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NIKKOR Z DX MC 35mm f/1.7 レビュー【近接・マクロ撮影を1本で始めたいDXユーザーにオススメ】Z50II・Zfc・Z30で活躍。

こんにちは。 Jimaです。

今回は、NIKKOR Z DX MC 35mm f/1.7 について解説します。

NIKKOR Z DX MC 35mm f/1.7
▼レビュー動画はコチラ https://youtu.be/p0oBDW2Wujg

参考(動画で解説)

先に結論

NIKKOR Z DX MC 35mm f/1.7 は、DXフォーマット対応の近接撮影・マクロ撮影が強みのマイクロレンズ(ニコンは最近MCレンズと表記)です。

DX 35mmなので、換算約52.5mm、開放F値1.7、被写体までワーキングディスタンスを約7cmまで詰められる設計が魅力です。

出典:株式会社ニコンイメージングジャパン

ワーキングディスタンスは「レンズ先端からピント位置までの距離」です。

MCレンズだからといって、マクロ撮影専用というわけではなく、日常的に使える明るい単焦点かつ”近づくことも得意、というか本職”みたいな感覚が良いと思います。

使用感

私はZ50II、Z30に装着して撮影を楽しみました。

レンズが約220gという軽さ、約70mm×72mmというサイズ感もあって「DXって、小さい構成に出来るのが良いよね」と、装着したまま持ち出せることが嬉しかったです。

NIKKOR Z DX MC 35mm f/1.7

フィルター径が52mmなのは、個人的に嬉しく
数多く保有しているねじ込み式フードを装着しました。

F-Foto HF-52 レンズフード (対象レンズ: ニコン Z 28mm f/2.8 SE, 40mm f/2 対応 (取付径:52mm,金属製,ネジコミ式,日本の企業)) C-HF52-B
F-Foto(F-Foto)
【商品の概要】取付径52mmの円筒型アルミ製レンズフード。色はブラックでアルマイト塗装処理をしています。フード内部にもφ52mmのネジきりがありますので、保護フィルターをレンズ内部に取付が可能です。商品の外観は取付径を表す「52」の刻印のみで、取付時に目立たない、レンズへの装着面側に刻印をしてあります。

作例

撮影中に感じたこと

私は主に花のクローズアップやテーブルフォト、あとは日常的に近接撮影にこだわらず気軽に使用しました。

最短撮影距離0.16m・被写体まで約7cmという安心感は「最短撮影距離を基本は、気にせず近づける」という安心感にもなります。

前群繰り出し方式ではない

DXユーザーの中には、NIKKOR Z MC 50mm f/2.8 を愛用している方も多いと思います。

私も気軽なMCレンズとして、NIKKOR Z MC 50mm f/2.8 を購入しているのですが、気になるのは前群繰り出し方式ということ。

前群繰り出し方式のレンズは通常時は何も思わなくても、被写体に近づく際、レンズの一部が繰り出すことがあります。

NIKKOR Z レンズには数種類の前群繰り出し方式と全体繰り出し方式、沈胴式のレンズがあります。

全長をコンパクトにするために、採用されたことは理解できるのですが、レンズの先端が撮影対象に当たらないか、思った以上にレンズの前玉が繰り出すので気を使います。

その点、NIKKOR Z DX MC 35mm f/1.7 は前群繰り出し方式ではありません。

全長が変わらない単焦点レンズなので安心して使うことが出来たのは何よりの魅力だと実感しました。

NIKKOR Z DX MC 35mm f/1.7
NIKKOR Z DX MC 35mm f/1.7

AFの印象

AF性能はS-Lineでもなく、一般レンズなので厳しく見る必要はないかなと思います。

とはいえ、普通に撮影を楽しむ分には特別、困る場面もなく、価格帯を考えると標準的だと思いました。

意識しておきたい点として、近接撮影時にAF速度が緩やかになる場面があります。

ただ、これはこのレンズに限らずMCレンズを用いた、近接撮影時の全般に共通する話です。

「近くに寄るとAFが少し落ち着いた動きになる」という前提で使うと、撮影のテンポが崩れにくいです。

レンズ側に手ブレ補正はない

このレンズは、レンズシフト方式の手ブレ補正は非搭載です。

Z50IIやZ30、Zfcなど、当記事の執筆時のニコン ZシリーズのDX機はボディ内手ブレ補正がありません。

暗所や近接撮影時は手ブレが発生しないよう、シッカリとシャッタースピードを確保しておくことをオススメします。

NIKKOR Z DX MC 35mm f/1.7

DXレンズとしての位置づけ

私の印象では、ニコンZマウントはDX対応レンズのラインアップが長年少ない状態が続いていました。

NIKKOR Z DX MC 35mm f/1.7 は、NIKKOR Z DX 16-50mm f/2.8 VR と近しい時期に登場したレンズです。

DX向けの選択肢が同時に複数増えたことは、DXを使うユーザーとして素直に嬉しいと感じています。

▼レビュー動画はコチラ https://youtu.be/19SZuat1Rlw

NIKKOR Z DX MC 35mm f/1.7 は、S-Lineではありません。

描写力を突き詰めた設計ではありませんが、価格相応の実力があると感じています。

フルサイズ対応レンズを無理に選ばなくても、DX機にはDXレンズから選べるようになったことがこのラインアップ拡充の意味だと思っています。

ちなみに、同じDX単焦点として NIKKOR Z DX 24mm f/1.7 との比較が話題になることがあります。

NIKKOR Z DX 24mm f/1.7 は換算36mmとより広く日常スナップへの適性が高いですが、近接能力はこのレンズほど強くありません。

「近くまで寄りたいか、広めに撮りたいか」を軸に選ぶと判断がしやすくなります。

知っておきたい等倍相当と最大絞り

NIKKOR Z DX MC 35mm f/1.7 を使っていると「どうだったけ?」と気になることがあったので、ここでメモしておきます。

それは

  • 35mm判換算で等倍相当(最大撮影倍率0.67倍)
  • 最大絞りは
    • 撮影距離が∞のとき:f/1.7
    • 撮影距離が0.16mのとき:f/3.2

であること、です。

マイクロレンズでは、撮影倍率が上がるにしたがい撮像素子面での像の明るさは減少します。
そのため、有効 F 値(実効 F 値ともいいます)は大きく(= 暗く)なります。

参考

マイクロレンズの F 値が開放にならない理由 | Q&A・よくあるご質問 | サポート | ニコンイメージング
マイクロレンズでは、撮影倍率が上がるにしたがいフィルム面上(撮像素子面)での像の明るさは減少します。そのため、有効 F 値(実効 F 値ともいいます)は大きく(= 暗く)なります。動画での解説は、”ニコンイメージングジャパン YouTube500

このレンズに向いている方・慎重に選ぶべき方

次に該当する方は NIKKOR Z DX MC 35mm f/1.7 が向いているなと思います。

向いている人

  • DX対応の単焦点レンズに興味がある方
  • 花・テーブルフォト・小物など日常的に近くで撮ることが多い方
  • 明るい単焦点かつ標準域から近接まで気にせず使いたい方
  • 比較的、小型軽量で使い勝手の良いレンズを求めている方

慎重に選ぶべき人

  • 手ブレ補正なしのボディで暗所撮影が多い方
  • 換算36mm前後の広めの画角を使いたい方
    NIKKOR Z DX 24mm f/1.7 が候補になります。
  • 等倍相当ではあるものの、等倍に強くこだわる方。
    フルサイズ対応のMCレンズを選ぶのが良いかと思います。

▼レビュー動画はコチラ https://youtu.be/p0oBDW2Wujg

まとめ

NIKKOR Z DX MC 35mm f/1.7 は、DX対応の標準的な単焦点レンズとして活用できるのも魅力です。

Z50IIやZ30、Zfcと組み合わせで、花やテーブルフォトを中心に使った印象では、約220gの軽さ・換算52.5mm・開放F1.7・被写体まで極端に近づけることが印象深かったです。

意識しておきたいのは、このレンズに限ったことではないですが、レンズ側に手ブレ補正が非搭載であること。

言い方を変えると「それぐらいしか気にならなかった」、「価格に対して必要十分な満足感があった」というレンズです。

日常的に撮影を楽しみつつ、時々、近接撮影を楽しむ方にオススメのレンズです。

参考(レンズ発表時に収録した動画)

この記事を書いた人
Jima
Jima
こんにちは(^^)
写真家のJimaです。

フォトスタジオのディレクター兼フォトグラファーとして従事。
管理職として得た経験と知識を活かして法人設立、代表に就任。

写真撮影の手法や技術、機材の特徴解説など情報発信に加え
公募展へのゲスト出展やメディア寄稿、写真集の販売など活躍の場を広げる。

◆YouTubeチャンネル|カメラ塾【JimaTube】
https://www.youtube.com/@jimatube

カメラや写真、 撮影知識の情報を「楽しく学ぶ」をコンセプトに発信中
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