こんにちは🌟
写真家のJimaです(^^)
今回はVANGUARDより新たな登場した三脚「ALTA PRO 3XT 234CLBPS」を紹介します。

当記事はVANGUARD(バンガード)のご協力により作成しております。
どういった三脚か
ALTA PRO 3Xシリーズは、センターポールを省いた構造により、軽量かつスリムな設計を実現した三脚です。
中でも私が利用するALTA PRO 3XT 234CLBPSは、脚径23mmでカーボンタイプによる軽量化(重量:約1.21kg)を重視しています。


面白いのは「センターポールを省いた」と言っても、状況に応じて高さを調整できるよう拡張センターポールが付属していることです。
つまり「もう少し高さが欲しい」という時は拡張センターポールがを装着することで、より高い位置からの撮影にも対応できる、柔軟性に優れた三脚となっています。


私は他にも数多くの三脚を使用しているのですが、VANGUARDの三脚は全体を通して高品質で加工精度も高く、マット仕上げで高級感があるのも好みです。
レビュー動画
大事な使用感
三脚の使い勝手を考える際、雲台と三脚を切り分けて考える必要があります。
雲台
ALTA PRO 3Xシリーズでは自由雲台 LBPシリーズが採用されています。
比較的小型・軽量なALTA PRO 3XT 234CLBPSでは、雲台部もコンパクトなLBP-45Sが付属しています。

中空構造のセンターボール
このLBPシリーズの特徴は中空構造ボールにより軽量化し、持ち運びやすくなったことです。
酸化処理(アルマイト)仕上げを採用したセンターボールを搭載することで、ボール内部は中空構造による軽量化を実現しながらも高い保持力を実現しています。

また、アルカスイス互換のプレートに対応しており、多くのカメラプレートやアクセサリーに対応していることも扱いやすいポイントです。
もちろん、落下防止対策がされたクイックリリースプレート(45mm×45mm)も付属します。


各ノブが撮影効率を高める
自由雲台LBPシリーズは色々と固定・調整するノブが付いています。

- メインロックノブ
ボールの固定と解除を行うメイン操作部です。
片手で素早く確実にロックでき、構図を安定させます。 - フリクションコントロール
独立したダイヤルノブでボールの動きを細かく調整します。
機材の重さに合わせて操作感・負荷調整を設定できるます。 - 90°ティルトスロット
雲台側面の専用溝を利用してカメラを90°まで傾けることが可能です。
縦位置撮影や真上・真下からのアングル撮影に対応しています。
参考|各ノブを調整する様子

様々な役割を担当する各ノブを調整することでハイアングル・ローアングルに加え、横位置はもちろん縦位置撮影にも対応しているので便利です。


LBP-Sシリーズの比較
当記事ではALTA PRO 3XT 234CLBPSを取り上げているため、自由雲台はLBP-45Sが付属しています。
他にもサイズ別で耐荷重などが変わるため、参考を載せておきます。
| 項目 | LBP-45S | LBP-50S | LBP-55S | LBP-60S |
|---|---|---|---|---|
| 重量 | 約330g | 約370g | 約425g | 約500g |
| ボールサイズ | 30mm | 35mm | 40mm | 45mm |
| 耐荷重 | 15kg | 20kg | 25kg | 30kg |
| 台座ベースサイズ | 45mm | 50mm | 55mm | 60mm |
| クランプ方式 | アルカスイス互換クランプ(ノブ固定) | |||
| パノラマ機構 | ベース側・クランプ側ともに360°回転(目盛付き) | |||
| 主要材質 | アルミ合金(CNC加工) | |||
| 三脚取付 | 3/8インチ(※1/4→3/8変換アダプターで1/4三脚にも対応) | |||
| カメラ取付 | プレートの1/4インチカメラネジ | |||
| 想定用途 | 軽量ミラーレス+小型ズーム | 標準ズーム中心の汎用 | 望遠寄り/マクロで精密調整 | 重量級機材・長玉の安定運用 |
25年11月時点
三脚
次は三脚です。
ALTA PRO 3XT 234CLBPSの段数は携帯性重視の4段、開脚角度は23°、50°、85°の3段階で調整可能です。
三脚の各ロック部も造りが良く、シッカリと固定できました。

三脚の一部にラバーが施されており、滑らずにシッカリと握れることも嬉しいです。

もちろん他の他の三脚でもマストになりつつある水平出しや、サポートアーム用の1/4インチのネジ穴が2カ所もあります。
これは「ちょっとした撮影アクセサリーを付けたいな」という時に便利なので、長期的に使う三脚では妥協できない重要なポイントです。

日常使いで十分な高さを選べる


低い位置での撮影も快適
センターポールがないため、最低高150mmと低い位置で安定した撮影にも役立ちます。

製品ページ(公式サイト)
付属の拡張センターポールが便利
ALTA PRO 3Xシリーズはセンターポールレス機構ですが、必要に応じて拡張できるセンターポールが付属しています。
このセンターポールを使うことで高さを320mmまで拡張できることは心強いです。


また、センターポールがアルカスイス互換に対応しています。

アルカスイス互換なので、他の小型三脚利用時も気軽に着脱が出来る点は嬉しかったです。
センターポールが、ちょっとした物撮り等で別物として色々と活躍してくれました。

あると助かる三脚ケース
三脚購入時、意外と困るのが移動用の三脚ケースです。
VANGUARDは製品ランクにもよりますが、多くの製品で実用的な三脚ケースが付属しています。


もちろんALTA PRO 3Xシリーズにもシッカリとした三脚ケースが付属しているのは嬉しいことです。


格納式スチールスパイク
三脚は屋内・屋外問わず色々な場面で利用します。
屋内では床を傷めないようスチールスパイクを収納しますが、屋外ではシッカリと支えるためにも一時的にスチールスパイクを繰り出す場面があります。
三脚の先端部を回すことで簡単にゴム足からスパイクに切り替えることが可能です。


良かった点・気になった点
次は色々な場面で撮影にALTA PRO 3XT 234CLBPSを使った印象です。
良かった点

気になった点

以下はあくまで私の好みによる「気になった部分」です。
なので、あまり気にしなくてOKです。
とはいえ、QRコードをスキャンして読むのは手間なので参考に貼っておきます。
雲台 LBPSシリーズ(マニュアル)


三脚 ALTA PRO 3XTシリーズ(マニュアル)


参考|簡単に内部清掃ができるツイストロック
仕様
ALTA PRO 3Xシリーズは脚径などで質量や耐荷重が変わります。

2025年11月時点では以下の6種類があります。
- ALTA PRO 3XT 234CLBPS
- ALTA PRO 3X 304CLBPS
- ALTA PRO 3X 264CLBPS
- ALTA PRO 3 303CLBPS
- ALTA PRO 3 263CLBPS
- ALTA PRO 3 263ALBPS
この記事では混乱しないように、私が選んだALTA PRO 3XT 234CLBPSの仕様のみを引用します。
| 項目 | ALTA PRO 3XT 234CLBPS | 補足 |
|---|---|---|
| 材質 | カーボンファイバー | 軽量ながら高い剛性を備え、振動に強く安定した撮影が可能です |
| 段数 | 4段 | 運搬性重視なら4段、剛性重視なら3段 |
| 脚径 | 23mm | 軽量で持ち運びやすく、日常撮影や旅行での使用に適しています |
| 耐荷重 | 15kg | 中型望遠レンズや動画機材も安定して支えられる安心の強度です |
| 雲台 | LBP-45S 自由雲台 | アルカスイス互換で高精度、360°パノラマに対応し滑らかな操作が可能です |
| 全伸高 ※拡張ポール使用時 | 1700mm | 付属カーボン拡張ポール約320mmを追加することで目線を超える高さまで伸ばせるため、風景や建築物の撮影に有効です |
| 伸高 | 1380mm | センターポールレス時の実用高さ |
| 最低高 | 150mm | 地面近くまで下げられるため、ローアングルやマクロ撮影に最適です |
| 縮長 | 560mm | 持ち運びやすいサイズに収まり、旅行や移動にも便利です |
| 重量 | 1.21kg | 軽量設計で持ち運びやすく、長時間の移動や撮影でも負担を軽減します |
| 脚ロック | ツイストロック | ひねるだけで確実に固定でき、素早いセットアップが可能です |
| 脚先 | ゴム足/格納式スチールスパイク | 撮影状況に合わせて切り替えでき、屋内外を問わず安定した設置が可能です |
| 開脚角度 | 23°/50°/85° | 3段階で切り替えられ、ローアングル撮影から安定重視の設置まで柔軟に対応できます |
| アクセサリーマウント | 3/8インチねじ | サポートアーム等に対応 |
| 付属品 | 拡張センターポール(約320mm/カーボン)、パッド入りケース、六角レンチ | 持ち運びに便利な専用ケース付属 |
25年11月時点

ALTA PRO 3XT 234CLBPSはセンターポールレスで比較的、軽量な三脚としてオススメです。
もし「重量は気にしない、シッカリした三脚が欲しい」という方は脚径が30mmのモデルを推奨します。


あとがき
三脚は一度購入すれば数年間にわたって使い続ける重要な撮影機材です。
だからこそ、自分の撮影スタイルに合ったものを選ぶことが大切です。
とはいえ、すべての撮影シーンに応える汎用的な三脚を見つけることは難しいのも事実です。
なので私は撮影内容に応じて大型のビデオ三脚、気軽に持ち運べるトラベル三脚、小型三脚など使い分けています。

今回のALTA PRO 3XT 234CLBPSは気軽に持ち出せる携帯性に優れた三脚として大きすぎないレンズや重たすぎないカメラを使う多くの場合に活躍してくれます。
ここ最近、カメラの手ブレ補正機能が年々進化しているとはいえ、すべての状況で三脚が不要になるわけではありません。

夜景や星景、動画撮影、マクロ撮影など、長時間の露光や構図を正確に固定したい場合には三脚が必要です。

撮影の安定性はもちろん、構図の微調整ができるという点でも大きなメリットがあります。
そうしたときに、携帯性と十分な耐荷重を両立した三脚は頼もしい存在です。
軽量でありながらしっかり支えられるモデルを選ぶことで、持ち出す頻度が自然と増え、結果的に撮影の幅も広がります。
三脚は撮影を“支える道具”であると同時に、表現の可能性を広げてくれるものとして妥協せず納得のできるものを選んで欲しいなと思います。



