はじめに
こんにちは。
Jimaです。
今回は、気温が高くなってくる時期に、知っておきたいカメラ話です。
夏が近づき気温が高くなると、次のような現象に遭遇します。
- カメラ本体が熱いな
- 画面に見たことのないアイコンが出てきた
- 急に写真が撮れなくなった など
私は今でもカメラ本体が熱を持つと、少し焦ります。
ただ、これは故障でも異常でもなく、カメラが自分自身を守るための防衛策・設計通りの動作でもあります。
先に今日の結論をお伝えしておくと、
「カメラは暑くなると止まることがあるけれど、それは壊れたわけではない。
仕組みと対処を知っておけば落ち着いて向き合える」ということです。
夏場の撮影を控える必要はなく、知っておくと現場で戸惑わない話として、ゆっくり整理していきます。
なぜカメラは熱を持つのか
先に要点を言うと、カメラが熱を持つのは複雑かつ様々な処理をするからです。
カメラに限らず、家電やガジェットなど電力を使って複雑な処理をする機器は、動いている間は必ず熱が出ます。
特に動画撮影は単発ではなく、
カメラ内部の処理が働き続けるので、静止画を1枚撮るよりも熱を持ちます。
実際、長めに動画を回したあとにカメラを握ると、グリップのあたりがじんわり温かくなっているのが分かります。

Z8は静止画でもホカホカしますね(笑)
加えて、外気温が高いと、カメラ本体の放熱そのものが難しい・時間を要するようになります。
カメラは内部の熱を外へ逃がしながら動くはずが、まわりの気温が高い環境では、その熱の逃げ場がないというイメージです。
熱を持つとカメラはどうなるのか
カメラは内部の温度が上がってくると、自分を守るためのセーフティ機能が働きます。
カメラによりますが、一般的に3段階。
- 画面に高温となった警告表示が出ます。
この段階では、いきなり止まるわけではありません。
アイコンで知らせるもの、画面の上にメッセージが表示されるなど機種によって異なります。 - 次の段階、警告が出たまま撮影を続けると、録画が強制的に止まります。
動画撮影時などに撮影可能時間と実際に撮影した際の熱停止の話題は数年前の定番でした。 - さらに温度が上がると、カメラが正常な動作をしなくなる・強制停止となります。
ここだけ聞くと不安になるかもしれませんが、
これは「壊れる前に、カメラが自分(本体)を守るための防衛策です。
むしろ止まらずに動き続けてしまうと、カメラへの負担はずっと大きくなり、故障してしまうこともあります。
意識しておきたい点として、カメラが熱で止まることは「壊れた」ではなく、故障する前に「守ってくれている」です。
止まったときは「もう!ダメなカメラだ」ではなく、「よく守ってくれたな」くらいの気持ちで受け止めましょう。
カメラが止まる環境・理由
「気温が高い」か「高負荷が続く」から
カメラの保護機能が働くのは、外気温がかなり高い状況で本体が放熱できていない状態。
他には動画の長時間撮影や大容量データでの連写など、カメラへの負荷が高い状態が続いているときです。
逆に言えば
静止画をのんびり撮っているだけ、1080p 30fps程度であれば、そう簡単には止まりません。
「いつもは平気なのに、動画を長く回したら止まった」という場合は、カメラが壊れたのではなく、負荷の高い使い方に切り替わったから、と考えると腑に落ちやすいです。
ちなみに、ニコンのミラーレスは、同じような暑さや負荷の条件でも比較的粘って撮り続けてくれる場面が多い、というのが私の印象です。

参考として、Z8のスペック表の動作環境では
使用温度 -10°C~40°C、使用湿度 85%以下(結露しないこと)と記載あり。
熱停止の対策・対応策
ここからは、実際の撮影現場で役に立つ話を3つお伝えします。
1.警告が出たら、予備バッテリーへの交換が効果的
私が現場で実際にやっているのは、温度の警告が出たタイミングで予備バッテリーに入れ替えることです。
また、余裕があればカメラ本体を日陰、少し風に当てて放熱させる、という対処です。
撮影中、特に熱くなるのはバッテリー、メモリーカード周辺かなと思います。
カメラとして負荷の高い部分は画像処理するプログラムだと思いますが、物理的に熱を持つのは電力を供給するバッテリー、データを書き込むメモリーカードです。
バッテリー自体は警告が出るぐらい熱を持つと、放熱に時間を要することが多く、私はバッテリー残量があったとしても、予備バッテリーに交換するようにしています。

予備バッテリーは残量ゼロになってからの交換以外にも「安心して撮影をするため」に交換することも役割のひとつです。
熱を持ったバッテリーで「そろそろ、撮影ができなくなってしまうかも」という不安を抱えながら撮影を続けるのは性格上、避けたいなという考えです。
一方、メモリカードの交換は個人的に外出先では避けたいので特に対策はなしです(笑)
2.直射日光を避ける立ち位置が、熱対策
私は気温が高い時期には、自分自身も直射日光の当たらない木陰などに入って、望遠ズームや中望遠で離れた被写体を狙うようにしています。
これはカメラに直射日光を当てないことと
自分の体への負担を減らすことが、同時に実現できます。
被写体まで距離があっても、NIKKOR Z 24-200mm f/4-6.3 VR や NIKKOR Z 28-400mm f/4-8 VR など、望遠側で十分事足りることも多いです。

暑い時期はカメラが重いと「あぁ!」となることも増えるので、Z50IIの出番が増えます。
またDXクロップを活用して、広角端も活かしたZ8を持ち出すことも多いです。
とはいえ、航空祭や野鳥撮影では、開けた場所・直射日光の環境下で撮る場面も出てきます。
そういうときは、短時間×集中。
被写体を待っている間は直射日光を避ける、許される環境なら日傘や帽子で対策をすることが重要です。
3.放熱させる
シンプルですが、一番効果的なのはカメラが熱を持ったなら、電源を切り、バッテリーを抜いて木陰で放熱させることです。

真夏の外気温が40度近い場合は、あまり意味がないです(笑)
避けてほしいこと
保冷剤で急に冷やさない
お伝えしておきたい留意点、夏場で保冷剤を持ち歩くことも増えてきました。
ただ、カメラを冷やすために保冷材などを使うのは避けてください。
急な温度変化はカメラの内部に結露を起こすことがあります。
カメラ本体、センサー周辺や基板部にとってよくありません。
冷やしたいときは風に当ててゆっくり放熱させる。
効率的ではありませんが、安全な冷やし方を意識してください。
まとめ
今日お伝えしたのは、カメラが熱を持つのは電力を使って複雑な処理が動く機器として当たり前の現象であること。
そして内部の温度が上がると、カメラの防衛機能として撮影が一時的に止まることがある、という2点です。
くり返しになりますが、止まることは決して、故障ではありません。
カメラが「これ以上、使い続けると壊れる可能性がある」と、ちゃんと自衛をしてくれたということ。
私たちが意識しておくことは
警告が出たら予備バッテリーに入れ替えたり、バッテリーを抜いて放熱させ、本体を冷ます、
自分が木陰に入れる立ち位置を選び、負荷が高い使い方のときほど少し意識してカメラを休ませる。
暑い時期の撮影、
こういった意識をするだけで安定して撮影を続けることが可能となります。
加えて、私自身は、カメラに高温のアラートが出た際は
自分も水分補給をするタイミングとして、一緒に休むようにしています。
暑い時期の撮影は、機材にとっても撮る人間にとってもなかなか過酷です。
だからこそ、機材も自分も無理なく動かし続けられるように
という付き合い方を私は大事にしています。
この考え方が、暑い時期のみなさんの撮影の参考になれば嬉しいです。
皆さんの暑い時期を乗り切る撮影のコツがあれば、コメントで教えてください。
