こんにちは。
Jimaです。
今回は、ニコンZマウント用の20-40mm F/2.8 Di III VXD(Model A062)についてです。

先に結論
20-40mm F/2.8 Di III VXD(Model A062)は、フルサイズ機で超広角20mmから準標準40mmまでを、ズーム全域で開放F値2.8が維持されたまま撮れるズームレンズです。
40mmで鏡筒が最も短くなる構造と、ニコン純正にはない焦点距離と開放F値の組み合わせが魅力のレンズです。
ポイントは、約4年前にソニーEマウント版として登場した設計で、最新のレンズデザインではないことを納得したうえで選べるかを考えることです。

作例
準備中
どういったレンズか
ソニーEマウント版として実績のあるレンズが、ニコンZマウント用としても発売される流れはTAMRONの強みでもありますね。

ちなみに、ソニーEマウント版の発売日は2022年10月27日と約4年前です。
主な仕様
- 焦点距離:20mmから40mm
- 開放F値:F2.8(ズーム全域)
- 画角:94°30′から56°49′
- レンズ構成:11群12枚
- 最短撮影距離:0.17m(広角端)/0.29m(望遠端)
- 最大撮影倍率:1:3.8(広角端)/1:5.1(望遠端)
- フィルター径:67mm
- 最大径×長さ:74.4mm×88.7mm
- 質量:380g
- 絞り羽根:9枚(円形絞り)
- 最小絞り:F22
- 希望小売価格:119,900円(税込)
- 発売日:2026年10月22日



望遠端で鏡筒が縮む構造の魅力
私が一番便利だと感じたのは、ズームしたときの鏡筒の動きです。
一般的なズームレンズは、広角端で鏡筒が最も縮み、望遠側へズームするにつれて伸びていくものが多いです。
このレンズはその逆で、40mmのときに鏡筒が最も短くなります。


準標準の40mmで構えたまま持ち歩き、広く写したい場面だけ20mm側へズームリングを回せば済みます。
ズームリングの回転角は65°なので、20mmと40mmの切り替えも少ない動作で行えます。

この構造は、すごく使い勝手がいいと感じました。
ズーム全域で開放F値2.8が維持される魅力
ニコン純正には、同じような特徴を持つズームレンズがありません。
NIKKOR Z 24-50mm f/4-6.3との違い
焦点距離が近いニコン純正レンズとしては、NIKKOR Z 24-50mm f/4-6.3があります。
ちなみに、Nikon Z5IICのレンズキットに付属するのもNIKKOR Z 24-50mm f/4-6.3です。
ただ、NIKKOR Z 24-50mm f/4-6.3は沈胴式で、開放F値もズームに合わせて変わります。
20-40mm F/2.8 Di III VXD(Model A062)は沈胴式ではないため、撮影前に鏡筒を伸ばす操作がいりません。
ズームしても開放F値が変わらないので、ズームのたびに露出設定を調整し直す必要が出にくいのも違いです。
焦点距離は近くても、キャラクター・個性が違うレンズだと私は考えています。
単焦点レンズ中心の方の1本目のズームとして
単焦点レンズをメインに撮影している方が、ズームレンズを欲しくなることもあると思います。
広角から準標準域をカバーする1本を手に取りたいなら、このレンズは候補にしやすいです。

メーカー同士の切磋琢磨
ニコン純正にない特徴を持つレンズが加わることで、Zマウントのレンズ選びの幅が広がります。
タムロンなどが良いレンズを出すことは、ニコン純正がより良いものを作るきっかけにもなると思います。

メーカー同士で切磋琢磨してくれると、私たちニコンユーザーにとっては嬉しい競争が生まれます。
特徴と使い勝手の話
フルサイズ対応の広角から準広角をカバーするズームレンズ。
比較的、コンパクトに仕上がっていますが写りや操作に関わる部分はしっかり作り込まれています。
特殊硝材とコーティング
レンズ構成の中には、LD(異常低分散)レンズ4枚、GM(ガラスモールド非球面)レンズ2枚といった特殊硝材が使われています。
ざっくり言うと、色のにじみや画面の端の歪みを抑えるためのレンズです。
さらにBBAR-G2コーティングで、逆光のときに出やすい光の筋や白っぽいかぶりを抑えています。
絞り羽根は9枚の円形絞りで、開放から2段絞っても丸ボケが角ばりにくい作りです。
ワイドマクロ撮影と動画撮影
広角端20mmでの最短撮影距離は0.17m、最大撮影倍率は1:3.8です。
ざっくり言うと、被写体にぐっと近づいて、手前を大きく、背景を広く写し込めるということです。
AF駆動にはVXDというリニアモーターを使っており、ピント合わせが静かで素早いのが特徴です。
動画撮影でピント合わせの音を気にしたい場面でも使いやすいと思います。
また、簡易防滴構造と防汚コートも備えています。
フィルター径67mmを共通化できる魅力
タムロンは多くのレンズでフィルター径を67mmに揃えており、このレンズも67mmです。
すでにタムロンのレンズを使っている方は、手持ちのフィルターをそのまま使い回せます。
Z5IICで使った印象
登場時期が近いこともあり、今回はNikon Z5IICに付けて使うことが多かったです。
正直に言うと、他のレンズと比べて大きな差を感じる場面はありませんでした。
特に困ることもなく、普通に快適に使えたレンズです。

購入前に知っておきたい注意点
登場から約4年が経った設計
このレンズは、ソニーEマウント版として約4年前に登場したレンズです。
ニコンZマウント用に最適化されているとはいえ、多くの部分・設計は約4年前という認識が大事です。
レンズデザインは「Toned Profile Next」ではない
20-40mm F/2.8 Di III VXD(Model A062)のレンズデザインは「Toned Profile Next」ではありません。
「Toned Profile Next」は、タムロンのデザイン哲学「Toned Profile」をさらに進めた、新しく開発されたレンズに採用されているデザインです。
参考(Toned Profile Next)


最近では、16-50mm F2.8 A(Model B091)や12-20mm F2.8(Model A084)が採用しています。
20-40mm F/2.8 Di III VXD(Model A062)はソニーEマウント版ですでに登場しているレンズなので、ニコンZマウント用として今年登場しても、デザインは以前のままです。
とはいえ、デザインが以前のままでも、使っていて困る場面はありませんでした。
おすすめできる方と慎重に選ぶべき方
このレンズは、フルサイズ機で広角から準標準域を明るいレンズで持ちたい方向けです。
おすすめできる方
- フルサイズ機で、20mmから40mmをズーム全域で開放F値2.8のまま使いたい方
- 単焦点レンズ中心で、1本目のズームレンズを探している方
- 40mm前後の準標準の画角を中心に、コンパクトな状態で持ち歩きたい方
- タムロンのレンズを持っていて、67mmのフィルターを使い回したい方
慎重に選ぶべき方
- 最新のレンズデザイン「Toned Profile Next」にこだわる方
- 50mmより長い焦点距離も1本でまかないたい方
- 開放F値の明るさよりも、沈胴式でより小さく収納できることを優先したい方
- DXフォーマット機で使いたい方
ちなみに、DXフォーマット機で使うなら、ニコンZマウント用が2026年11月19日に発売予定の16-50mm F2.8 A(Model B091)がオススメです。
まとめ
20-40mm F/2.8 Di III VXD(Model A062)は、フルサイズ機で超広角20mmから準標準40mmまでを、ズーム全域で開放F値2.8が維持されたまま撮れるズームレンズです。
40mmで鏡筒が最も短くなる構造は、実際に使ってみてすごく使い勝手がいいと感じました。
一方で、約4年前に登場した設計で、レンズデザインも「Toned Profile Next」ではない点は、購入前に知っておいてほしいところです。
ニコン純正から似たサイズ、焦点距離、開放F値のレンズが出ない限り、20-40mm F/2.8 Di III VXD(Model A062)は選択肢の一つになると私は考えています。

単焦点メインの方が、フルサイズ機で広角から準標準域のズームを1本足すなら、まず候補に入れてほしいレンズです。
皆さんの20-40mm F/2.8 Di III VXD(Model A062)に対する印象や、Zマウントで使ってみたい場面など、YouTubeのコメント欄で教えてください。
