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サードパーティー製レンズを扱う方は必見【動作確認時の留意点と信頼できる販売店から買うべき理由】

こんにちは🌟
写真家のJimaです(^^)

今回はSNS(X|旧Twitter)上で、とあるカメラ購入者が発信したメーカーサポートと購入店舗に対する意見について話題になっていることを参考に予防策を紹介します。

まず、何があったのか?

事の発端は、とあるSONYのカメラを購入したユーザーが新しいカメラを購入したものの不具合が発生したというSNS投稿でした。

不具合に遭遇したのは大変だなーという印象ですが、他人の事象を参考に私たちの防衛策にも役立つ情報なので一緒に色々と考えてみましょう。

不具合の内容

  • カメラを購入する
  • 購入直後から電源オフ後に電源をオンにすると起動しないことがある
  • バッテリーを一度抜き取ると、再度電源をオンにできることを確認とのこと
  • SONYサポートへ相談
  • SONYサポートで点検した結果「問題なし」と回答がある
  • SONYサポートの回答に納得ができず、SNSで不満を投稿
    • SONYの保証対応(サポート)が酷すぎる
    • もうSONYのカメラは二度と買わない
  • 影響力のある方だったらしく投稿が拡散される
  • SONYサポートがSNSの投稿に「この度はご不便を・・・」という返答を入れる
  • 他のSONYユーザーから色々な意見が届く
    • 検証が甘く、決めつけも多く、SONYがかわいそうという意見
    • SONY擁護派と消費者(購入者)側の支持者で意見が分かれている様子

まず、ここまで聞いて皆さんはどう思いましたか?

おそらく「まぁ、災難だよね」というぐらいの温度感だと思います。

ただ、少し気になることもあります。

本件から見えてくる3つのポイント

この一連の騒動から、私が重要だと考えるポイントは以下の3つです。

  • サードパーティー製レンズを利用しての検証だった
    • 不具合発生時にサードパーティー製のレンズを使用していた記載アリ
    • 「純正レンズで試したか?」という質問に純正レンズは持っていないと回答アリ
  • 初期不良の判断に用いた環境
    • 検証に利用したサードパーティー製レンズでは他のカメラでは発生しない事象だった
    • その理由からレンズ側ではなく、購入したカメラが悪いと判断している
      • カメラ側、レンズ側のファームウェアや相性についての検証等はない様子
  • 購入先のサポートがない
    • カメラが大手量販店より安いという理由から国外のマーケットプレイス型サイト(Qoo10)で買っている
    • 販売店は特にサポートがなく「メーカーに聞いて」という状況らしい

これらの要素が複雑に絡み合い、SONYのサポートに関する不満へと繋がったと考えられます。

私たちも同じ状況に遭遇する可能性はある

発生した事象、検証した内容や機材環境など俯瞰して見てみると皆さんはどのように思われたでしょうか?

SNS上では様々な意見が飛び交っていますが、重要なのは私たち自身も同じような状況に遭遇する可能性があるということです。

国外のマーケットプレイス型サイト(Qoo10)に限らずインターネットが普及してオンラインショップで気軽にカメラやレンズといった高額商品を購入できる環境になった今だからこそ購入先、そして情報を得る情報源を慎重に選ぶことは重要です。

私たちも購入先や製品に関しては同じ状況に遭遇する場合もありますので、対策案を軽く考えておくことは大切です。

私が皆さんに伝えたいこと

当チャンネルの視聴者様には、今回の事例から可能な限りトラブルを避けた安全な買い物をしてほしいなと思っています。

そこで、私が考える「トラブルを避けるための賢いカメラ購入術」を共有します。

買ったカメラが初期不良か判断するには「純正」で試すべし

当たり前の方には当たり前の話なのですが、サードパーティー製レンズがニコン Zマウントやキヤノン RFマウントにも展開された今となっては認識の共有が必要です。

もし購入したカメラに不具合や違和感を感じた場合、まず最初に行っていただきたいのは純正レンズ、純正バッテリー、メーカー推奨のメモリーカードを使用して撮影を試すことです。

今回の事例でも指摘されているように、サードパーティー製のレンズや社外製バッテリーに加えて、相性の悪いメモリーカードなどを利用すると予期せぬ動作不良を引き起こすことがあります。

初期不良かどうかを切り分けるためには、まずはメーカーが推奨する純正品で動作を確認することが最も確実な方法です。

これにより「カメラ本体に問題があるのか、それとも周辺機器との相性問題なのか」を特定しやすくなります。

これは慣れも必要なのですが再現性がある事象なのかや検証環境や問題の切り分けに違和感はないかなど考える必要があります。

私は社内SEやヘルプデスクも経験しているので、その癖があるのですが正直な話・・・
そもそも高い買い物なので、トラブルや初期不良等に遭遇したくないのが本音です。

なので少しでも信頼できたり、トラブルの可能性が低かったり、対応にも慣れているメーカーを選ぶべきです。

その結果、私は自腹切って購入するカメラはニコンにたどり着いています。

信頼できる購入先を選ぼう

あくまで可能性の話ですが、信頼できる購入先(特約店|正規販売店|メーカー認定店)などであれば、スタッフの製品知識が豊富であったり初期不良の判断や交換、修理窓口への適切な案内など手厚いサポートを受けることができます。

一方、今回の事例のように国外のマーケットプレイス型サイトなど少し安かったとしても信頼性の低い購入先で購入した場合は初期不良の対応がスムーズではなく困ることも多いです。

場合によっては、新品だと思って購入したものが新古品であったりと保証を受けられないといったトラブルに繋がる可能性があります。

とはいえ私達(消費者)は販売店がメーカー特約店か関係なく民法の契約不適合責任によって初期不良なら購入後1年以内は無償で修理・交換を請求できます。

カメラは決して安い買い物ではありません。
安心して長く使うためにも、信頼できる販売店を選ぶことが非常に重要です。

当チャンネルでは公式オンラインストアのニコンダイレクトや販売店としてヨドバシカメラやマップカメラ、カメラのキタムラなどを紹介する理由がこれです。

ポイントはAmazonや楽天は販売元がAmazonである場合もありますが、マーケットプレイス型の側面もあるためAmazonに出品している店舗から購入する際は購入元をシッカリ見極めてくださいね。

サードパーティー製レンズ利用時の注意点

今回の事例でも触れられているようにサードパーティー製のレンズを利用する際は、カメラ本体とレンズ双方のファームウェアが最新の状態かつ推奨されている状態であるかを確認することが非常に重要です。

私がメーカー公式作例を担当したコシナのVoigtlanderシリーズ NOKTON 28mm F1.5 Aspherical では以下の記載があります。

COSINA Voigtlander NOKTON 28mm F1.5 Aspherical
COSINA Voigtlander NOKTON 28mm F1.5 Aspherical

*1 ボディのファームウェアは最新版でのご使用をお願いします。
2020年以前に発売されたボディ(Z5, Z6I, Z6II, Z7,Z7II, Z50)は、古いファームウェアでは性能が発揮できない場合や機能の一部に制限が出る可能性があります。
ボディのファームウェアの確認及び、最新ファームウェアの入手についてはボディの取り扱い説明書をご確認ください。

*2 撮像範囲の設定は、手動による切り替えを行ってください。
*3 本製品は、株式会社ニコンとのライセンス契約の下で、開発・製造されています。

出典:株式会社コシナ
NOKTON 28mm F1.5 Aspherical - 株式会社コシナ
cosina - description

ファームウェアのバージョンが古いとカメラやレンズが「私が登場した頃に存在しない機種です」というかたちで互換性の問題が発生すると正常に動作しないことがあります。

だからこそカメラ側、レンズ側のどちらもにファームウェアバージョンがあったりします。

サードパーティー製レンズは純正レンズより少し安かったり、純正レンズにはない焦点距離などで魅力を訴求するのが定番ですが必ずメーカーの公式サイトなどで最新のファームウェア情報を確認し、必要に応じてアップデートを行いましょう。

信頼性を重視するなら買うレンズは選ぼう

こういった互換性トラブルを極力避けたいのであれば極端な話になりますが、せめてライセンス契約のもとで開発製造されたレンズを使いましょう。

ライセンス契約を結んでいるメーカーのレンズであれば、カメラ本体との連携が少しはスムーズかつ安心して使用できる可能性が高いです。

もちろん最も信頼性が高い選択肢はカメラメーカー純正のレンズを選ぶことです。

かつて、「ニコンを選ぶ理由は魅力的な純正レンズ群にある」という声が多く聞かれました。

純正レンズは、そのカメラの性能を最大限に引き出すように設計されており互換性の問題が発生するリスクは極めて低いと言えます。

その言葉が示すように純正レンズは画質だけでなく、操作性や耐久性においても高い信頼性を持っています。

あとがき

情報源(インフルエンサー)を見極める力も重要

今となっては私を含め、SNSやYouTubeなどのプラットフォームでは多くのインフルエンサーがカメラやレンズに関する情報を発信しています。

先行レビューや作例は製品選びの参考になることもありますが、その情報を鵜呑みにするのは少し危険です。

特にサードパーティー製のレンズを紹介するインフルエンサーの中には、製品のメリットばかりを強調してデメリットや注意点を十分に説明しないケースも見受けられます。

インフルエンサーマーケティング(KOL|Key Opinion Leader)戦略が当たり前になった時代、私たち視聴者自身が信頼できる情報発信者を見極める力を養うことも大事です。

私がZマウント対応レンズでコシナ、タムロン、シグマ以外を紹介しないのは、こういった視点もあります。

今年のCP+でもライセンス契約のもと開発製造されたという表記のないレンズメーカーも多かったです。

というかライセンス契約のもと開発製造するとタムロンやコシナのように純正レンズと近しい金額設定になっているはずです。

企業努力もあるでしょうが、やはり安いレンズには安い理由があります。

そして、そういったレンズを取り上げるインフルエンサーも多いです。

買い物には前提に自己責任があるとはいえ、私は少しでも自分がきっかけで残念な思いをする視聴者様を出したくない考えもあるので取り上げる製品は慎重に選んでいます。

信頼できる情報源から学び、信頼できる場所で買おう

カメラやレンズは決して安価な買い物ではありません。

だからこそ、私たちは信頼できるメーカー、信頼できる販売店、そして信頼できる販売員から購入することが大事です。

そして、撮影に関する知識や技術を学ぶ際も信頼できる講師やインフルエンサーから情報を得るように心がけましょう。

今回のSNSでの一件は私たち一人ひとりが情報があふれかえる時代に情報リテラシーを高め、賢い消費者になることの重要性を改めて教えてくれる出来事だったかなと思います。

ぜひ、皆さんの印象をコメントで教えてください。

この記事を書いた人
Jima
Jima
写真家

こんにちは(^^)
写真家のJimaです。
フォトスタジオのディレクター兼フォトグラファーとして従事。
管理職として得た経験と知識を活かして法人設立、代表に就任。

写真撮影の手法や技術、機材の特徴解説など情報発信に加え
公募展へのゲスト出展やメディア寄稿、写真集の販売など活躍の場を広げる。

◆YouTubeチャンネル|カメラ塾【JimaTube】
https://www.youtube.com/@jimatube
カメラや写真、 撮影知識の情報を「楽しく学ぶ」をコンセプトに発信中

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