湿気の多い日本においては、機材に限らずカビ対策は必要です。
安定した湿度であれば管理も楽ですが、冬や梅雨時期などで湿度が大きく変わる日本では初期投資はかかるものの、長期的に見れば機材の修理費用や買い替えのコストを抑えられる可能性があるから。防湿庫で楽になるのもアリだと思います。

何より湿度管理の知識がない人でも、防湿庫の蓋を閉めて、湿度計を定期的に見るだけなので誰にでもオススメできるなと思いました。
もし「カメラやレンズだけのために防湿庫を買うのも、もったいない」と思う方は他の湿気に弱い精密機器や貴重品などの保管にも活用できます。

防湿庫はカメラやレンズのイメージが強いですが、楽器やマイクの音響機材に革製品や雑誌や写真の紙素材、切手やトレーディングカードのコレクション性のあるものまで保管に適しています。
オフィス等ではスナック菓子や海苔など湿気に弱い食品を保管しているところもあって、意外と多用途に使える点も魅力です。

性格に寄りますが機材を整理整頓する習慣が身につくため、紛失や誤って傷つけるリスクを減らせるの管理面でメリットがあるなと思いました。
大切な趣味の道具を安心して保管できるという精神的な満足感や安心感を得られことも大切で、一度、買ってしまえば、あまり壊れるものでもなく長期的に使えるのもいいですね。
大切なものを守るという安心感を、より多くの人に実感してほしいから。 カメラ愛好家にとって、防湿庫は必需品だと考えます。
おすすめ防湿庫
私が実際に使っているオススメの防湿庫は東洋リビングのオートクリーンドライです。
ちなみに機材が増えた際や乾燥効率などを考えると小型なタイプより中型が良いなと思います。
参考|CP+で東洋リビング ブースで説明を聞いてきました。
個人的には長く使う防湿庫だからこそ、妥協せず良い物を買うのをオススメします。
実は防湿庫に役立つ機能として、デジタル湿度計やコンセントタップ、庫内のLED照明などの機能は中型タイプ以降に搭載されていることが多いです。
他に人気なメーカーとして、Amazonのセール対象などになることから以下があります。
- トーリ・ハン(TOLIHAN)
- ハクバ(HAKUBA)
- HOKUTO

私は少し小型タイプを選んだので、今となっては「もうワンサイズ大きいものにすればよかった」と思っています。
私は東洋リビングの防湿庫を購入する前に他メーカーの防湿庫を利用しました。
もちろん、問題なく利用できておりますが結局、最後は東洋リビングにたどり着きました。

今まで色々なメーカーの防湿庫を試す中で東洋リビングの防湿庫が気になることも多かったので、購入することでモヤモヤが解消しました。
参考
東洋リビングの公式サイトを貼っておきます。
あとがき
いかがだったでしょうか。
私なりの防湿庫に対する考えや各タイプの特徴を解説しました。
防湿庫は、カメラやレンズをカビから守り長く愛用するための必需品です。
もっというと大事な書籍(新聞の号外や雑誌、トレーディングカード)に楽器など湿気に弱いものを入れるのに適切な箱という感覚です。
この記事が防湿庫選びの参考になれば嬉しいです。













