”自分インタビュー”で情報を整理してみた(Nikon Creators風)

02_Business

積み上げた経験や知識を別の形で輝かせる。
商業撮影から個人活動に移って得たこととは。

2022/04/05 | Jima | 写真家

– ちょっと昔話 –

前職は七五三やブライダルなどを撮影している写真館(いわゆるフォトスタジオ)でフォトグラファーを経験。

実は学生時代に情報系を専攻しており、複数の資格を所有していたことから就職時は社内システムの担当者の立場から集客システム(マーケティング)や予約から決済など全体的な業務に情報部門の人員として関わり各スタッフを支える立場でした。

就職先として写真館を選んだのは自分が幼少期より動物が好みで、特に水族館の生き物をフィルムカメラを用いて撮影していたこともあり、写真業界に興味があったからです。

ただ写真館は成人式、入園入学、卒業袴、ブライダル、七五三など定期的に繁忙期があります。

写真館もビジネスなため、売上単価が高く経験豊富なフォトグラファーを厳選し予約が集中する現場に配置する傾向があります。

結果、他の現場でも撮影も受注したいが、撮影やアシスタントに入るスタッフが不足するのが現実です。

そこで、撮影現場での誘導などのアシスタントやサブフォトグラファーとして私自身、定期的に人物撮影をする機会を与えていただき、お客様と接する場面が増えていきました。

私自身、趣味で動物を撮影をしていたためカメラの設定等は理解したつもりでしたが・・・

同じ「カメラ」でも被写体が変わると全く持って役に立てず歯痒い日々でした。

人物撮影は構図や屋外での撮影時の露出、お客様とのコミュニケーションなど単純に「撮る」だけではなく同時並行で様座な業務を高品質で提供する必要があります。

悪戦苦闘する日々ではありましたが
情報部門のスタッフとして改善点を現場の方から伺い、納期までに黙々と改良したシステムを導入することより現場でお客様から

・良いやんっ!ありがとう
・また撮ってくださいね

といった、お褒めいただく写真を撮れたことの感動、衝撃が大きかったです。

もちろん、趣味ではなく業務での撮影なため、セレクト率(売上単価)やリピート率など企業への「売り上げ貢献度」というシビアな側面もありますが、良い意味できた鍛えられた日々でした。

そういった日々を5年過ごした際に、私の考え方やライフスタイルに変化が出てきました。

社会人なら誰しもが悩む問題であろう・・・
「この仕事を何十年も先まで続けて、家族を養えるか」という自問自答の日々・・・

そうです。
「好きなことで生活できる人は一握りだ」ということに直面しました。

そして、私は「自分の好きなこと」だけを貫くにはリスクがあると判断しました。

結果、自分のキャリアップも考えIT業界へ転職しましたが
今まで、自分が学び続けてきた写真撮影に関する経験の出番が一気になくなり
週末に散歩がてら気晴らしに撮影する程度になりました。

「生活のため」とは頭では理解していても感情が追い付かず悩む日々・・・

そんな中「じまさん、良いカメラ持ってたけど撮ってくれん?」という
友人、知人から声をかけていただく機会があり私自身、日常と違う感覚を味わえることから単発で撮影を受けていました。

そうこうしていると

・じまさんの写真をプロフィールに使ったら良い話来たわ
・自分がこんな笑顔してるって知らんかった、じまさんとしゃべりながら撮ったからやね

といった、懐かしくも嬉しい感覚を取り戻しました。

さらにスタジオでの撮影とは異なり、個人の撮影は受付から撮影、納品まで全てを自分が決めることができる楽しさと前職は別部門のスタッフに任せていた分野まで対応する難しさに心躍るようになりました。

自由に撮れるって素晴らしい

ただ、行動理念なく闇雲に撮影していると違和感を感じる場面があり
自分が「どう行動したいのか」を考えるようになりました。

– 行動理念(撮影時のコダワリ) –

関わる方の”可能性を広げる”

これは私が一貫して意識している行動理念です。

何を目的とし、どう表現するか
どう表現すると誰に評価され、次につながるか

撮影技術も大切ですが、選ばれる写真や記憶に残る写真が
いわゆる”映え”やテクニックだけの写真ではないことはスタジオ時代に学んだことです。

写る方、撮る私自身どちらもが撮影という共有する時間を楽しみ
前向きになり次のチャレンジを言葉にして考えることをコダワリとしています。

もちろん、難しく考えずに楽しく撮影することも大切ですが
せっかく撮るなら写る方の自慢の一枚として残るものを撮りたい。

これは写真に写る方はもちろん
実は「誰が撮ったの?」と撮る私の可能性にもつながってくるものです。

ただ、現実は甘くなく・・・

・好きなこと
・できること
・求められること
・続けられること

全てが揃ってこそ形になるものだと考えています。

関わる方の1mmで良いから良い方向に転ぶことに
私の経験や知識が貢献できるように頑張りたい。

私が一貫して意識している行動理念です。

– Nikonを選ぶ理由 –

私は一貫してカメラはNikonを購入し利用しています。

それは幼少期に家にあったカメラがNikonだったこともあり
自然と「カメラ = Nikon」という印象が頭にありました。

ただ、当時は難しいカメラは使える年齢ではなかったので
使い捨てカメラを持って、遠足気分で撮影していました。

当時は写真屋さんが街中に溢れており現像に出向いていたが
時代とともに現像できるお店が減っていきました。

そんな時、COOLPIXに出会い現像しなくても再生ボタンで見返せる「デジタルカメラ」に感動した。
記録メディアに空きがある限り撮れるという衝撃も大きく、改めて写真を撮る機会が増えました。

その後、アルバイトで憧れの一眼レフカメラのD3100を購入。

「どこに行くか」を決める時に「何を撮りに行きたいか」という基準で考えるようになり
色々な撮影地に出向き、D7100とステップアップしていきました。

また、キットレンズ(標準ズーム)以外の世界を知りたくなり「次はレンズだと」と
単焦点や広角レンズを購入して撮影を楽しむようにもなりました。

その後、D750でフルサイズの魅力を知りミラーレス(Zシリーズ)と一眼レフ(Dシリーズ)を併用しています。

私の仕事ではカメラを持ち込むことは少なく
「このカメラでお願いします。」と現場でカメラが決まっていることが多いです。

選ばれているカメラメーカーとしてスタジオ撮影ははCanon、インタビューなどの動画はSONYが多いです。

ただ、自分が汗水流して稼いだお金で「どのカメラを買うか」と考えた際にNikonを選びます。

理由はシンプルに

・機材に愛着が持てること(カメラとして重厚感があり好み)
・写真は光の質で決まることを経験で学び、レンズの品質が良いこと
・長く使える壊れないカメラであること(堅牢性があるカメラ)
・握った感じなど撮影に持って行きたくなるカメラ

とは言っても

各メーカーから様々な魅力的なカメラやレンズを発売されており
一時的に他社メーカーの製品が羨ましいという場面は多々ありました。

これは可能性を広げるという行動理念の足かせに機材がなってはいけないからであり
自分の活動に一番適している機材を選び使い続けた結果、Nikonのカメラとなった。

– 今後の活動 –

やはり、行動理念通りの携わる方々の可能性を広げる活動です。

撮影などの直接的な場合もあれば、YouTube等を通じた情報発信など
間接的な場合を含めて「可能性の輪を広げたい」

携わる方の役に立ち続け、その手段として写真撮影やカメラという
ツールを用いる感覚です。


Jima(じま)

兵庫県在住の元スタジオフォトグラファー
カメラや写真に関する情報を「楽しく学ぶ」をコンセプトに発信。

写真は日常的なものですが、撮影技術の敷居は少し高い
そういった成長意欲のある方や初心者の方にカメラを通じて
自身の可能性を広げること、チャレンジする姿を応援しております。

シンプルに言うと
「皆さんと一緒に好きなことで楽しく切磋琢磨したい」です。


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